溜息ばかりの毎日・・・、今朝も気付いてくれないの?

こころ和み庵

文字の大きさ
7 / 7

【最後のお話】溜息ばかりの部屋だったのに、同じ部屋なの・・・?

しおりを挟む
カツッ、カツッ、ずずず・・・、バタン!




踵を引きずるように帰ってきた・・・。



「くつさん、大丈夫???やっと家に着いたから休んでね」



鞄さんが、くつさんの傍から離されるかのように
リビングに運ばれて行くと・・・、



カウンターキッチンの上にある、お皿やコーヒーカップ達が
心配していました





「なんだか、今朝よりも溜息が増えているよね~」
「今日も、何があったのかしら・・・」
「何があったんですか?って、なんて聞けないしね・・・」



「一人暮らしをしていると思っているのは、あなただけなのよ!」
「そうだよ!他にもいっぱいいるよね?テレビのリモコンだって
 いつも心配してくれているのに~」



「一人暮らしどころか、100人家族かもしれないよ!」





でも・・・、動けない私たちは、心配する事しかできないよ
でも・・・、溜息じゃない何かに変えてあげたいんだ





疲れて寝ている間に、それぞれの場所から意見を出し合ってみました



動けない ⇒ 何もできない ⇒ でも何かしたい ⇒ どうすれば良いの?
⇒ 話せない ⇒ 伝えられない ⇒ でも気付いて欲しい・・・☆



そのループを何度も繰り返している内に、朝になってしまいました





バシャ、バシャ、ジャー、キュッ!
顔を洗い終わると鏡の自分と目が合いました



いつもは、溜息で再び曇らせてしまうのに・・・、



「あっ?やだぁ~。泣き過ぎて、こんなに目が晴れちゃったわ
 でも、誰もそんなの気にしないだろうし、まあいいっか♪」



リビングで、珈琲を一口飲むと・・・、
「あっ?美味しい!いつも飲む珈琲豆よね?
 こんなに美味しかったのね♪」



テーブルの上のトーストを一口食べると・・・、
「あっ?すごく美味しいんだけど?いつものパンとジャムよね?
 あ~、なんだか満たされる♪」




台所では、まさかの鼻歌を歌いながら食器を洗っています♪
お皿のパンくずを流す水も、なんだかワルツを踊っているかのようです




そして、出掛ける時間になりました




「あっ?やだぁ~、ごめんね。こんなに傷んでしまったのね
 帰りに修理してもらって、綺麗にしてもらおうね♪」




「もう、やだぁ~!靴もすり減っているじゃない。
 大事にしてあげれなくて、本当にごめんね。
 帰りに、鞄と一緒に綺麗にしてもらいましょうね♪」




そして靴を履き終わると、くるりと振り返り部屋を見渡すと・・・、



「行ってきます~!!」



洗面所まで、聞こえるような大きな声で、挨拶をしてくれたのです!!




カツッ、カツッ、カツッ、靴の音が聞こえなくなると・・・、
誰も居ないはずの部屋なのに、まだ誰かがいるかのようでした☆









しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】

絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。 下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。 ※全話オリジナル作品です。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

盗み聞き

凛子
恋愛
あ、そういうこと。

処理中です...