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「アルプス席の母」早見和真 著 を読んで
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読んでいて、良いなと思った箇所のコピペです。
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チームが敗れてなお、投手としての航太郎の評価は高まった。これはきっと「諦めなきゃ夢は叶う」といった類いの話ではない。諦めなかったから味わわなければならなかった屈辱はたくさんあったし、苦い経験も山ほどした。する必要のなかったケガもしてしまった。たとえ中学で野球を辞めていたとしても、また違った高校生活の中で、航太郎なら楽しく過ごしていたに違いない。出会うことのなかった友人たちとのつき合いの中で、もっと華々しい将来に通じる何かを見つけ出していたかもしれない。人が生きるということは、物語とは違うのだ。人生が閉じるわけじゃない以上、いまこの瞬間が終わりじゃない。
(略)
「今後の進路は?」
「そうですね。行きたいと思っている大学はあります。そちらにお世話になれたらいいなって」
「そこでどんな四年間にしたいですか?」
「もう誰にも無視されない四年間にしたいです」
「無視?」
「ああ、いや、すみません。僕自身が、僕を無視しない時間が過ごせたらいいなって思っています。ちゃんと自分に期待したいっていうか。高校時代の僕は、勝手に自分はこんなもんだって決めつけて、勝手に諦めてしまっていたので。それを周囲の人たちがケツを叩いてくれて、それがあの甲子園につながったと思ってるので。今度は僕自身が、きちんと僕に期待したいなと思ってます」
ーーー
野球っていいな。
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チームが敗れてなお、投手としての航太郎の評価は高まった。これはきっと「諦めなきゃ夢は叶う」といった類いの話ではない。諦めなかったから味わわなければならなかった屈辱はたくさんあったし、苦い経験も山ほどした。する必要のなかったケガもしてしまった。たとえ中学で野球を辞めていたとしても、また違った高校生活の中で、航太郎なら楽しく過ごしていたに違いない。出会うことのなかった友人たちとのつき合いの中で、もっと華々しい将来に通じる何かを見つけ出していたかもしれない。人が生きるということは、物語とは違うのだ。人生が閉じるわけじゃない以上、いまこの瞬間が終わりじゃない。
(略)
「今後の進路は?」
「そうですね。行きたいと思っている大学はあります。そちらにお世話になれたらいいなって」
「そこでどんな四年間にしたいですか?」
「もう誰にも無視されない四年間にしたいです」
「無視?」
「ああ、いや、すみません。僕自身が、僕を無視しない時間が過ごせたらいいなって思っています。ちゃんと自分に期待したいっていうか。高校時代の僕は、勝手に自分はこんなもんだって決めつけて、勝手に諦めてしまっていたので。それを周囲の人たちがケツを叩いてくれて、それがあの甲子園につながったと思ってるので。今度は僕自身が、きちんと僕に期待したいなと思ってます」
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野球っていいな。
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