Limiter Emotion

矢騎

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ガルデ学園高等学校 ②

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「そう言えばさー。矢吹って普通科の高校だろ?何で?」
エドルの事を考えていた、刹那は早見からの質問に虚をつかれた。
「えっ?」
「えっ?じゃなくて!!何で普通科の高校受けたのか聞いてんの!」
全くなんでそんなこともわからないの?
と、でも言いたげなジェスチャーでため息を吐いた。
「刹那…お前の悪い癖だぞ?考え過ぎて周りが見えなくなるの!」
「うるせーな!見えてるよ!」
少しムカッときて刹那が言い返そうとすると、早見は
「その格好で言われても説得力ねーわ」
と、何かを必死に堪えるように言った。
(格好??んっ…なんか右足が…)
刹那は自分の状況を確認しようと恐る恐る周囲を見回した。
右足が側溝に、はまっていた。
先程の自分のセリフが蘇り、顔が熱くなる。
「何か言うことはないかな?矢吹くん」
早見が、赤子をあやす様に聞いてきた。
体をくねらせながら笑いを堪えるのに必死になっている。
(くっそ…コイツ)
と、無理矢理なんとか右足を引っ張り出し、早見の方を振り返った時には何故か全て馬鹿馬鹿しくなってプッと吹き出してしまった。
それをきっかけに早見もとうとう堪えきれなくなったようで、2人でバカ笑いを始めた。

 2人でひとしきり腹を抱えて笑った後、刹那は答えた。
「自分が何をしたいのか、何をすればいいのか全然わからなかったから…行かなくていいか!とも思ったけど、中卒はまずいだろ?」
そう皮肉っぽく言った。
「本当にお前は自由だな」
どこか遠い目をして早見は、ぽつりっと声を漏らした。
(でも、それが矢吹…全てが電子的に整理されているこの監獄のような世界でも、自由を求める…野良猫ガット・エランテ)
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