3 / 6
ガルデ学園高等学校 ②
しおりを挟む
「そう言えばさー。矢吹って普通科の高校だろ?何で?」
エドルの事を考えていた、刹那は早見からの質問に虚をつかれた。
「えっ?」
「えっ?じゃなくて!!何で普通科の高校受けたのか聞いてんの!」
全くなんでそんなこともわからないの?
と、でも言いたげなジェスチャーでため息を吐いた。
「刹那…お前の悪い癖だぞ?考え過ぎて周りが見えなくなるの!」
「うるせーな!見えてるよ!」
少しムカッときて刹那が言い返そうとすると、早見は
「その格好で言われても説得力ねーわ」
と、何かを必死に堪えるように言った。
(格好??んっ…なんか右足が…)
刹那は自分の状況を確認しようと恐る恐る周囲を見回した。
右足が側溝に、はまっていた。
先程の自分のセリフが蘇り、顔が熱くなる。
「何か言うことはないかな?矢吹くん」
早見が、赤子をあやす様に聞いてきた。
体をくねらせながら笑いを堪えるのに必死になっている。
(くっそ…コイツ)
と、無理矢理なんとか右足を引っ張り出し、早見の方を振り返った時には何故か全て馬鹿馬鹿しくなってプッと吹き出してしまった。
それをきっかけに早見もとうとう堪えきれなくなったようで、2人でバカ笑いを始めた。
2人でひとしきり腹を抱えて笑った後、刹那は答えた。
「自分が何をしたいのか、何をすればいいのか全然わからなかったから…行かなくていいか!とも思ったけど、中卒はまずいだろ?」
そう皮肉っぽく言った。
「本当にお前は自由だな」
どこか遠い目をして早見は、ぽつりっと声を漏らした。
(でも、それが矢吹…全てが電子的に整理されているこの監獄のような世界でも、自由を求める…野良猫)
エドルの事を考えていた、刹那は早見からの質問に虚をつかれた。
「えっ?」
「えっ?じゃなくて!!何で普通科の高校受けたのか聞いてんの!」
全くなんでそんなこともわからないの?
と、でも言いたげなジェスチャーでため息を吐いた。
「刹那…お前の悪い癖だぞ?考え過ぎて周りが見えなくなるの!」
「うるせーな!見えてるよ!」
少しムカッときて刹那が言い返そうとすると、早見は
「その格好で言われても説得力ねーわ」
と、何かを必死に堪えるように言った。
(格好??んっ…なんか右足が…)
刹那は自分の状況を確認しようと恐る恐る周囲を見回した。
右足が側溝に、はまっていた。
先程の自分のセリフが蘇り、顔が熱くなる。
「何か言うことはないかな?矢吹くん」
早見が、赤子をあやす様に聞いてきた。
体をくねらせながら笑いを堪えるのに必死になっている。
(くっそ…コイツ)
と、無理矢理なんとか右足を引っ張り出し、早見の方を振り返った時には何故か全て馬鹿馬鹿しくなってプッと吹き出してしまった。
それをきっかけに早見もとうとう堪えきれなくなったようで、2人でバカ笑いを始めた。
2人でひとしきり腹を抱えて笑った後、刹那は答えた。
「自分が何をしたいのか、何をすればいいのか全然わからなかったから…行かなくていいか!とも思ったけど、中卒はまずいだろ?」
そう皮肉っぽく言った。
「本当にお前は自由だな」
どこか遠い目をして早見は、ぽつりっと声を漏らした。
(でも、それが矢吹…全てが電子的に整理されているこの監獄のような世界でも、自由を求める…野良猫)
0
あなたにおすすめの小説
もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?
ちゃんと忠告をしましたよ?
柚木ゆず
ファンタジー
ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私フィーナは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢アゼット様に呼び出されました。
「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」
アゼット様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は最愛の方に護っていただいているので、貴方様に悪意があると気付けるのですよ。
アゼット様。まだ間に合います。
今なら、引き返せますよ?
※現在体調の影響により、感想欄を一時的に閉じさせていただいております。
真実の愛ならこれくらいできますわよね?
かぜかおる
ファンタジー
フレデリクなら最後は正しい判断をすると信じていたの
でもそれは裏切られてしまったわ・・・
夜会でフレデリク第一王子は男爵令嬢サラとの真実の愛を見つけたとそう言ってわたくしとの婚約解消を宣言したの。
ねえ、真実の愛で結ばれたお二人、覚悟があるというのなら、これくらいできますわよね?
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結保証】
星森 永羽
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
本当に、貴女は彼と王妃の座が欲しいのですか?
もにゃむ
ファンタジー
侯爵令嬢のオリビアは、生まれた瞬間から第一王子である王太子の婚約者だった。
政略ではあったが、二人の間には信頼と親愛があり、お互いを大切にしている、とオリビアは信じていた。
王子妃教育を終えたオリビアは、王城に移り住んで王妃教育を受け始めた。
王妃教育で用意された大量の教材の中のある一冊の教本を読んだオリビアは、婚約者である第一王子との関係に疑問を抱き始める。
オリビアの心が揺れ始めたとき、異世界から聖女が召喚された。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる