異世界労働戦記☆スキル×レベル☆生産者ケンタ

のきび

文字の大きさ
24 / 67
2章 ゴブリンの花嫁たち

どんなときにも止まらない妄想族のケンタが妄想を我慢する。もうそうなんですよ。

しおりを挟む
「ケンタはゴメスの行き先分かるです?」

「ギルドで小鬼軍団の王国ゴブリンキングダムの情報を聞いて、分からなければ守衛のガイロスさんにサラが歩いていった方向を聞いて、そっちに向かう」

「行き当たりばったりです」
「ケンタさんらしいです」

 二人は笑って俺の裾をつかむ。

 俺は二人を引っ張るようにギルドへと向かった。

 冒険者ギルドに到着すると受付は夜勤のおじいさんに代わり、見知らぬ女性が座っていた。

 異世界ならではの濃い青紫の髪の毛でメガネを掛けた受付嬢は俺たちをビクビクしながら見ていた。

「すみませんぎ師のケンタと申しますが。」

「はい!すみません。新人のリリカですよろしくお願いします」

 リリカは席を跳ね上がるように立ち上がると頭を受付の上の書類棚にぶつける

 「グッ!」という声をあげてそのまま椅子に座ると溢れんばかりの巨乳が机にぶつかり反作用で弾かれ後頭部を椅子の頭にぶつける。

 踏んだり蹴ったり。泣きっ面にハチ。弱り目に祟り目をリアルで見るとは思わなかったな。

 まるで判を押したようなテンプレドジっ娘に危うく妄想の世界に入りそうになる自分を押し留めた。

 ドジっ娘は最高であるが、さすがにあざとい。守ってあげたいと思う仕草も同性なら嫌われる仕草だ。

 だがあえて言うね。俺はこの娘なら妄想だけでご飯三杯いけると。

 しまった脱線した。

 姦話かんわ休題。

 (この間0.1秒)

 俺は妄想を追い払うように頭を振り涙目の彼女に話しかける。

「大丈夫ですか?」

「はい!すみません。ごめんなさい!」

 ああ、そうか新人で緊張しているのか。

「受付は頭をうちつけ・・・・る場所じゃないからね?」

 俺が小粋な親父ギャグを言うと彼女は首を傾げた。

 分かっていないようなのでうけつけ・・・・うちつけ・・・・をかけたギャグだよと説明した。

 リリカは分からなくてすみませんと何度も何度も頭を下げる。

 ……死にたい。

 謝るたびに大きい胸が服からはみ出ようとティラノサウルスの首振りダンスのごとく暴れ狂う。

 が、我慢だ。妄想したいところだが、今はその時じゃない。

「それで、聞きたいことがあるんですが小鬼軍団の王国ゴブリンキングダムについて分かることはないでしょうか?」

小鬼軍団の王国ゴブリンキングダムですか? 少々お待ちください」

 リリカは棚から数冊のファイルを取り出すとペラペラと調べ始めた。

小鬼軍団の王国ゴブリンキングダム……、え。こんな側にあるんですか!?」

 リリカは口を抑えて驚愕する。

「どこにあるんだい?」

 怯えながらもファイルを受付の台に置くと地図の一点を指差す。

 ふむ、どこだかさっぱりわからない。

 エルダートレインのインターフェイスを表示し、そこからマップを選択肢してファイルの場所と比較した。

 小鬼軍団の王国ゴブリンキングダムはホムルス渓谷と書かれており、側には難易度の低い魔窟があった。

「魔窟グラニッジの東か」

「ケンタさんわかるんですか?」

「うん把握できたよ。じゃあ行こう!」

「はいです!」

 ギルドを出ようとする俺は忘れ物をしたことを思い出し、くるりと踵を返しリリカに指を差す。

「リリカさん。帰ってきたら、ただじゃおかないんだからね!」

「ふあぁ!?」

 俺はリリカさんにお礼を言うとギルドを飛び出した。

 いや、正確には飛び出し損なった。

 ”ぼよよ~ん”と大きな二つの果実に弾き飛ばされたからだ。

 筋力極振りの俺を弾き飛ばすとは中々のパイちからだ。

 S級パイ険者の称号を与えよう。

「すみませんシャーロンさん」

 俺はS級パイ険者のシャーロンさんにぶつかったことを謝罪した。

「ケンタさん急いでどちらへ行くんですか」

「すみません急いでいるので、二人とも行こう」

「「はい」です!」

 リリカで妄想の臨界点まで達しているのだ、シャーロンさんと関わったらコップの表面張力が破れるがごとく妄想が溢れ出るだろう。

「お待ちください!」

 ギルドを出ようとする俺の裾をひっぱり引き止める。

「すみません本当に急いでいるんです離してください」

「お姉さま……。ゴメスさんに何かあったんですね?」

 そういえば彼女は元々サラのパーティーメンバーだった。ならば伝えた方がいいだろう。

「すまない、サラは小鬼軍団の王国ゴブリンキングダムに乗り込んでいった」

「な、なんで」

「捕らえられたリーダーを、殺し……、救いに行ったんだ」

 シャーロンさんは一瞬動揺し唇をかみしめる。

「わかりました。ならば私もお供します」

「いや、しかし……」

「ゴメスお姉さまは私の師匠です。その方を見捨てることはできません」

 確かに今は一人でも戦力がほしい。S級冒険者のシャーロンさんならかなりの戦力になる。

「命の危険を伴うけど、その覚悟はある?」

「当時、私は何もできなかった、ゴメスお姉さまがすべての罪を背負って……。だから今こそ恩返しをゴメスお姉さまを助けたいんです!」

「分かった。シャーロンさんサラを助けるのを手伝ってください」

「はい!」

 俺の差し出した手をシャーロンさんは両手で握り俺たちは固い握手をした。

 強力な仲間を得た俺達は一路ホムルス渓谷へと向かった。

「ケンタさん小鬼軍団の王国ゴブリンキングダムの場所はお分かりですか?」

「ホムルス渓谷にあるというのは分かっています」

 だがシャーロンさんは首を振る。

「それでは入れません。小鬼軍団の王国ゴブリンキングダムは巫女様により封印されていますので外からは入れないのです」

「封印されいて入れないならサラも入れないんじゃないか?」

 その封印は調査のために一箇所だけは入ることが可能な場所があと言う。ただ、入り口は王国兵士が警備しており一般人では入ることが叶わないのだとか。

 それとなぜ封印が必要なのかも教えてくれた。

 ゴブリンは5種の進化する魔物の一種なのだと言う。

 進化する魔物とは五悪徳バイスの種族属性を持っている魔物を差す。

 怠惰:?
 貪欲:ゴブリン
 欺瞞ぎまん:デーモン
 邪婬じゃいん:オーク
 怨念:アンデット

 の五種類でそれぞれの魔物が分類配置されている。

 怠惰だけはそれに対応する魔物が存在せず不明なのだと言う。

 現在、世界には3つの悪徳の王国バイスキングダムが存在し、この悪徳の王国バイスキングダムが五国誕生すると世界は滅ぶと言い伝えられている。

 そして五悪徳の王はそれぞれ自分の持つ五悪徳に対応した能力を持ち絶大な力を発揮する。

 五悪徳の王が発生するとS級冒険者でも対応できないほどなので、キングクラスが発生する前に全兵力を以て殲滅するのが国際社会のルールなのだ。
 
 キングクラスが発生してしまうと、封印するしか対処法がなくホムルス渓谷にある小鬼軍団の王国ゴブリンキングダムは巫女により封印された。

 討伐にあたった”太陽の華フラワー”はゴブリンキングを誕生させたとして糾弾された。

 当時A級だったシャーロンさん達二人を庇うようにS級のサラは非難を一人で受けたのだと言う。自分の失策だったとA級の二人は関係ないと。

 そして貴族の子弟だったサラは放逐されすべての資産を没収され”太陽の華フラワー”は解体された。

「だけどあのときは既にゴブリンキングは居たのです。情報が……。と今更文句を言っても仕方ありませんね」 
 
「なぜそれを俺に言うんです?」

「あなたなら、お姉さまを助けてくれる気がして……」

「助けますよ、大切な家族ですから」

「家族?」

 俺たちは指輪をシャーロンさんに見せた。そしてまだ渡していない指輪も。

「これをサラの指につけて連れて帰るんですよ」

「……私も欲しいものですね」

 シャーロンさんはサラの指輪を見て物欲しげそうに見る。

 そんなに高いものでも特殊能力がついているわけでもないのに、なんで欲しいんだろうと俺は訝しんだ。

 いや、欲しいというのは家族のことかもしれないな。もしかしたら彼女は天涯孤独なのかもしれない。

 それよりも、クニャラの息が荒い。

 よくよく考えれば俺たちには早歩きでもクニャラにとっては全力疾走のランニングレベルなのだろう。

 俺はクニャラを抱き上げると背中に背負った。

「なんです!?」

「きついんだろ俺の背中に乗ってろ」

「クニャラだけ特別は許されないのです」

「クニャラは俺たちの重要な遠距離攻撃手段だ。本番で倒れられたら困る俺たちの生存率が変わるんだ。だからこれは特別扱いじゃない」

「わ、分かったのです」

 クニャラは俺の背中にすべてを預けるようにもたれ掛かる。

 かなり疲れたのだろう、もっと早く気がつくべきだった。

 俺は体力回復薬をクニャラに渡し飲ませた。それでもペタりと俺の背中にもたれ掛かるあたり、ちゃんと体力温存を考えているようだ。

「しかし、二人の武器や防具はなんですか? 見たこともない形ですね」

 シャーロンさんはクニャラの持つ杖に手を伸ばし触れる。

 魔法使いではないシャーロンさんが情報を読み解くことはできないと思って油断していた。
 杖に触れた途端シャーロンさんは驚愕の表情を浮かべた。

「な、なんですかこの杖は!?」

「ケンタが作ったです。天才なのです」

 珍しくクニャラが俺を誉める。おじいちゃん孫に誉められて、もう思い残すこと無いよ……。

 クニャラの言葉を聞いてシャーロンさんは難しい顔をする。コロコロ表情が変わる人だな。それがシャーロンさんの魅力なんだろうけど。

「ケンタさん、もしかして王都で剣を売りませんでした?」

「あ~はい。一振りの剣を売りましたね」

「あなたですか……」

 シャーロンさんが俺をなんとも言えない表情で見る。ビックリしているような困惑してるような。

「……何かあったんですか?」

「ケンタさんあなた指名手配されてますよ」

「え、なんでケンタさんが!?」
「どういうことなのです」

 俺が指名手配されていると言うことに二人も驚くが、犯罪者としてではなく重要人物として拘束するための指名手配だそうだ。

 あの剣はその後王国に献上され、その性能があまりに高く、他国にその製作方法が回るのは不味いと言う判断から製作者を探すために売った俺が指名手配されたというのだ。

 ただ、俺の指名手配の顔が全然違う顔なので、今まで気がつかなかったと言う。

「そんなに違うんですか?」

「金髪で鼻が高くて、いけすかない感じの顔ですよ」

 そしてシャーロンさんは俺の顔を見てクスッと笑う。すみませんね、おっさん顔で申し訳ないですね。

 でもこれでも現実世界ではフツメンなんですよ。

 フツメンなだけに仏面なんです。目が細いんですよ!

 知ってますよ自分でフツメンだと言うやつは大体不細工だと言うことを。

 だがあえて言わせてもらおう吾輩はフツメンであると。

 しかし、なんで金髪で鼻が高いとか誤った情報が伝わっているんだ?

 黒髪で低い鼻でタレ目で何なら腹も出てる日本人だぞ。

 しかもおっさんだぞ。

 もしかしたら、あの店の人たちがわざと違う顔を言ってくれたのかもしれないな。

 客を売るような店じゃなかったと言うことか。

 そうこうしているうちに、シャーロンさんの案内でホムルス渓谷にたどり着いた。

 そのまま後をついていくと隠された洞窟へと案内された。

 この洞窟だけが唯一の小鬼軍団の王国ゴブリンキングダムへの入り口なのだそうだ。

 入り口は狭いが中は普通に立って歩くことができ整備されていた。

 壁にはヒカリゴケが繁茂はんもしており松明たいまつがなくても明るかった。

 ヒカリゴケのおかげで奥の方まで明るく見渡せた。

 良く見ると兵士が数人倒れていた。

 俺たちが駆け寄ると兵士たちは意識を取り戻した。

「誰にやられたのです」

 シャーロンさんが兵士達に聞くと、すまなそうに答える。

「ゴメスだ、ゴメスが俺たちを倒して中に入ってしまった」

 決定だサラはこの先にいる。

 大事な仲間を悪夢から救う為に命をかける気だ。

「よし三人とも最終確認だ。中に入ったら生きて帰れないかもしれない。それでもいくか?」

「あたり前なのです」

「当然です、ゴメスさんを怒らないと気がすみません」

「お姉さまを死なすわけにはいきません」

 俺は手を前にだし皆に手を乗せるように促した。

 皆が手を乗せると俺はその上に自分の手を乗せギュッと力を込める。

「分かった。俺も死力を尽くす。皆で生きてサバラの家に帰ろう」

「「「ハイ」」なのです!」

 決意は固まった、絶対にサラを救う。

 この三人も絶対に守る。

 そしてまた楽しい毎日を送るんだ。

 俺たちは仲間の絆を信じて結界の中へと足を踏み入れた。

しおりを挟む
感想 12

あなたにおすすめの小説

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業

ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。

異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜

昼寝部
ファンタジー
 2XXX年、X月。  俺、水瀬アキトは戦争の絶えない地球で『戦場の悪魔』と呼ばれ、数多の戦で活躍していた。  そんな日々を過ごしていた俺は、ひょんなことから妹と一緒に異世界へ転移することになった。  その世界にはダンジョンが存在しており、ライトノベルなどで登場する世界観と類似していた。  俺たちはその世界で過ごすため女神様からチートスキルを貰い、冒険者となって異世界での生活を満喫することにした。  これは主人公の水瀬アキトと妹のカナデが異世界へ転移し、美少女たちに囲まれながら異世界で無双するお話し。

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?

お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。 飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい? 自重して目立たないようにする? 無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ! お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は? 主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。 (実践出来るかどうかは別だけど)

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

異世界サバイバルゲーム 〜転移先はエアガンが最強魔道具でした〜

九尾の猫
ファンタジー
サバイバルゲームとアウトドアが趣味の主人公が、異世界でサバゲを楽しみます! って感じで始めたのですが、どうやら王道異世界ファンタジーになりそうです。 ある春の夜、季節外れの霧に包まれた和也は、自分の持ち家と一緒に異世界に転移した。 転移初日からゴブリンの群れが襲来する。 和也はどうやって生き残るのだろうか。

真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます

難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』" ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。 社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー…… ……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!? ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。 「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」 「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族! 「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」 かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、 竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。 「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」 人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、 やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。 ——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、 「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。 世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、 最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕! ※小説家になろう様にも掲載しています。

男が英雄でなければならない世界 〜男女比1:20の世界に来たけど簡単にはちやほやしてくれません〜

タナん
ファンタジー
 オタク気質な15歳の少年、原田湊は突然異世界に足を踏み入れる。  その世界は魔法があり、強大な獣が跋扈する男女比が1:20の男が少ないファンタジー世界。  モテない自分にもハーレムが作れると喜ぶ湊だが、弱肉強食のこの世界において、力で女に勝る男は大事にされる側などではなく、女を守り闘うものであった。  温室育ちの普通の日本人である湊がいきなり戦えるはずもなく、この世界の女に失望される。 それでも戦わなければならない。  それがこの世界における男だからだ。  湊は自らの考えの甘さに何度も傷つきながらも成長していく。  そしていつか湊は責任とは何かを知り、多くの命を背負う事になっていくのだった。 挿絵:夢路ぽに様 https://www.pixiv.net/users/14840570 ※注 「」「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています。

処理中です...