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17話 愛歌参上
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「うーーーーーん……」
「ひ、ひぃ……あ……」
和也は今、死を経た事により紅禍獣命に傾きつつあった。
彼の神の機嫌が悪い時、傾く事は良くあった。
だが、これだけ時間が経っても人間である和也の価値観に傾き直さないのは初めてだった。
現に、目の前で死んだ男に対し何の感慨も抱けない。
可哀想だとか、これも戦場の常よとか、殺してやるぞーみたいな残虐さも抱けない。
ひたすら無。
視界に入った何かを目で追ってしまう様な、そんな自然な気持ちで人を殺す。
「ダメだ、戻らないぞ。愛歌ちゃんが居ればなぁ……」
呪詛神に傾いた和也を戻すのは巫女である妹、進藤愛歌の仕事だった。
異世界に彼女が居るはずもなく、傾いた和也はこれが不味い状況であると知識では理解しつつ、感情では何とも思えないでいる。
「とりあえずもう1回鋭く睨む者の所に……お」
「侵入者よ」
うろ覚えの道を何とか進み、鋭く睨む者が捕えられていた地上を探して彷徨ってていた和也は、再びアークライトと遭遇した。
1度目と違い、最初から白い炎を纏っている。
臨戦対戦だ。
炎だけでなく目も違う、和也を完全に人間以外の何か危険な物として捉え、油断なく構えていた。
価値観の変わってしまっている今の和也からしても、この威圧感は尋常ではない。
ビリビリと肌がひりつく。
「お前は何だ。ドラゴンは魔王と呼んでいたが……違う、それは分かるぞ。お前はあの魔王では無い、もっと悍ましい何かだ」
「失礼なお爺さんだな! 」
言葉を先に投げ掛けたのはアークライトだったが、会話をするつもりは毛頭無いらしい。
床を蹴って加速したアークライトの飛び膝蹴りが和也を容赦なく粉砕した。
体が吹き飛ぶ、とか突き刺さる、と言ったレベルではなく本当に粉砕した。
熟れた柘榴のようならグロテスクな和也の中身が辺りに飛び散る。
「死んだ……? 」
「死んだよー」
「……」
肉片がうぞうぞと蠢き、今までと同じく陽気に話す。
アークライトは眉を顰め、吐き気を抑える様にギリリと歯軋りする。
苛立たしげに腕を振るい、炎を巻いて肉片を焼き焦がす。
「お前は何だ」
「きっと知らない方が良い」
黒焦げた焼死体がふぅ、と焦げ臭い溜息を零す。
「お前は人類の、敵か」
「違う、でも魔物の味方ですよ」
「何故だ、魔王でも魔物でも無いお前が」
「えーと……なんか、なんとなくって言うか……あ! いや、情が湧いたんだよほら、ね? 」
いつの間にか元通り、無傷になっている和也を見るアークライトの目がますます険しい物となる。
「そんな理由で……」
「あ、うん。すいません……ちょっと軽率だったかなって自分でも思います。でもそんなもんじゃない? 人類の方にお世話になったらそっち助けてたし、魔物の味方してるのはなんか成り行きだよね」
訳が分からないと言った表情でアークライトは和也を見た。
怒りや殺意、使命感はまだあるもののそれ以上に得体の知れないナニカに対する警戒心と恐怖が勝る。
どうせ殺せないのだ、アークライトは対話を選ぶ。
「私の名はアークライト・シーザー。君は? 」
「進藤、和也です。あれかな? 英語みたいな感じで先に言ったのが苗字です? 」
「エイゴ……? まあ、そうだ。その物言い方からするにカズヤが名でシンドウが苗字か。慣れぬ響きの名だ、何処の者か」
「あー……その質問が1番ややこしいんですよね。実は俺、此処とは別の世界? から来たと思うんです多分。どうやって来たとか分からないんですけど」
「その力は? 」
「えーと、うちの国にいる古い神様を俺の中に封印してまして。なんか死なせたり、死を奪ったり出来ます。あと此処の世界に来てから変な力も増えました」
「君の……言動は基本的にふわっとしているな」
「お、おっす、すいません……」
はぁ、アークライトはもう嫌だとこめかみを抑えた。
今こうして会話をしただけで、このカズヤと言う若者が善良である事が分かる。
しかし軽い、言動がという意味もあるが価値観や人生観が軽い。
まるで1歩も家から出してもらえず、閉じ込められていたかのようだ。
そして、対照的に纏う威圧感はドラゴンを軽く凌駕する。
申し訳無さそうに頬を掻く、そんな些細な仕草一つ一つにビクリと反応してしまう程、この男が恐ろしい。
「死を奪うと言ったな、生き返らせれるという認識で良いのか? 」
「ちょっと違うんですけどね、はい出来ますよ」
「頼めるかね? 」
「いいですよ……あ! 無し! やっぱり今の無しでお願いします! 鋭く睨む者、ドラゴンを返してくれたらいいですよ」
「それは出来ない」
ぐぬぬと唸る。
交換条件が出来たと喜んだが、アークライトの見た目通りの頑固さに舌を巻いた。
進藤和也、何を隠そう年寄りの男性が苦手である。
祖父兼父である進藤弦一郎が和也にとって最も身近な年寄りなのだが、祖父兼父という立場がもう嫌だ。
霊的資質だが何だか知らないが、自分の娘とよろしくやるだなんて倫理的に完全アウト。
和也は堂々と弦一郎の事をクソ野郎と呼んでいる。
当主とは言え縛り手からここまで嫌われているせいで、当主でありながら弦一郎は一族の中では肩身の狭い思いをしているのだが、それは割愛しよう。
ともかく、和也はアークライトが苦手になった。
「何とかならないですか? 」
「あれは邪竜、かつての戦では多くの兵士が犠牲となった。ソレを捕らえる事が出来たこのチャンスをふいにする訳にはいかないのだよ」
「んんんん、お爺ちゃあん」
「気色の悪い声を出すな、いい歳だろう」
今の和也、禍神に傾いている状況の和也は殺しを手段として選択出来る。
有効な交渉を行えるだけの技術や手札もない以上、ここで話をしても無駄かもしれない。
殺した方が楽かもしれない。
一方、アークライトも似たような結論へと至っていた。
この男、カズヤとやらはとにかく危険である。
殺さねば、ならぬやもしれぬん。
方針が決まれば次に手段を講じる、これは和也もアークライトも同時に思考を走らせる。
「……あはは、えーと」
和也は内なる神を用い、権能を以て殺す事を選ぶ。
鋭く睨む者を倒し、今こうして和也の前に立てている事から簡単には行かぬだろうが直接触れば何とでもなるでる。
「……最後に。退け、追いわせんぞ」
アークライトは魔力の爆発的な使用による撲殺を選んだ。
カズヤが特異な能力を用い、確殺の術を行使するとしても。
勝てる自信がある。
殺しの才能と戦闘の才能は、似て非なる物だ。
長年培った経験と知識、そして技術と能力はカズヤの異能を凌駕すると判断し、魔力を鎧に浸透させる。
白炎が瞬いた。
「……」
「……」
和也は無造作に手を伸ばす、距離約10歩。
あと10歩進めば殺せる。
表面上ヘラヘラとしつつ、張り詰めた空気が限界になるのを感じ始めた。
その時。
カカッカカッ!
石の床を叩く音が連続で響く。
「……なんの」
「む、この風の様に軽やかでかつ大地のように重みある音は……」
甲高く鳴る蹄の音が一直線に近付いてくる。
入り組んだ地下のはずのに一直線に。
「うぉおおおお!!! ケンタウロス族、氏族長が娘春の息吹見参!!! 帝国十二勇士! お覚悟ぉ!! 」
ゴォン……ズドォン……ドォゴオ!
壁、牢屋、あらゆる障害を突進で砕きながら美しいケンタウロスの娘、春の息吹が槍を振り回しながら二人の間に躍り出た。
白目を剥きながら必死にしがみついていた愛歌がゼェゼェとツッコミを入れる。
「ち、違ぁう! 十二勇士? の人は時間稼ぎでいいんですぅ! 」
「あっ 愛歌ちゃんじゃん。おひさ! 」
場が益々混沌さを増していく。
「ひ、ひぃ……あ……」
和也は今、死を経た事により紅禍獣命に傾きつつあった。
彼の神の機嫌が悪い時、傾く事は良くあった。
だが、これだけ時間が経っても人間である和也の価値観に傾き直さないのは初めてだった。
現に、目の前で死んだ男に対し何の感慨も抱けない。
可哀想だとか、これも戦場の常よとか、殺してやるぞーみたいな残虐さも抱けない。
ひたすら無。
視界に入った何かを目で追ってしまう様な、そんな自然な気持ちで人を殺す。
「ダメだ、戻らないぞ。愛歌ちゃんが居ればなぁ……」
呪詛神に傾いた和也を戻すのは巫女である妹、進藤愛歌の仕事だった。
異世界に彼女が居るはずもなく、傾いた和也はこれが不味い状況であると知識では理解しつつ、感情では何とも思えないでいる。
「とりあえずもう1回鋭く睨む者の所に……お」
「侵入者よ」
うろ覚えの道を何とか進み、鋭く睨む者が捕えられていた地上を探して彷徨ってていた和也は、再びアークライトと遭遇した。
1度目と違い、最初から白い炎を纏っている。
臨戦対戦だ。
炎だけでなく目も違う、和也を完全に人間以外の何か危険な物として捉え、油断なく構えていた。
価値観の変わってしまっている今の和也からしても、この威圧感は尋常ではない。
ビリビリと肌がひりつく。
「お前は何だ。ドラゴンは魔王と呼んでいたが……違う、それは分かるぞ。お前はあの魔王では無い、もっと悍ましい何かだ」
「失礼なお爺さんだな! 」
言葉を先に投げ掛けたのはアークライトだったが、会話をするつもりは毛頭無いらしい。
床を蹴って加速したアークライトの飛び膝蹴りが和也を容赦なく粉砕した。
体が吹き飛ぶ、とか突き刺さる、と言ったレベルではなく本当に粉砕した。
熟れた柘榴のようならグロテスクな和也の中身が辺りに飛び散る。
「死んだ……? 」
「死んだよー」
「……」
肉片がうぞうぞと蠢き、今までと同じく陽気に話す。
アークライトは眉を顰め、吐き気を抑える様にギリリと歯軋りする。
苛立たしげに腕を振るい、炎を巻いて肉片を焼き焦がす。
「お前は何だ」
「きっと知らない方が良い」
黒焦げた焼死体がふぅ、と焦げ臭い溜息を零す。
「お前は人類の、敵か」
「違う、でも魔物の味方ですよ」
「何故だ、魔王でも魔物でも無いお前が」
「えーと……なんか、なんとなくって言うか……あ! いや、情が湧いたんだよほら、ね? 」
いつの間にか元通り、無傷になっている和也を見るアークライトの目がますます険しい物となる。
「そんな理由で……」
「あ、うん。すいません……ちょっと軽率だったかなって自分でも思います。でもそんなもんじゃない? 人類の方にお世話になったらそっち助けてたし、魔物の味方してるのはなんか成り行きだよね」
訳が分からないと言った表情でアークライトは和也を見た。
怒りや殺意、使命感はまだあるもののそれ以上に得体の知れないナニカに対する警戒心と恐怖が勝る。
どうせ殺せないのだ、アークライトは対話を選ぶ。
「私の名はアークライト・シーザー。君は? 」
「進藤、和也です。あれかな? 英語みたいな感じで先に言ったのが苗字です? 」
「エイゴ……? まあ、そうだ。その物言い方からするにカズヤが名でシンドウが苗字か。慣れぬ響きの名だ、何処の者か」
「あー……その質問が1番ややこしいんですよね。実は俺、此処とは別の世界? から来たと思うんです多分。どうやって来たとか分からないんですけど」
「その力は? 」
「えーと、うちの国にいる古い神様を俺の中に封印してまして。なんか死なせたり、死を奪ったり出来ます。あと此処の世界に来てから変な力も増えました」
「君の……言動は基本的にふわっとしているな」
「お、おっす、すいません……」
はぁ、アークライトはもう嫌だとこめかみを抑えた。
今こうして会話をしただけで、このカズヤと言う若者が善良である事が分かる。
しかし軽い、言動がという意味もあるが価値観や人生観が軽い。
まるで1歩も家から出してもらえず、閉じ込められていたかのようだ。
そして、対照的に纏う威圧感はドラゴンを軽く凌駕する。
申し訳無さそうに頬を掻く、そんな些細な仕草一つ一つにビクリと反応してしまう程、この男が恐ろしい。
「死を奪うと言ったな、生き返らせれるという認識で良いのか? 」
「ちょっと違うんですけどね、はい出来ますよ」
「頼めるかね? 」
「いいですよ……あ! 無し! やっぱり今の無しでお願いします! 鋭く睨む者、ドラゴンを返してくれたらいいですよ」
「それは出来ない」
ぐぬぬと唸る。
交換条件が出来たと喜んだが、アークライトの見た目通りの頑固さに舌を巻いた。
進藤和也、何を隠そう年寄りの男性が苦手である。
祖父兼父である進藤弦一郎が和也にとって最も身近な年寄りなのだが、祖父兼父という立場がもう嫌だ。
霊的資質だが何だか知らないが、自分の娘とよろしくやるだなんて倫理的に完全アウト。
和也は堂々と弦一郎の事をクソ野郎と呼んでいる。
当主とは言え縛り手からここまで嫌われているせいで、当主でありながら弦一郎は一族の中では肩身の狭い思いをしているのだが、それは割愛しよう。
ともかく、和也はアークライトが苦手になった。
「何とかならないですか? 」
「あれは邪竜、かつての戦では多くの兵士が犠牲となった。ソレを捕らえる事が出来たこのチャンスをふいにする訳にはいかないのだよ」
「んんんん、お爺ちゃあん」
「気色の悪い声を出すな、いい歳だろう」
今の和也、禍神に傾いている状況の和也は殺しを手段として選択出来る。
有効な交渉を行えるだけの技術や手札もない以上、ここで話をしても無駄かもしれない。
殺した方が楽かもしれない。
一方、アークライトも似たような結論へと至っていた。
この男、カズヤとやらはとにかく危険である。
殺さねば、ならぬやもしれぬん。
方針が決まれば次に手段を講じる、これは和也もアークライトも同時に思考を走らせる。
「……あはは、えーと」
和也は内なる神を用い、権能を以て殺す事を選ぶ。
鋭く睨む者を倒し、今こうして和也の前に立てている事から簡単には行かぬだろうが直接触れば何とでもなるでる。
「……最後に。退け、追いわせんぞ」
アークライトは魔力の爆発的な使用による撲殺を選んだ。
カズヤが特異な能力を用い、確殺の術を行使するとしても。
勝てる自信がある。
殺しの才能と戦闘の才能は、似て非なる物だ。
長年培った経験と知識、そして技術と能力はカズヤの異能を凌駕すると判断し、魔力を鎧に浸透させる。
白炎が瞬いた。
「……」
「……」
和也は無造作に手を伸ばす、距離約10歩。
あと10歩進めば殺せる。
表面上ヘラヘラとしつつ、張り詰めた空気が限界になるのを感じ始めた。
その時。
カカッカカッ!
石の床を叩く音が連続で響く。
「……なんの」
「む、この風の様に軽やかでかつ大地のように重みある音は……」
甲高く鳴る蹄の音が一直線に近付いてくる。
入り組んだ地下のはずのに一直線に。
「うぉおおおお!!! ケンタウロス族、氏族長が娘春の息吹見参!!! 帝国十二勇士! お覚悟ぉ!! 」
ゴォン……ズドォン……ドォゴオ!
壁、牢屋、あらゆる障害を突進で砕きながら美しいケンタウロスの娘、春の息吹が槍を振り回しながら二人の間に躍り出た。
白目を剥きながら必死にしがみついていた愛歌がゼェゼェとツッコミを入れる。
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