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22話 豚
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「……うーん」
「きゃいん! あぉん!あぉぉん! 」
「……なんか」
「わん! わんわん! 」
「……なんか違うくないかい? 」
何処とも知れない謎の地下牢。
青白い炎だけが光源の怪しげな空間で、怪しげな光景が繰り広げられていた。
若干ひいている邪なる瞳の王に対し、和也が這い蹲って靴をぺろぺろ舐めていたる。
みっともなく犬の鳴き真似をしながら、媚びた笑みで時折見上げてくる。
「あおぉん! あおぉーん!! 」
「ね、ねぇ君。僕、ちゃんと自我残してあげてるだろ? 身体も自由のはずだろ? 僕が命令するまでは普通のはずだよねぇ 」
「わんわんわ……だってご主人様だって言ったじゃん。俺、形から入るタチだからさ」
もう、邪なる瞳の王はドン引きであった。
心を読んでみても、心の底からの行動であると理解出来て困惑だけが深まる。
命令に絶対服従、触られたくないトラウマにも触れたと言うのに屈辱を感じる所か今は興奮している和也。
「も、もう止めるんだ。いいね。ご主人様になるとは言ったが別に犬になれとは言っていない僕は! 」
邪なる瞳の王は、和也が逆らえない身体に歯噛みしつつも何とか尊厳を守ろうとすると思っていた。
そう言う、反抗的な人間ばかりを調教して来たが故にこんな超従順な人間に対してどうすれば良いのか分からなかった。
あと凄く恥ずかしい。
こんなみっともない事を、自分がさせていると他の誰かに思われたくない。
「あぁ!? じゃあ豚かよ! なぁ! 豚だったら満足なんかよ! ふご! ふごっ! ンブヒィィ! 」
「もう止めてくれ……命令、そう命令だ! そのみっともない真似を今すぐやめ! 」
「嫌だ!!!!!! 」
和也、せっかく出来たドSMプレイを逃さないと必死に抵抗。
紅禍獣命の力をフルに使用し、悪魔の力に抗った。
「な!? なんで抵抗出来るんだ! と言うか何故今するんだ! もっと、抵抗すべき場面があったろう! 最初から抗えよ! 」
「ふごっ!ンゴゴ! ンブヒィィ! 」
「もう、止めてくれ……もう止めてくれよぉ……僕が悪かったよぉ」
「もっと主従に責任持て! 」
この凄惨極まりない光景は1時間程続く事となり。
和也が折れるはずも無く。
和也はご主人様を手に入れた。
「うっ……グス……こっち……こっちだよ。出口はもうすぐだ」
「ブヒィ! 」
真っ暗な地下道を、和也改め豚を連れて歩く邪なる瞳の王。
ここで、エリート豚野郎和也の熱血指導が入る。
「うん、そうだね……こっちだぞ豚野郎……」
「ンブヒ」
そうだ、それで良いんだと和也は四つん這いで頷く。
まだまだ未熟で荒削り、しかし彼女の中に光る物を感じた。
「君、中々ねじ曲がった性根をしているね。これが僕を辱めて主導権を奪おうと思っての行動なら、何とも……思わない事も無いが、少なくともやりようはあった。君、性根から変態だな」
「ブピ」
頬を染める和也。
青ざめる邪なる瞳の王。
「気持ち悪……ん? 結局ここは何処だって? ここは帝都地下にある地下牢獄さ、十二勇士でも手に余った輩を閉じ込めておく為のね。開き直った帝国の奴らに魔力リソースとして搾取され続ける日々は、正しく地獄だったとも」
「ブビィ? 」
「ああ、昔は暴れ回ったもんさ。帝国十二勇士も2人殺した、代償に40年以上も此処に囚われてしまったがね」
「ボヒィ」
「いや、魔王とは手を組んでいなかった……てか豚語で話してるみたいで嫌だぞこれ! 」
「しょうがねぇな、分かりやすい様に人語で喋ってやるよ」
「誰にさ……」
和也が四つん這いになるのも疲れてきた頃、光が見えてきた。
いやに騒がしい。
「お、出口? でもなんか人が沢山いるっぽいな」
「そりゃそうさ、捕えてた悪魔が逃げ出したんだから。騒ぎもするだろう」
「あー、お前悪い奴だもんな。やっぱり抵抗しちゃうの? 血祭り系? なんか性格悪い戦い方しそうだよね、同士討ちさせたりとか」
邪なる瞳の王はにやり、と笑った。
和也より一足早く地上へと出る。
が。
無理矢理身体を捩じ込み、和也が1歩早く出る!!
「は!? ちょ君」
「な、人間が出てきたぞ!!」
「待て! 悪魔王の策略かもしれん! 」
「不用意に近寄るな! 」
地下から抜け出したと思えば、やけにだだっ広い空間に出る。
大きめの公園程ある空間には完全武装の兵士が数多くおり、皆が一斉に和也に向けて槍や弓、殺気を向ける。
少しして、ひょっこり出てきた邪なる瞳の王にも警戒を向けた。
「和也君、ここは殺し間というやつだ。見かけより人が居るし、見かけより罠がずっと多い。僕でも、力を消耗している今は正面突破は難しい」
後ろからコソコソ、と耳打ちする邪なる瞳の王。
それにうんうん、分かってるよと頷き更に前へ出た。
「控えおろう! 控えおろう! 」
「な、なんだ……」
「何か言っているぞ」
突然大声を張り上げた和也に、兵士らが更に警戒を強める。
後ろにいた邪なる瞳の王も凄くびっくりした。
「このお方を誰と心得る! この豚野郎進藤和也のご主人様、苛烈なるドSクイーン邪なる瞳の王様であらせられるぞ!! 頭が高い! 」
「う、嘘だろ!? 何言ってるんだ君は! 」
必死で心を読んだ。
この馬鹿が何をしようとしているのか、全く分からなくて頭が混乱する。
しかし、何も見えてこない。
辛うじて、豊かな髭の御老公がカカカッ! と笑う映像が垣間見えた。
「あ……ああ! こいつ、まさか、何も考えずに喋ってる……? 全部思い付き? 行き当たりばったり? なんだこいつ何なんだ……」
「貴様ら! 豚になる気概の無い者は道を開けよ! 目を合わせたら豚にするぞこの人は!! 」
そう、心を読み操る悪魔に対して和也が取った方法は、考えずに動く事であった。
結果はご覧の有様だ。
「お、おい君。もうやめるんだ、別に全部操る必要なんて無いんだ」
「あっ! ごめんなさいご主人様! 人語喋ってすいません! ブヒ! ブヒィ! 」
和也の変わりように、兵士らが恐れ戦いた。
「う、嘘だろ。あんな魔力の持ち主を……」
「なんて、惨い……きっと心中では自死を望むほどの屈辱だろうに」
「この……ヤク中め……! やめろやめろ! 僕は無闇に戦うつもりは無い! 良いから道を開けろ! あと君もいい加減にしろ! 」
ともかく、異常な事態が重なり過ぎて一般の兵士らの手には負えなくなってくる。
誰が言ったか、偶然にも訪問中である帝国十二勇士の1人を連れて来ようという事になった。
らしい。
和也はSMプレイで忙しい。
「ブヒィ! ブヒプピ」
「あぁ、君の保護者がこれで来るだろうね、良かったね。早く引き取られてくれ……結果的にとは言え、最善の結果となったね。僕は力を消耗しなくて済んだし、人間も死なずに済んだ」
「ブヒブヒ」
「いつの間にか、隷属も解除してるじゃないか。何でまだそんな事してるのか、と言う話は頭が痛くなるからしないよ」
「ブヒー」
「何処まで計算なんだい? いや全部、適当に行動した巡り合わせと言うなら、それの方が恐ろしいか」
邪なる瞳の王は諦めたように溜息をついた。
和也の保護者が来るまで、と適当なら段差に腰掛ける。
しかし先回りし、和也が椅子となった。
「……」
「……」
「きゃいん! あぉん!あぉぉん! 」
「……なんか」
「わん! わんわん! 」
「……なんか違うくないかい? 」
何処とも知れない謎の地下牢。
青白い炎だけが光源の怪しげな空間で、怪しげな光景が繰り広げられていた。
若干ひいている邪なる瞳の王に対し、和也が這い蹲って靴をぺろぺろ舐めていたる。
みっともなく犬の鳴き真似をしながら、媚びた笑みで時折見上げてくる。
「あおぉん! あおぉーん!! 」
「ね、ねぇ君。僕、ちゃんと自我残してあげてるだろ? 身体も自由のはずだろ? 僕が命令するまでは普通のはずだよねぇ 」
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もう、邪なる瞳の王はドン引きであった。
心を読んでみても、心の底からの行動であると理解出来て困惑だけが深まる。
命令に絶対服従、触られたくないトラウマにも触れたと言うのに屈辱を感じる所か今は興奮している和也。
「も、もう止めるんだ。いいね。ご主人様になるとは言ったが別に犬になれとは言っていない僕は! 」
邪なる瞳の王は、和也が逆らえない身体に歯噛みしつつも何とか尊厳を守ろうとすると思っていた。
そう言う、反抗的な人間ばかりを調教して来たが故にこんな超従順な人間に対してどうすれば良いのか分からなかった。
あと凄く恥ずかしい。
こんなみっともない事を、自分がさせていると他の誰かに思われたくない。
「あぁ!? じゃあ豚かよ! なぁ! 豚だったら満足なんかよ! ふご! ふごっ! ンブヒィィ! 」
「もう止めてくれ……命令、そう命令だ! そのみっともない真似を今すぐやめ! 」
「嫌だ!!!!!! 」
和也、せっかく出来たドSMプレイを逃さないと必死に抵抗。
紅禍獣命の力をフルに使用し、悪魔の力に抗った。
「な!? なんで抵抗出来るんだ! と言うか何故今するんだ! もっと、抵抗すべき場面があったろう! 最初から抗えよ! 」
「ふごっ!ンゴゴ! ンブヒィィ! 」
「もう、止めてくれ……もう止めてくれよぉ……僕が悪かったよぉ」
「もっと主従に責任持て! 」
この凄惨極まりない光景は1時間程続く事となり。
和也が折れるはずも無く。
和也はご主人様を手に入れた。
「うっ……グス……こっち……こっちだよ。出口はもうすぐだ」
「ブヒィ! 」
真っ暗な地下道を、和也改め豚を連れて歩く邪なる瞳の王。
ここで、エリート豚野郎和也の熱血指導が入る。
「うん、そうだね……こっちだぞ豚野郎……」
「ンブヒ」
そうだ、それで良いんだと和也は四つん這いで頷く。
まだまだ未熟で荒削り、しかし彼女の中に光る物を感じた。
「君、中々ねじ曲がった性根をしているね。これが僕を辱めて主導権を奪おうと思っての行動なら、何とも……思わない事も無いが、少なくともやりようはあった。君、性根から変態だな」
「ブピ」
頬を染める和也。
青ざめる邪なる瞳の王。
「気持ち悪……ん? 結局ここは何処だって? ここは帝都地下にある地下牢獄さ、十二勇士でも手に余った輩を閉じ込めておく為のね。開き直った帝国の奴らに魔力リソースとして搾取され続ける日々は、正しく地獄だったとも」
「ブビィ? 」
「ああ、昔は暴れ回ったもんさ。帝国十二勇士も2人殺した、代償に40年以上も此処に囚われてしまったがね」
「ボヒィ」
「いや、魔王とは手を組んでいなかった……てか豚語で話してるみたいで嫌だぞこれ! 」
「しょうがねぇな、分かりやすい様に人語で喋ってやるよ」
「誰にさ……」
和也が四つん這いになるのも疲れてきた頃、光が見えてきた。
いやに騒がしい。
「お、出口? でもなんか人が沢山いるっぽいな」
「そりゃそうさ、捕えてた悪魔が逃げ出したんだから。騒ぎもするだろう」
「あー、お前悪い奴だもんな。やっぱり抵抗しちゃうの? 血祭り系? なんか性格悪い戦い方しそうだよね、同士討ちさせたりとか」
邪なる瞳の王はにやり、と笑った。
和也より一足早く地上へと出る。
が。
無理矢理身体を捩じ込み、和也が1歩早く出る!!
「は!? ちょ君」
「な、人間が出てきたぞ!!」
「待て! 悪魔王の策略かもしれん! 」
「不用意に近寄るな! 」
地下から抜け出したと思えば、やけにだだっ広い空間に出る。
大きめの公園程ある空間には完全武装の兵士が数多くおり、皆が一斉に和也に向けて槍や弓、殺気を向ける。
少しして、ひょっこり出てきた邪なる瞳の王にも警戒を向けた。
「和也君、ここは殺し間というやつだ。見かけより人が居るし、見かけより罠がずっと多い。僕でも、力を消耗している今は正面突破は難しい」
後ろからコソコソ、と耳打ちする邪なる瞳の王。
それにうんうん、分かってるよと頷き更に前へ出た。
「控えおろう! 控えおろう! 」
「な、なんだ……」
「何か言っているぞ」
突然大声を張り上げた和也に、兵士らが更に警戒を強める。
後ろにいた邪なる瞳の王も凄くびっくりした。
「このお方を誰と心得る! この豚野郎進藤和也のご主人様、苛烈なるドSクイーン邪なる瞳の王様であらせられるぞ!! 頭が高い! 」
「う、嘘だろ!? 何言ってるんだ君は! 」
必死で心を読んだ。
この馬鹿が何をしようとしているのか、全く分からなくて頭が混乱する。
しかし、何も見えてこない。
辛うじて、豊かな髭の御老公がカカカッ! と笑う映像が垣間見えた。
「あ……ああ! こいつ、まさか、何も考えずに喋ってる……? 全部思い付き? 行き当たりばったり? なんだこいつ何なんだ……」
「貴様ら! 豚になる気概の無い者は道を開けよ! 目を合わせたら豚にするぞこの人は!! 」
そう、心を読み操る悪魔に対して和也が取った方法は、考えずに動く事であった。
結果はご覧の有様だ。
「お、おい君。もうやめるんだ、別に全部操る必要なんて無いんだ」
「あっ! ごめんなさいご主人様! 人語喋ってすいません! ブヒ! ブヒィ! 」
和也の変わりように、兵士らが恐れ戦いた。
「う、嘘だろ。あんな魔力の持ち主を……」
「なんて、惨い……きっと心中では自死を望むほどの屈辱だろうに」
「この……ヤク中め……! やめろやめろ! 僕は無闇に戦うつもりは無い! 良いから道を開けろ! あと君もいい加減にしろ! 」
ともかく、異常な事態が重なり過ぎて一般の兵士らの手には負えなくなってくる。
誰が言ったか、偶然にも訪問中である帝国十二勇士の1人を連れて来ようという事になった。
らしい。
和也はSMプレイで忙しい。
「ブヒィ! ブヒプピ」
「あぁ、君の保護者がこれで来るだろうね、良かったね。早く引き取られてくれ……結果的にとは言え、最善の結果となったね。僕は力を消耗しなくて済んだし、人間も死なずに済んだ」
「ブヒブヒ」
「いつの間にか、隷属も解除してるじゃないか。何でまだそんな事してるのか、と言う話は頭が痛くなるからしないよ」
「ブヒー」
「何処まで計算なんだい? いや全部、適当に行動した巡り合わせと言うなら、それの方が恐ろしいか」
邪なる瞳の王は諦めたように溜息をついた。
和也の保護者が来るまで、と適当なら段差に腰掛ける。
しかし先回りし、和也が椅子となった。
「……」
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