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23話 口だけ野郎
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カズヤが犬畜生改め豚野郎と成り下がるより少し前、帝都側の転移魔法陣では蜂の巣をつついた様な騒ぎとなっていた。
前代未聞、大問題も大問題。
転移魔法陣が世に出て初の事故が発生してしまったからだ。
「居たか! 」
「い、いえ! 未だ発見出来ず……! 」
「クッ……引き続き探し続けろ。あの馬鹿は莫大な魔力を保有している、範囲を広げよ」
「はっ! 」
転移魔法陣の暴発、座標がズレた転移。
運が悪ければ物体と融合、あるいは反発して爆発を引き起こす可能性すらある。
和也がそれで死ぬ事は無いだろう、しかしあの惨状がまた繰り広げられるのは、何としても避けなければならない。
アークライトは的確な指示を細かく行いながらも、最悪の事態を予想して焦りを隠せないでいた。
「一縷の望みに縋り、こちらに転移して来たのは間違いだったか……? いや、転移自体は確認したのだ、こちらに居る事は確実……」
「辺境伯様! 申し訳ございません! 御報告が! 」
「……なんだ! 」
こういう時、飛び込んでくる兵士が良い報告を持ってきた試しがない。
せめて和也関係の報告であってくれと、兵士に報告を促す。
「地下牢獄、最下層より魔力反応! パターン識別の結果、悪魔王、邪なる瞳の王であると……」
「何だと」
終戦間際、最後の最後まで人類はおろか魔物達でさえ翻弄し続けた悪魔の長。
一説によれば、最も古い魔女の一体であるとも言われる最悪の魔物。
捕らえたのはアークライトだった。
邪なる瞳の王の配下、一千の悪魔を屠り、邪なる瞳の王を無力化する為に積み上げた犠牲は人類1万人。
帝国十二勇士も2人、あの悪魔に殺された。
「……詳細を報告しろ」
不安そうにこちらを見る和也の妹、愛歌。
安心させる為に微笑むと兵士に向き直る。
「はっ! 10分程前に最下層にて突然未登録の莫大な魔力を検知いたしました。それから暫くして悪魔王の牢が突破され、例の莫大な魔力の持ち主と共に地上へ」
「……突然莫大な、魔力」
「はい! 現在、殺し間において戦力を配備。設定していた戦力には到達しており、消耗した悪魔王に遅れは取らないとかと……しかし謎の魔力の持ち主がどれ程の使い手かによって」
「いや、良い」
アークライトは顔を覆って深い深いため息をついた。
やっぱりアイツか。
怒りか呆れか、一周回って感心か。
とにかくごちゃごちゃの感情を押し込め、兵士に改めて指示を下す。
「決して手を出すな、特にその莫大な魔力の持ち主には。私が向かう、殺し間から出さぬ事だけに努めよ」
「はっ! 」
一方、その頃。
ちょうど今くらいのタイミングで和也が悪魔の王、邪なる瞳の王を泣かせていた。
「俺の居た世界にはさ、SMクラブってのがあったんだよ。金の為だけにS側、つまり女王様をやってる人も居るだろうけど、やっぱ好きでやってる人も居ると思うんだよね。俺が言いたいのはさ、需要と供給のバランス、SとMの均衡はこの世界でも通ずる概念だと思うんだよね」
「お兄様! 」
「まふぉおんー! 」
恐ろしき悪魔が封じられていた地下牢。
そこに繋がる広間に、血相を変えて飛び込んできた者らが見たのは耐え難い光景であった。
「あっいけね! あおぉん……あおぉん……はっはっ」
「うっ、グス……」
最も警戒していた敵とも味方とも判別つかぬ人間が、古の悪魔とSMプレイをしている。
アークライトは拳を握れば良いのか、顔を覆えば良いのか分からなくなった。
放っておけ無いくせに頼り甲斐のある、尊敬する兄が何処の誰とも知らぬ女性を強引な変態行為で泣かしている。
愛歌はこの場で兄を殺さねばと決心した、恥の上塗りを止めて殺らねばならないと思った。
鋭く睨む者は良く状況が飲み込めなかった。
とりあえずムカつく悪魔を殴ってみる。
「うわっ! 何をす……! 鋭く睨む者! 違うんだこれは、彼が無理矢理! 」
「おおお!? いきなり体勢が崩れたら、うぉ!? 愛歌ちゃん? どうしたのそんな顔して、え、その手の短刀は何……」
「お兄様、今、楽にして差し上げますからね……」
「まふぉおんー! 」
「ドラゴン! いつの間に拘束から逃れて……アイカ、刃物を収め……カズヤはその情けない鳴き声をやめ……黙れ!! お前達、一旦静かにせんか! 」
アークライトの雷鳴のような怒号が広間を揺るがした。
好き勝手に馬鹿やっていた面々がビクリと動かなくなる。
「……落ち着け」
皆首根っこを掴まれ、ある程度離して座らされた。
この事態を何とかしてくれると思っていた地下牢の兵士らは、目を丸くして状況を掴めないでいる。
「まず、無事かカズヤ」
「心が陵辱された以外は無事です! 」
「それは僕の方なんだが」
「……兎も角生きているなら良い。次に悪魔王」
「なんだい」
アークライトはそれだけで人を殺せそうな鋭い眼光で、邪なる瞳の王を睨み付けた。
覗ける限り、抱いている感情は怒り、恐怖、使命感。
燃えるように激しい感情の波が見て取れる。
「クスクス、そんな目で見ないでおくれよ」
まともな感性の人間に会えた邪なる瞳の王、ちょっと安心。
久々の悪感情が心地好く悪魔の魂に染み込んでいく。
「カズヤに何をした」
「何って……何なんだろうかほんと。とりあえず命令には逆らえないように細工させて貰ったよ。言っておくがさっきのみっともない真似は僕の指示じゃない、いいね? 」
「……そうか、元の牢に帰れと言えば帰るか? 」
答えは分かっていた。
不死鳥の鎧から吹き出る白い炎。
恐ろしき悪魔の王、しかし40年に渡り魔力を抽出され続けた怪物は全盛期とは比べ物にならない程弱っている。
殺せる。
「……ちょっと待ってよねぇ。お爺ちゃん」
「貴様と、しかも支配を受けている状態の貴様と言葉を交わすつもりは無い」
「解いたけどね。まぁまぁ、この邪なる瞳の王? ちゃんもさ、鋭く睨む者みたいに契約で縛れば良いんじゃないの? 多分、今なら従ってくれるんじゃないかな」
「……」
アークライトは思案する。
勿論、邪なる瞳の王による精神支配を全力で警戒しつつ、様々な考えを巡らせた。
実の所、帝都のエネルギー事情はかなり切迫している。
魔力は無限の資源であるが、生産量を増す方法が限られている。
その方法とはつまり、優れた魔法使いの育成である。
鉱山を掘っても、海に潜っても手に入らない魔力。
今や帝国の主要産業となっている魔力を結晶化させた魔力石、これは生産を帝都が八割程賄っている。
が、その実。
魔法使いから供出してもらった魔力石では心許なく、地下牢に閉じ込めた魔物や魔物の部位から抽出した魔力か生産量の何割かを占めていた。
この悪魔、邪なる瞳の王の魔力石生産量は、帝都の魔力石生産量の凡二割。
「……」
そこまで考えても、まだアークライトは邪なる瞳の王を殺すべきだと考えている。
しかし、1度皇帝の判断を仰いでみるべきでは。
そう言う迷いも生じた。
契約により完全な協力を取り付ける事が出来れば、生産量は更に向上するだろう。
「……良く、口の回る小僧だ。カズヤ」
「でしょ? 口だけの男和也は伊達じゃないぜ」
「恐らくそれは褒め言葉では無い」
前代未聞、大問題も大問題。
転移魔法陣が世に出て初の事故が発生してしまったからだ。
「居たか! 」
「い、いえ! 未だ発見出来ず……! 」
「クッ……引き続き探し続けろ。あの馬鹿は莫大な魔力を保有している、範囲を広げよ」
「はっ! 」
転移魔法陣の暴発、座標がズレた転移。
運が悪ければ物体と融合、あるいは反発して爆発を引き起こす可能性すらある。
和也がそれで死ぬ事は無いだろう、しかしあの惨状がまた繰り広げられるのは、何としても避けなければならない。
アークライトは的確な指示を細かく行いながらも、最悪の事態を予想して焦りを隠せないでいた。
「一縷の望みに縋り、こちらに転移して来たのは間違いだったか……? いや、転移自体は確認したのだ、こちらに居る事は確実……」
「辺境伯様! 申し訳ございません! 御報告が! 」
「……なんだ! 」
こういう時、飛び込んでくる兵士が良い報告を持ってきた試しがない。
せめて和也関係の報告であってくれと、兵士に報告を促す。
「地下牢獄、最下層より魔力反応! パターン識別の結果、悪魔王、邪なる瞳の王であると……」
「何だと」
終戦間際、最後の最後まで人類はおろか魔物達でさえ翻弄し続けた悪魔の長。
一説によれば、最も古い魔女の一体であるとも言われる最悪の魔物。
捕らえたのはアークライトだった。
邪なる瞳の王の配下、一千の悪魔を屠り、邪なる瞳の王を無力化する為に積み上げた犠牲は人類1万人。
帝国十二勇士も2人、あの悪魔に殺された。
「……詳細を報告しろ」
不安そうにこちらを見る和也の妹、愛歌。
安心させる為に微笑むと兵士に向き直る。
「はっ! 10分程前に最下層にて突然未登録の莫大な魔力を検知いたしました。それから暫くして悪魔王の牢が突破され、例の莫大な魔力の持ち主と共に地上へ」
「……突然莫大な、魔力」
「はい! 現在、殺し間において戦力を配備。設定していた戦力には到達しており、消耗した悪魔王に遅れは取らないとかと……しかし謎の魔力の持ち主がどれ程の使い手かによって」
「いや、良い」
アークライトは顔を覆って深い深いため息をついた。
やっぱりアイツか。
怒りか呆れか、一周回って感心か。
とにかくごちゃごちゃの感情を押し込め、兵士に改めて指示を下す。
「決して手を出すな、特にその莫大な魔力の持ち主には。私が向かう、殺し間から出さぬ事だけに努めよ」
「はっ! 」
一方、その頃。
ちょうど今くらいのタイミングで和也が悪魔の王、邪なる瞳の王を泣かせていた。
「俺の居た世界にはさ、SMクラブってのがあったんだよ。金の為だけにS側、つまり女王様をやってる人も居るだろうけど、やっぱ好きでやってる人も居ると思うんだよね。俺が言いたいのはさ、需要と供給のバランス、SとMの均衡はこの世界でも通ずる概念だと思うんだよね」
「お兄様! 」
「まふぉおんー! 」
恐ろしき悪魔が封じられていた地下牢。
そこに繋がる広間に、血相を変えて飛び込んできた者らが見たのは耐え難い光景であった。
「あっいけね! あおぉん……あおぉん……はっはっ」
「うっ、グス……」
最も警戒していた敵とも味方とも判別つかぬ人間が、古の悪魔とSMプレイをしている。
アークライトは拳を握れば良いのか、顔を覆えば良いのか分からなくなった。
放っておけ無いくせに頼り甲斐のある、尊敬する兄が何処の誰とも知らぬ女性を強引な変態行為で泣かしている。
愛歌はこの場で兄を殺さねばと決心した、恥の上塗りを止めて殺らねばならないと思った。
鋭く睨む者は良く状況が飲み込めなかった。
とりあえずムカつく悪魔を殴ってみる。
「うわっ! 何をす……! 鋭く睨む者! 違うんだこれは、彼が無理矢理! 」
「おおお!? いきなり体勢が崩れたら、うぉ!? 愛歌ちゃん? どうしたのそんな顔して、え、その手の短刀は何……」
「お兄様、今、楽にして差し上げますからね……」
「まふぉおんー! 」
「ドラゴン! いつの間に拘束から逃れて……アイカ、刃物を収め……カズヤはその情けない鳴き声をやめ……黙れ!! お前達、一旦静かにせんか! 」
アークライトの雷鳴のような怒号が広間を揺るがした。
好き勝手に馬鹿やっていた面々がビクリと動かなくなる。
「……落ち着け」
皆首根っこを掴まれ、ある程度離して座らされた。
この事態を何とかしてくれると思っていた地下牢の兵士らは、目を丸くして状況を掴めないでいる。
「まず、無事かカズヤ」
「心が陵辱された以外は無事です! 」
「それは僕の方なんだが」
「……兎も角生きているなら良い。次に悪魔王」
「なんだい」
アークライトはそれだけで人を殺せそうな鋭い眼光で、邪なる瞳の王を睨み付けた。
覗ける限り、抱いている感情は怒り、恐怖、使命感。
燃えるように激しい感情の波が見て取れる。
「クスクス、そんな目で見ないでおくれよ」
まともな感性の人間に会えた邪なる瞳の王、ちょっと安心。
久々の悪感情が心地好く悪魔の魂に染み込んでいく。
「カズヤに何をした」
「何って……何なんだろうかほんと。とりあえず命令には逆らえないように細工させて貰ったよ。言っておくがさっきのみっともない真似は僕の指示じゃない、いいね? 」
「……そうか、元の牢に帰れと言えば帰るか? 」
答えは分かっていた。
不死鳥の鎧から吹き出る白い炎。
恐ろしき悪魔の王、しかし40年に渡り魔力を抽出され続けた怪物は全盛期とは比べ物にならない程弱っている。
殺せる。
「……ちょっと待ってよねぇ。お爺ちゃん」
「貴様と、しかも支配を受けている状態の貴様と言葉を交わすつもりは無い」
「解いたけどね。まぁまぁ、この邪なる瞳の王? ちゃんもさ、鋭く睨む者みたいに契約で縛れば良いんじゃないの? 多分、今なら従ってくれるんじゃないかな」
「……」
アークライトは思案する。
勿論、邪なる瞳の王による精神支配を全力で警戒しつつ、様々な考えを巡らせた。
実の所、帝都のエネルギー事情はかなり切迫している。
魔力は無限の資源であるが、生産量を増す方法が限られている。
その方法とはつまり、優れた魔法使いの育成である。
鉱山を掘っても、海に潜っても手に入らない魔力。
今や帝国の主要産業となっている魔力を結晶化させた魔力石、これは生産を帝都が八割程賄っている。
が、その実。
魔法使いから供出してもらった魔力石では心許なく、地下牢に閉じ込めた魔物や魔物の部位から抽出した魔力か生産量の何割かを占めていた。
この悪魔、邪なる瞳の王の魔力石生産量は、帝都の魔力石生産量の凡二割。
「……」
そこまで考えても、まだアークライトは邪なる瞳の王を殺すべきだと考えている。
しかし、1度皇帝の判断を仰いでみるべきでは。
そう言う迷いも生じた。
契約により完全な協力を取り付ける事が出来れば、生産量は更に向上するだろう。
「……良く、口の回る小僧だ。カズヤ」
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