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45話 無くした男
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「くそ……くそ、くそ! 」
今にも倒れて眠りたいと訴える情けない体に鞭打ち、愛歌は無理矢理立ち上がった。
まず真っ先に、転びそうになりながらも和也の元に駆け寄る。
「お兄様! 」
呼吸や脈に異常は見受けられない。
しかし、目は虚ろで呼び掛けても返事は無かった。
「……お兄様が、主人である魔王がこんな事になっているのに何故誰も助けに来ないの? 」
不気味な程に静まり返っているのは屋敷だけでなく、村全体のようだった。
いつもなら和也が呼んでも呼んでいなくても、魔物達が押し掛けていたというのに……一旦帰らせたとはいえ、こんな事は初めてだ。
「お兄様……少し重くなりましたね。爺や様のお料理は美味しかったですものね」
愛歌は和也を背負い部屋から出た。
屋敷の清掃、身辺警護を受け持っていたゴブリンは1匹もいない。
少し前まであんなに魔物が居たのに、
楽しく、賑やかで、騒がしくて、活気に溢れていたのに。
全てが嘘だったみたいに、寒々しく、静かだ。
「……誰か! 」
縋るような声を出しても、誰も何も返ってはこない。
しかし、代わりに屋敷の外で蹄の音が微かに聞こえてきた。
和也を背負ったまま、愛歌はその音を頼りに屋敷を出て進む。
「うう~」
蹄音の正体は見知った顔であった。
ケンタウロス族、族長の孫娘である春の息吹。
彼女はいつもの暑苦しさが嘘のように耳を垂れさせ、何かを小声で呟きながら同じ場所をぐるぐると歩き続けていた。
「どうしよう……どうしよう。陛下は陛下で……でも、みんな……うぅ」
「春の息吹さん! 」
「うひゃあ! 」
熟練の狩人であるはずの春の息吹は、愛歌が間近に迫り声をかけるまでその接近に気付くことが出来なかった。
愛歌の声に驚き、前足を大きく振り上げる。
「お、驚きました!! 妹君! あの、陛下が! あの、その! 」
「そうなんです! お兄様が、ああえっと、陛下の様子がおかしくて! それに皆は何処に行ったのですか? 」
春の息吹が勢いを取り戻し、ケンタウロスの特徴である激烈な口調で捲し立てた。
「そう! 陛下の様子がおかしいのです! みんな何も気にしていないようでした!!がぁ! 私は何かおかしいと思ったのです!!よぉ!? みんな着いて行ってしまって!! 」
あっち! と春の息吹は西の夜空を指差した。
話が噛み合わない。
愛歌は怪訝な顔をして、背負う兄の顔を指差す。
この兄こそが、皆が魔王と、陛下と呼び慕う者のはずだ。
「あの、お兄様はこちらにいますが」
「えぇ? 誰ですかその人は! 陛下は皆さんを連れて西へ行ってしまわれましたよぉ! 」
春の息吹が高い視線を屈めて、和也の顔をマジマジと観察する。
「……………んん」
「よく見てください! 」
「へい、か? 陛下……陛下! 魔王陛下! 魔王陛下だぁ! 」
顔を皺だらけにして、猛烈に考え込んでいた春の息吹がその場で跳ね回る。
やった! やった! と和也の首筋を指で差した。
「この黒子! 陛下にもありました! 私覚えています! 」
「は、え? 黒子? 」
覗き込むと、確かに和也の首元には小さな黒子があった。
愛歌でも知らなかった、多分和也本人も知らないであろう小さな黒子。
春の息吹はこれを見て、和也が和也であると認識出来た。
逆に言えば、それ以外の要素では全く判別出来なかったのだ。
「魔力の無い人間は見分けが付きにくいですからね! 髪や目も同じ色だと尚更です! ですが、私は見逃しませんよぉ! 黒子! 黒子! 」
「なるほど、何となく分かりました……」
人間が毛色や毛質が全く同じ犬や猫を見分け辛いのと同じ様に、魔物も人間を見分ける事が上手く出来ないらしい。
今までは魔力、という悪目立ちする目印があったから容易に判別出来たが……
「お兄様はあの男に力を奪われた……いや、あのメモの呪文の言葉を鵜呑みにするなら取り返された……? 」
考えるが今この場で答えは出そうにない。
未だに混乱してホクロホクロと騒いでいる春の息吹の背に和也を放り込む。
「ともかく、今はお兄様の治療を優先します。確か、帝国から使者として来た方がそういうのが得意だったはずです。見ていませんか? 」
「はわわ、私の背に陛下が……へ! 帝国の奴らですか? 彼らなら」
と言って春の息吹は村の一角を指差す。
微かに灯りが揺らめいていた。
「帝国の方々にはちゃんと宿泊施設が宛てがわれたはずですが……? まあいいや、すいません! あの、おにさ……」
揺らめく炎を、エルヴィン、ドロシー、ルーリエの3人が囲っていた。
「そうなんすか、やっぱり皇女様も大変なんすね」
いや……
囲っているというより、寄り添っているという表現が正しい。
「はい。あの、もしよろしければ……ルーリエと呼んでくれませんか? 」
「い、いやいやそんな! 恐れ多いですよ、皇女殿下! 」
エルヴィンに、ドロシーとルーリエが寄り添っていた。
もう、べったりであった。
「私! 皇女だなんて……名前じゃ、ありません」
「……ルーリエ」
潤んだ蒼い瞳に、炎が映り込む。
ルーリエの細い指が、傍にあったエルヴィンの指へと伸び……
「あの、後でやってくれませんか」
良い雰囲気の2人、それを歯痒そうに見つめるドロシー。
話しかけ難い雰囲気に、愛歌はズカズカと遠慮なく踏み込んだ。
「うおぉ! アイカさん!? 」
「こ!これは違うんです、その、ただ相談に乗ってもらっていただけで! 」
「どうでも良いので、マジで。それより、人を癒せる魔法を使える方が居ましたよね」
良い雰囲気をぶち壊した愛歌に、見守るしか出来なかったドロシーが親指を立てる。
エルヴィンは申し訳無さそうに手を挙げた。
「あ、自分が一応……でも内緒でお願いします。任期を全うしたら地元に帰りたいんで」
「ええ、別に変に詮索するつもりは無いですよ。お兄様を診て頂けますか? 」
ゆっくりと地面に降ろされた和也の胸に、エルヴィンが手を添える。
「……カズヤさん、何かあったんですか? 」
呼吸、脈拍、触診等、愛歌が既に行った確認作業をエルヴィンも行いつつ問いかける。
「私も詳しくは分かりません。ロリエル様に言われたように、呪文を唱えたらこんな事に……」
ふうむ、と唸りながらエルヴィンは和也から手を離した。
「俺の魔法は傷や疲労を治すもんっす、力にはなれないっすね。でも、心配しなくても直ぐに起きると思うっすよ」
横になる和也に、自分の毛布をかけてやりながらエルヴィンが締め括る。
「これは魔法を覚えたての人が良くなる症状っすね。魔力がスッカラカンになって、すごい疲労が押し寄せるんっす」
和也は焚き火の灯りから目を背けるように寝返りを打った。
寝苦しそうではあるが問題は無いらしい、愛歌は胸を撫で下ろす。
「うおぉーん! 陛下がご無事でなによりです! 」
焚き火の周りを勢い良く駆け回る春の息吹、彼女の大きな声に対して和也は煩わしそうに目を開いた。
「……あー……いつかの、二日酔いの時より嫌な気分だ」
「お兄様! 」
胸に飛び込んできた妹を優しく抱き留める、体を起こして自分の肩を揉んだ。
「くっそー……全部思い出したぞ、あんの野郎。とっちめてやる」
「お兄様。思い出したって、何を? 」
「愛歌ちゃん。みんなを集めてくれ、村にどのくらい残ってるかは知らないけど話さなくちゃいけない事がある」
数年間眠っていたかのように凝り固まった身体を解し、勢い良く立ち上がる。
その場の皆を見渡す和也の目には、強い意志が宿っていた。
今にも倒れて眠りたいと訴える情けない体に鞭打ち、愛歌は無理矢理立ち上がった。
まず真っ先に、転びそうになりながらも和也の元に駆け寄る。
「お兄様! 」
呼吸や脈に異常は見受けられない。
しかし、目は虚ろで呼び掛けても返事は無かった。
「……お兄様が、主人である魔王がこんな事になっているのに何故誰も助けに来ないの? 」
不気味な程に静まり返っているのは屋敷だけでなく、村全体のようだった。
いつもなら和也が呼んでも呼んでいなくても、魔物達が押し掛けていたというのに……一旦帰らせたとはいえ、こんな事は初めてだ。
「お兄様……少し重くなりましたね。爺や様のお料理は美味しかったですものね」
愛歌は和也を背負い部屋から出た。
屋敷の清掃、身辺警護を受け持っていたゴブリンは1匹もいない。
少し前まであんなに魔物が居たのに、
楽しく、賑やかで、騒がしくて、活気に溢れていたのに。
全てが嘘だったみたいに、寒々しく、静かだ。
「……誰か! 」
縋るような声を出しても、誰も何も返ってはこない。
しかし、代わりに屋敷の外で蹄の音が微かに聞こえてきた。
和也を背負ったまま、愛歌はその音を頼りに屋敷を出て進む。
「うう~」
蹄音の正体は見知った顔であった。
ケンタウロス族、族長の孫娘である春の息吹。
彼女はいつもの暑苦しさが嘘のように耳を垂れさせ、何かを小声で呟きながら同じ場所をぐるぐると歩き続けていた。
「どうしよう……どうしよう。陛下は陛下で……でも、みんな……うぅ」
「春の息吹さん! 」
「うひゃあ! 」
熟練の狩人であるはずの春の息吹は、愛歌が間近に迫り声をかけるまでその接近に気付くことが出来なかった。
愛歌の声に驚き、前足を大きく振り上げる。
「お、驚きました!! 妹君! あの、陛下が! あの、その! 」
「そうなんです! お兄様が、ああえっと、陛下の様子がおかしくて! それに皆は何処に行ったのですか? 」
春の息吹が勢いを取り戻し、ケンタウロスの特徴である激烈な口調で捲し立てた。
「そう! 陛下の様子がおかしいのです! みんな何も気にしていないようでした!!がぁ! 私は何かおかしいと思ったのです!!よぉ!? みんな着いて行ってしまって!! 」
あっち! と春の息吹は西の夜空を指差した。
話が噛み合わない。
愛歌は怪訝な顔をして、背負う兄の顔を指差す。
この兄こそが、皆が魔王と、陛下と呼び慕う者のはずだ。
「あの、お兄様はこちらにいますが」
「えぇ? 誰ですかその人は! 陛下は皆さんを連れて西へ行ってしまわれましたよぉ! 」
春の息吹が高い視線を屈めて、和也の顔をマジマジと観察する。
「……………んん」
「よく見てください! 」
「へい、か? 陛下……陛下! 魔王陛下! 魔王陛下だぁ! 」
顔を皺だらけにして、猛烈に考え込んでいた春の息吹がその場で跳ね回る。
やった! やった! と和也の首筋を指で差した。
「この黒子! 陛下にもありました! 私覚えています! 」
「は、え? 黒子? 」
覗き込むと、確かに和也の首元には小さな黒子があった。
愛歌でも知らなかった、多分和也本人も知らないであろう小さな黒子。
春の息吹はこれを見て、和也が和也であると認識出来た。
逆に言えば、それ以外の要素では全く判別出来なかったのだ。
「魔力の無い人間は見分けが付きにくいですからね! 髪や目も同じ色だと尚更です! ですが、私は見逃しませんよぉ! 黒子! 黒子! 」
「なるほど、何となく分かりました……」
人間が毛色や毛質が全く同じ犬や猫を見分け辛いのと同じ様に、魔物も人間を見分ける事が上手く出来ないらしい。
今までは魔力、という悪目立ちする目印があったから容易に判別出来たが……
「お兄様はあの男に力を奪われた……いや、あのメモの呪文の言葉を鵜呑みにするなら取り返された……? 」
考えるが今この場で答えは出そうにない。
未だに混乱してホクロホクロと騒いでいる春の息吹の背に和也を放り込む。
「ともかく、今はお兄様の治療を優先します。確か、帝国から使者として来た方がそういうのが得意だったはずです。見ていませんか? 」
「はわわ、私の背に陛下が……へ! 帝国の奴らですか? 彼らなら」
と言って春の息吹は村の一角を指差す。
微かに灯りが揺らめいていた。
「帝国の方々にはちゃんと宿泊施設が宛てがわれたはずですが……? まあいいや、すいません! あの、おにさ……」
揺らめく炎を、エルヴィン、ドロシー、ルーリエの3人が囲っていた。
「そうなんすか、やっぱり皇女様も大変なんすね」
いや……
囲っているというより、寄り添っているという表現が正しい。
「はい。あの、もしよろしければ……ルーリエと呼んでくれませんか? 」
「い、いやいやそんな! 恐れ多いですよ、皇女殿下! 」
エルヴィンに、ドロシーとルーリエが寄り添っていた。
もう、べったりであった。
「私! 皇女だなんて……名前じゃ、ありません」
「……ルーリエ」
潤んだ蒼い瞳に、炎が映り込む。
ルーリエの細い指が、傍にあったエルヴィンの指へと伸び……
「あの、後でやってくれませんか」
良い雰囲気の2人、それを歯痒そうに見つめるドロシー。
話しかけ難い雰囲気に、愛歌はズカズカと遠慮なく踏み込んだ。
「うおぉ! アイカさん!? 」
「こ!これは違うんです、その、ただ相談に乗ってもらっていただけで! 」
「どうでも良いので、マジで。それより、人を癒せる魔法を使える方が居ましたよね」
良い雰囲気をぶち壊した愛歌に、見守るしか出来なかったドロシーが親指を立てる。
エルヴィンは申し訳無さそうに手を挙げた。
「あ、自分が一応……でも内緒でお願いします。任期を全うしたら地元に帰りたいんで」
「ええ、別に変に詮索するつもりは無いですよ。お兄様を診て頂けますか? 」
ゆっくりと地面に降ろされた和也の胸に、エルヴィンが手を添える。
「……カズヤさん、何かあったんですか? 」
呼吸、脈拍、触診等、愛歌が既に行った確認作業をエルヴィンも行いつつ問いかける。
「私も詳しくは分かりません。ロリエル様に言われたように、呪文を唱えたらこんな事に……」
ふうむ、と唸りながらエルヴィンは和也から手を離した。
「俺の魔法は傷や疲労を治すもんっす、力にはなれないっすね。でも、心配しなくても直ぐに起きると思うっすよ」
横になる和也に、自分の毛布をかけてやりながらエルヴィンが締め括る。
「これは魔法を覚えたての人が良くなる症状っすね。魔力がスッカラカンになって、すごい疲労が押し寄せるんっす」
和也は焚き火の灯りから目を背けるように寝返りを打った。
寝苦しそうではあるが問題は無いらしい、愛歌は胸を撫で下ろす。
「うおぉーん! 陛下がご無事でなによりです! 」
焚き火の周りを勢い良く駆け回る春の息吹、彼女の大きな声に対して和也は煩わしそうに目を開いた。
「……あー……いつかの、二日酔いの時より嫌な気分だ」
「お兄様! 」
胸に飛び込んできた妹を優しく抱き留める、体を起こして自分の肩を揉んだ。
「くっそー……全部思い出したぞ、あんの野郎。とっちめてやる」
「お兄様。思い出したって、何を? 」
「愛歌ちゃん。みんなを集めてくれ、村にどのくらい残ってるかは知らないけど話さなくちゃいけない事がある」
数年間眠っていたかのように凝り固まった身体を解し、勢い良く立ち上がる。
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