71 / 73
71話 異世界転移チートで無双なやつ
しおりを挟む
人類圏大陸を東西に区分する安全線。
魔物の侵攻を食い止め監視する為の堅牢な要塞が幾つも存在する、人類の最重要拠点。
数ある要塞のうちの1つ。
赤龍山と呼ばれる邪龍の住まうエリアを監視する要塞の直ぐ西。
風変わりな少女が道を塞ぐ様に座り込んでいた。
進藤愛歌、異世界より来たり勇者の後継として十二宝具に見出された二代目魔王の妹である。
「アイカ……冗談では済まされんぞ」
愛歌は帝国より貸与された7つの宝具に身を固め、辺境伯アークライト・シーザーの鋭い視線を真正面から受け止めた。
アークライトの後ろには完全武装の帝国兵士が数千人、更に勇者教の精鋭も含め、人類における最大戦力がここ、安全線に集結していた。
彼らと、彼らを指揮するアークライトの鋭い視線を受けても愛歌は表情1つ変えずに、先程言った言葉を繰り返す。
「お帰りください」
「……カズヤは魔王を殺せたのか」
「お兄様は魔王様と共に、魔物の国を作るべく各地を奔走しております。帝国や人類の方々には決してご迷惑はおかけしません」
「それが通ると? 」
「通すんですよ」
愛歌は聖剣を抜き放つ。
数十年使い手が現れなかった勇者の象徴、理由はともかく、威厳すら感じさせる刃の輝きに帝国兵士は息を飲んだ。
「魔王は殺す。カズヤがケリをつけたいと言うから協力したが、魔王と手を組むとは思いもしなかった」
アークライトは表情を厳しくして距離を詰める。
「無理ですよ。魔王様はアークライト様でも太刀打ち出来ません、今はお兄様も朱厄獣命の力を取り戻しまた。そして、私を倒してここを通る事も出来ません」
空気が張り詰める。
号令を待つ兵士らの静かな闘志が息遣いと共に感じられる様だった。
しかし、それも愛歌には関係ない。
「そういえば、お兄様からアークライト様へ、そして帝国の皆様へ伝言があります」
「……」
アークライトにはもう、敵と判定した以上言葉を交わす気の無い。
「ここからは趣旨を変える。オレツエーで行くそうです、これは私達の世界の専門用語みたいなもので……」
聖剣を、炎を吹き出させ始めたアークライトに突き付けた。
装備した7つの宝具全てを起動し、臨戦態勢に入る。
「滅茶苦茶強いお兄様や魔王、そして私で好き勝手やるって意味です」
「総員戦闘開始! 陣形を組め! 」
「かかって来なさい、ぶっ飛ばしてやる」
さて、安全線で愛しの妹が愛歌無双をしている最中。
進藤和也もまた、ひとつの戦場に赴いていた。
とはいえ、殴る蹴るで解決出来ることは大抵してしまった末の、比較的平和的な話し合いと言う名の戦場である。
「緊張するな……」
「大丈夫だぞカズヤ何も心配する事はない私がついているからなでも無理をする事はないんだぞ落ち着いてからだって遅くはないんだ」
珍しく、服装を正した和也が緊張した面持ちで立っていた。
心配そうに見上げる月を見る者を撫でる。
「いや大丈夫。いつかは行かないといけなかった……避けては通れない道だ」
和也と月を見る者が見据えるは天高く聳え立つ山脈。
大陸において最大にして最高度を誇るこの山脈は竜皇山脈と恐れられ、その名の通り……竜の王が住まうとされていた。
「あいつは話が分かるやつだがちょっと頑固だでもきっと根気よく話せば分かってくれるんだ100年くらい」
「ドラゴン基準で言わないで」
魔物を説得(物理)していく上で、決して無視する事が出来ない超常の存在、それがここに住まう竜皇だ。
効率を求めて別行動となった魔王は、同じくらい格の高い魔物の説得に向かっている。
口下手な魔王の事だ、今頃交渉が決裂してボコボコにしている事だろう。
「よし……いくか」
「がんばるぞカズヤ」
「娘さんを……俺に下さい! 」
「あげてやってくれ! 」
えぇ……
と、言う顔で竜皇。
とてつもなく巨大な、山脈の一部も見間違うような巨体のドラゴン。
月を見る者とはまた違う、白く発光する鱗はこの世の物とは思えない程に美しく、神々しい。
何十もある羽を折り畳み、丁寧に頭を近付けてくれても尚、和也からすればあまりに巨大な彼に。
「絶対幸せにします! 娘さんを下さい! 」
「あげてやってくれ! 」
和也は恋人のお義父さんに懇願するかの如く頭を下げていた。
ちょっと待てぃ、ドラゴンには親も子も、生殖活動という概念すら存在しないんじゃないか?
そう、存在していないのである。
つまりはこの竜皇、月を見る者の父親という訳では無い。
ちなみに、父親代わりという事でも無い。
竜皇とは魔物の頂点、魔王誕生以前から存在する超越者であり最長老の竜。
全てのドラゴンの転生に関わっていると言われており、ドラゴンの父祖とも言えるのだ……とか、魔王が言うもんだから。
この有様だ。
「お願いします! 幸せな家庭を築いてみせます! 」
「築かせてやってくれ! 」
「待て……異世界の者、そして我が眷属よ。全く話が見えない」
そりゃそうだ、見える訳が無い。
強大で異質な力を感じ取り警戒しつつ待ち構えていたら、いきなり娘をくれとか抜かすのだ。
ちなみに初対面だ、和也とも月を見る者とも。
「実は今、魔物達の国を作ろうとしていまして。その上で竜皇さんにも話を通しとかなきゃなって……あ! 別に、誰かに迷惑かけたりしなきゃ従えとか言わないんで! 」
強大にして異質な者。
進藤和也の言う内容は概ね、ここに彼が来るまでに知っていた事だ。
勝手にすればいい、それが竜皇の考えである。
好きにしろと追い返したら良いのだが、彼の言葉の一部が気にかかった。
「もし私が人や、君達の作る国を害すると言えばどうする? 」
「え! ぶっ飛ばしますけど……」
むん! と和也は力こぶを作る。
大したことは無い。
「うちの国の方針が、誰かの嫌がる事をしちゃいけません、なんですよ」
「私がそれをすれば、討ち滅ぼすと言うのか」
「まさか! 殺すとかそんな物騒な話じゃないですよ。教えるんです、協調とか共感の大事さとか……道徳」
竜皇が笑う。
峰々が怯えるように震え、呼応する様に近くで何度も雷が落ちた。
「バカを言うな異世界の者! 私を教育すると! 私だけでない、他の魔物を躾けると!? 身の程を知れ! 」
「バカて言う方がバカなんですよ! 俺はやりますよ」
竜皇は和也を見下した眼で睨み、威嚇を兼ねて翼を広げる。
正面から見据える和也は、宗教画の様な神々しさと、力強さをその身にヒシヒシと感じた。
「今まで、何度かそういう者が現れた。しかし、未だに魔物は欲望の獣である。100年後、お前は多くの者に笑われているであろうな」
今まで数多くの聖人、賢者、超人が生まれ、和也と似たような事を宣った。
そして、反発した魔物に殺されていった。
どうせ、この者もそうなるのだ。
しかし、和也は不遜な態度を崩さない。
「でもその人たちって俺より弱かったんですよね、別にお行儀良く教え諭そうなんて思っちゃいないです。しばき回して、叱ります」
「あくまで実力で無理矢理と言うことか……不遜な。力により形成された不条理を、更に強大な力で正そうなど……」
「出来るからやるって言ってんですよ」
竜皇が立ち上がり、鬱陶しい暗雲を羽ばたいて吹き飛ばした。
徐々に戦闘態勢に入る父祖を見て、月を見る者もまた、真紅の竜となり万全の構えで和也の側に控える。
「ならば、まずは私を圧して見せよ! その不遜が過信では無いと示して見せよ! 」
馬鹿みたいに巨大な竜が、馬鹿みたいに吠えるもんで。
後半は人間の和也には聞き取れない音域となっていた。
ただ、必要な部分は聞き取れた、それで十分だ。
「上等だクソジジイ! ぶっ飛ばしてやるぜ! 」
魔物の侵攻を食い止め監視する為の堅牢な要塞が幾つも存在する、人類の最重要拠点。
数ある要塞のうちの1つ。
赤龍山と呼ばれる邪龍の住まうエリアを監視する要塞の直ぐ西。
風変わりな少女が道を塞ぐ様に座り込んでいた。
進藤愛歌、異世界より来たり勇者の後継として十二宝具に見出された二代目魔王の妹である。
「アイカ……冗談では済まされんぞ」
愛歌は帝国より貸与された7つの宝具に身を固め、辺境伯アークライト・シーザーの鋭い視線を真正面から受け止めた。
アークライトの後ろには完全武装の帝国兵士が数千人、更に勇者教の精鋭も含め、人類における最大戦力がここ、安全線に集結していた。
彼らと、彼らを指揮するアークライトの鋭い視線を受けても愛歌は表情1つ変えずに、先程言った言葉を繰り返す。
「お帰りください」
「……カズヤは魔王を殺せたのか」
「お兄様は魔王様と共に、魔物の国を作るべく各地を奔走しております。帝国や人類の方々には決してご迷惑はおかけしません」
「それが通ると? 」
「通すんですよ」
愛歌は聖剣を抜き放つ。
数十年使い手が現れなかった勇者の象徴、理由はともかく、威厳すら感じさせる刃の輝きに帝国兵士は息を飲んだ。
「魔王は殺す。カズヤがケリをつけたいと言うから協力したが、魔王と手を組むとは思いもしなかった」
アークライトは表情を厳しくして距離を詰める。
「無理ですよ。魔王様はアークライト様でも太刀打ち出来ません、今はお兄様も朱厄獣命の力を取り戻しまた。そして、私を倒してここを通る事も出来ません」
空気が張り詰める。
号令を待つ兵士らの静かな闘志が息遣いと共に感じられる様だった。
しかし、それも愛歌には関係ない。
「そういえば、お兄様からアークライト様へ、そして帝国の皆様へ伝言があります」
「……」
アークライトにはもう、敵と判定した以上言葉を交わす気の無い。
「ここからは趣旨を変える。オレツエーで行くそうです、これは私達の世界の専門用語みたいなもので……」
聖剣を、炎を吹き出させ始めたアークライトに突き付けた。
装備した7つの宝具全てを起動し、臨戦態勢に入る。
「滅茶苦茶強いお兄様や魔王、そして私で好き勝手やるって意味です」
「総員戦闘開始! 陣形を組め! 」
「かかって来なさい、ぶっ飛ばしてやる」
さて、安全線で愛しの妹が愛歌無双をしている最中。
進藤和也もまた、ひとつの戦場に赴いていた。
とはいえ、殴る蹴るで解決出来ることは大抵してしまった末の、比較的平和的な話し合いと言う名の戦場である。
「緊張するな……」
「大丈夫だぞカズヤ何も心配する事はない私がついているからなでも無理をする事はないんだぞ落ち着いてからだって遅くはないんだ」
珍しく、服装を正した和也が緊張した面持ちで立っていた。
心配そうに見上げる月を見る者を撫でる。
「いや大丈夫。いつかは行かないといけなかった……避けては通れない道だ」
和也と月を見る者が見据えるは天高く聳え立つ山脈。
大陸において最大にして最高度を誇るこの山脈は竜皇山脈と恐れられ、その名の通り……竜の王が住まうとされていた。
「あいつは話が分かるやつだがちょっと頑固だでもきっと根気よく話せば分かってくれるんだ100年くらい」
「ドラゴン基準で言わないで」
魔物を説得(物理)していく上で、決して無視する事が出来ない超常の存在、それがここに住まう竜皇だ。
効率を求めて別行動となった魔王は、同じくらい格の高い魔物の説得に向かっている。
口下手な魔王の事だ、今頃交渉が決裂してボコボコにしている事だろう。
「よし……いくか」
「がんばるぞカズヤ」
「娘さんを……俺に下さい! 」
「あげてやってくれ! 」
えぇ……
と、言う顔で竜皇。
とてつもなく巨大な、山脈の一部も見間違うような巨体のドラゴン。
月を見る者とはまた違う、白く発光する鱗はこの世の物とは思えない程に美しく、神々しい。
何十もある羽を折り畳み、丁寧に頭を近付けてくれても尚、和也からすればあまりに巨大な彼に。
「絶対幸せにします! 娘さんを下さい! 」
「あげてやってくれ! 」
和也は恋人のお義父さんに懇願するかの如く頭を下げていた。
ちょっと待てぃ、ドラゴンには親も子も、生殖活動という概念すら存在しないんじゃないか?
そう、存在していないのである。
つまりはこの竜皇、月を見る者の父親という訳では無い。
ちなみに、父親代わりという事でも無い。
竜皇とは魔物の頂点、魔王誕生以前から存在する超越者であり最長老の竜。
全てのドラゴンの転生に関わっていると言われており、ドラゴンの父祖とも言えるのだ……とか、魔王が言うもんだから。
この有様だ。
「お願いします! 幸せな家庭を築いてみせます! 」
「築かせてやってくれ! 」
「待て……異世界の者、そして我が眷属よ。全く話が見えない」
そりゃそうだ、見える訳が無い。
強大で異質な力を感じ取り警戒しつつ待ち構えていたら、いきなり娘をくれとか抜かすのだ。
ちなみに初対面だ、和也とも月を見る者とも。
「実は今、魔物達の国を作ろうとしていまして。その上で竜皇さんにも話を通しとかなきゃなって……あ! 別に、誰かに迷惑かけたりしなきゃ従えとか言わないんで! 」
強大にして異質な者。
進藤和也の言う内容は概ね、ここに彼が来るまでに知っていた事だ。
勝手にすればいい、それが竜皇の考えである。
好きにしろと追い返したら良いのだが、彼の言葉の一部が気にかかった。
「もし私が人や、君達の作る国を害すると言えばどうする? 」
「え! ぶっ飛ばしますけど……」
むん! と和也は力こぶを作る。
大したことは無い。
「うちの国の方針が、誰かの嫌がる事をしちゃいけません、なんですよ」
「私がそれをすれば、討ち滅ぼすと言うのか」
「まさか! 殺すとかそんな物騒な話じゃないですよ。教えるんです、協調とか共感の大事さとか……道徳」
竜皇が笑う。
峰々が怯えるように震え、呼応する様に近くで何度も雷が落ちた。
「バカを言うな異世界の者! 私を教育すると! 私だけでない、他の魔物を躾けると!? 身の程を知れ! 」
「バカて言う方がバカなんですよ! 俺はやりますよ」
竜皇は和也を見下した眼で睨み、威嚇を兼ねて翼を広げる。
正面から見据える和也は、宗教画の様な神々しさと、力強さをその身にヒシヒシと感じた。
「今まで、何度かそういう者が現れた。しかし、未だに魔物は欲望の獣である。100年後、お前は多くの者に笑われているであろうな」
今まで数多くの聖人、賢者、超人が生まれ、和也と似たような事を宣った。
そして、反発した魔物に殺されていった。
どうせ、この者もそうなるのだ。
しかし、和也は不遜な態度を崩さない。
「でもその人たちって俺より弱かったんですよね、別にお行儀良く教え諭そうなんて思っちゃいないです。しばき回して、叱ります」
「あくまで実力で無理矢理と言うことか……不遜な。力により形成された不条理を、更に強大な力で正そうなど……」
「出来るからやるって言ってんですよ」
竜皇が立ち上がり、鬱陶しい暗雲を羽ばたいて吹き飛ばした。
徐々に戦闘態勢に入る父祖を見て、月を見る者もまた、真紅の竜となり万全の構えで和也の側に控える。
「ならば、まずは私を圧して見せよ! その不遜が過信では無いと示して見せよ! 」
馬鹿みたいに巨大な竜が、馬鹿みたいに吠えるもんで。
後半は人間の和也には聞き取れない音域となっていた。
ただ、必要な部分は聞き取れた、それで十分だ。
「上等だクソジジイ! ぶっ飛ばしてやるぜ! 」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
精霊のお仕事
ぼん@ぼおやっじ
ファンタジー
【完結】
オレは前世の記憶を思い出した。
あの世で、ダメじゃん。
でもそこにいたのは地球で慣れ親しんだ神様。神様のおかげで復活がなったが…今世の記憶が飛んでいた。
まあ、オレを拾ってくれたのはいい人達だしオレは彼等と家族になって新しい人生を生きる。
ときどき神様の依頼があったり。
わけのわからん敵が出てきたりする。
たまには人間を蹂躙したりもする。?
まあいいか。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
【最強モブの努力無双】~ゲームで名前も登場しないようなモブに転生したオレ、一途な努力とゲーム知識で最強になる~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
アベル・ヴィアラットは、五歳の時、ベッドから転げ落ちてその拍子に前世の記憶を思い出した。
大人気ゲーム『ヒーローズ・ジャーニー』の世界に転生したアベルは、ゲームの知識を使って全男の子の憧れである“最強”になることを決意する。
そのために努力を続け、順調に強くなっていくアベル。
しかしこの世界にはゲームには無かった知識ばかり。
戦闘もただスキルをブッパすればいいだけのゲームとはまったく違っていた。
「面白いじゃん?」
アベルはめげることなく、辺境最強の父と優しい母に見守られてすくすくと成長していくのだった。
婚約破棄された人たらし悪役令嬢ですが、 最強で過保護な兄たちと義姉に溺愛されています
由香
ファンタジー
婚約破棄のその日、
悪役令嬢リリアーナは――弁明すら、しなかった。
王太子と“聖女”に断罪され、すべてを失った彼女。
だがその裏で、王国最強と名高い三人の兄と、
冷静沈着な義姉が、静かに動き始めていた。
再検証によって暴かれる“聖女の嘘”。
広場で語られる真実。
そして、無自覚に人を惹きつけてしまう
リリアーナの優しさが、次々と味方を増やしていく――。
これは、
悪役令嬢として断罪された少女が、
「誰かの物語の脇役」ではなく、
自分自身の人生を取り戻す物語。
過保護すぎる兄たちと義姉に溺愛されながら、
彼女は静かに、そして確実に幸せへ向かっていく。
『魔力ゼロの欠陥品』と蔑まれた伯爵令嬢、卒業パーティーで婚約破棄された瞬間に古代魔法が覚醒する ~虐げられ続けた三年間、倍返しでは足りない~
スカッと文庫
恋愛
「貴様のような無能、我が国の王妃には相応しくない。婚約を破棄し、学園から追放する!」
王立魔道学園の卒業パーティー。きらびやかなシャンデリアの下、王太子エドワードの声が冷酷に響いた。彼の隣には、愛くるしい表情で私を嵌めた男爵令嬢、ミナが勝ち誇ったように寄り添っている。
伯爵令嬢のリリアーヌは、入学以来三年間、「魔力ゼロの欠陥品」として学園中の嘲笑を浴び続けてきた。
婚約者であるエドワードからは一度も顧みられず、同級生からはゴミのように扱われ、ミナの自作自演による「いじめ」の濡れ衣まで着せられ……。
それでも、父との「力を隠せ」という約束を守るため、泥を啜るような屈辱に耐え抜いてきた。
――だが、国からも学園からも捨てられた今、もうその約束を守る必要はない。
「さようなら、皆様。……私が消えた後、この国がどうなろうと知ったことではありませんわ」
リリアーヌが身につけていた「魔力封印の首飾り」を自ら引き千切った瞬間、会場は漆黒の魔力に包まれた。
彼女は無能などではない。失われた「古代魔法」をその身に宿す、真の魔道の主だったのだ。
絶望する王太子たちを余目に、隣国の伝説の魔術師アルベルトに拾われたリリアーヌ。
彼女の、残酷で、甘美な復讐劇が今、幕を開ける――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる