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100円玉
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私には2人弟がいる。
一つ年下の弟と、4歳離れた弟。
子供部屋で3人で遊んでいた時の事だった。
「あれ?僕の貯金箱の100円玉が1枚足りない!」と弟が大声で言った。
ひとつ離れた弟は当時、貯金箱の中身を定期的に数えるのが趣味だった。
その日は3人で貯金箱の中身の100円玉を積み上げて遊んだり、数えたり、おはじきの様にして遊んだりしていた。
数え間違いかと思い、もう一度数えたが結局1枚足りないまま。
「えーどこいったんだろ?」と3人で部屋の中を探すが見つからず。
そこに父がやってきて、「どうした?」と尋ねてきた。
「僕の100円玉が1枚少ないの」
弟が父に言う。
すると父は私の後ろにある机のチェストを動かした。するとチェストの下に100円玉が落ちていた。
「あったぞ。」
父は弟に見つけた100円玉を渡した。
「ありがとう!」
弟は礼を言うとすぐに遊びを再開しようとした。
「待てよ。」父が制止した。
「人が座ってるのにチェストの下にそう簡単に100円玉が入るか?」
確かに言われてみれば人が座っているのに後ろにあったチェストの下に100円玉が入る事なんてあまり考えにくい。
するとすぐさま父が
「お前。100円玉盗ろうとしてわざと後ろのチェストの下に入れただろ。見つからないと思ったか?」
と私に言ってきた。
「え!私とってない!知らないもん!」
「じゃあどうやってチェストの下に100円玉が入るんだ!?勝手に入るわけないだろ!」
「分からないよ!転がっていったかもしれないのに!」
父と私の言い合いが始まるとすぐに
「嘘をつくな!」と父は足で私の顔を蹴った。
瞬間、衝撃で鼻血が出てしまった。
「うわあああん!」私は痛みに耐えきれず泣いてしまう。
「うるさい!泣いて許されると思ってんのか!泥棒だぞ!警察に行きたいのか!」
泣きわめく私に更に怒鳴りつける父。
そして恐怖のあまり凍りつく弟達。
「とってないもん!」
泣きながら否定するが信じてもらえるわけない。
父は私が弟の100円玉を盗ったと確信しているのだ。
だが証拠も何も無い。ただの言いがかりだ。
そして更に加えられる暴力。次は髪の毛を思い切り引っ張られ、廊下に出されたのだ。
「お前みたいな奴が娘だと恥ずかしいんだよ!」
足で蹴られ、拳で思い切り殴られ、泣きわめくが母は外出していていない。
抵抗するも力の差が有りすぎ、私は右腕を骨折してしまった。
その後、病院に行ったが、医者には父が家の階段で転げ落ちたと説明した。
そして全治3ヶ月と診断された。
一つ年下の弟と、4歳離れた弟。
子供部屋で3人で遊んでいた時の事だった。
「あれ?僕の貯金箱の100円玉が1枚足りない!」と弟が大声で言った。
ひとつ離れた弟は当時、貯金箱の中身を定期的に数えるのが趣味だった。
その日は3人で貯金箱の中身の100円玉を積み上げて遊んだり、数えたり、おはじきの様にして遊んだりしていた。
数え間違いかと思い、もう一度数えたが結局1枚足りないまま。
「えーどこいったんだろ?」と3人で部屋の中を探すが見つからず。
そこに父がやってきて、「どうした?」と尋ねてきた。
「僕の100円玉が1枚少ないの」
弟が父に言う。
すると父は私の後ろにある机のチェストを動かした。するとチェストの下に100円玉が落ちていた。
「あったぞ。」
父は弟に見つけた100円玉を渡した。
「ありがとう!」
弟は礼を言うとすぐに遊びを再開しようとした。
「待てよ。」父が制止した。
「人が座ってるのにチェストの下にそう簡単に100円玉が入るか?」
確かに言われてみれば人が座っているのに後ろにあったチェストの下に100円玉が入る事なんてあまり考えにくい。
するとすぐさま父が
「お前。100円玉盗ろうとしてわざと後ろのチェストの下に入れただろ。見つからないと思ったか?」
と私に言ってきた。
「え!私とってない!知らないもん!」
「じゃあどうやってチェストの下に100円玉が入るんだ!?勝手に入るわけないだろ!」
「分からないよ!転がっていったかもしれないのに!」
父と私の言い合いが始まるとすぐに
「嘘をつくな!」と父は足で私の顔を蹴った。
瞬間、衝撃で鼻血が出てしまった。
「うわあああん!」私は痛みに耐えきれず泣いてしまう。
「うるさい!泣いて許されると思ってんのか!泥棒だぞ!警察に行きたいのか!」
泣きわめく私に更に怒鳴りつける父。
そして恐怖のあまり凍りつく弟達。
「とってないもん!」
泣きながら否定するが信じてもらえるわけない。
父は私が弟の100円玉を盗ったと確信しているのだ。
だが証拠も何も無い。ただの言いがかりだ。
そして更に加えられる暴力。次は髪の毛を思い切り引っ張られ、廊下に出されたのだ。
「お前みたいな奴が娘だと恥ずかしいんだよ!」
足で蹴られ、拳で思い切り殴られ、泣きわめくが母は外出していていない。
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