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調査…
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アルムは、しばらくベットの上でゆっくりしていると扉が開いた。
「アルム!…ほんとに無事だったのか!」
クロスが扉を閉めると椅子に座った。
「体調の方は大丈夫なのか?」
クロスはよく顔を覗き込む。
「はい。…俺は、大丈夫です。それより、あの後、どうなったんですか?」
アルムは、ずっと疑問に思っていたことを聞いた。その目は今にも真相を知りたいと分かるぐらいに見開いている。
「奴は……俺がお前の武器を使って倒した。」
「俺は、適合者に向いてないんじゃないですか?」
アルムは、声のトーンを下げて言う。
「……………………………お前しか、今の適合者は務まらない。」
「俺は、師匠にそう言ってほしいわけじゃないんですよ。」
アルムの言葉にクロスは少し、黙った。
「別に…向いているかどうかの話ですよ。」
アルムは、少し、気遣うように話す。
クロスは考えた。アルムの内側を…
俺に適合武器を使われたことが気に食わないのか?
いや、違う。お前は…今もなお、カゲへの復讐を忘れていない。自分で殺すことができなかったことに、とてつもなく、後悔しているだけだ。あの質問には、2つの意味があった。1つは、適合者として向いているかどうかというそのままの意味。
2つ目は、カゲを自分の手で殺せるかどうかという意味だろう。
もちろん、本人がそう思っていなくても、心のどこかで考えていると推測できる。
復讐の炎は今も途切れないのか。
「少し、雰囲気を悪くして、すまない。」
クロスは謝罪した。
アルムは、慌てて、手振りや言葉で「こちらこそ、すみません。」と謝る。
クロスは少し、笑うと本題を切り出した。
「軍から、任務が与えられた。この帝都の事件を解決することが俺たちの仕事だ。」
「仕事があるんですか?」
アルムは、驚いてベットから起きる。
クロスは資料をアルムに見せる。
アルムは一枚一枚資料を見ていくと、カゲではない敵であることがわかった。
「………斧の適合者を殺すこと……。」
アルムは、しばらく読んだまま固まる。
「…つまり、人殺しの任務だ。」
アルムは、クロスの目を見る。
「俺は、人殺しはしませんよ。」
クロスはある意味嬉しかった。
「…良かったよ。そう言ってくれて。」
クロスは安心したように話す。
「だから、俺も殺さない。あいつを止める。手伝ってくれるか?」
クロスは手を出す。
「もちろんですよ!」
アルムは、固く手を握る。
「まずは調査をする。帝都のゴーストタウン化している場所がある。そこを探す。多分だが、彼はそこにいるだろう。」クロスはアルムに剣を渡す。
「こんなにも、発展している場所でもそんなとこがあるんですね。」
アルムは、剣の起動操作を確認する。
「ああ。何げ、広いからな。ここ、帝都を中心に各街が広がっている。帝都から、北にある、それなりの街があいつの被害によって全員避難したらしい。だから、ゴーストタウンってことだとさ。」
クロスは椅子から立ち上がると部屋を出る。アルムもそれに合わせて外に出る。
「後、月姫たちは?」
アルムは、仲間の居場所が気になる。
クロスは階段を降りていく。
「あの、分からないんですか?」
クロスは建物から出ると指を指した。
「あれだ。」
アルムは、指差す方を見ると、買い物を楽しんでいる二人を見つけた。
「いやー!都市ってところは、かわいい服も小物もいっぱいあって素晴らしいところね!」
月姫はルンルンでこっち来る。
「たくさん買えましたね。お姉様!」
天姫も嬉しそうだ。
「ゴホン!」
クロスがわざと大きく咳払いをする。
「あ…もちろん行きますよ。」
荷物を急いで部屋に置いてくる二人であった。
「さっそく、調査に行くぞ。」
クロスは機械の乗り物に乗る。その後を追うように乗り込んでいく。機会は勝手に動き出し、進む。
「勝手に動いた?」
アルムは、手を椅子にしっかりと固定する。
「心配するな。軍の最新式だ。」
クロスはくつろぐ。それを見るように周りも安心する。大きな街はどこも活気があるが、軍のピリピリした感じが伝わってくる。窓の外をじっと見つめる時間が続く。街の素晴らしい建築技術には、恐れ入る。これがこの国の素晴らしいところなのかもしれない。全てにおいて妥協しないところが、人々から信頼される一つの理由なのだろう。
クロスは懐かしそうに笑った。久しぶりの風景はどこか感動を誘う。しかし、少しずつ目的地に近づくたび、建物が破壊されたところが現れる。人影もなくなってくる。
「……もうすぐだ。気をつけろよ。」
クロスの言葉が和やかな雰囲気を一気に変える。
緊張感が伝わる。
「降りるぞ。いつでも…武器を展開出来るようにしておけ!」
クロスは地面に足がつく。コツコツと歩く。周りには瓦礫が散乱するところもある。建物も破壊されている。ひどい状況にあるようだ。早く見つけなければ、あいつは本当に殺されるだろう。…しかし、ここまで破壊されていたら、すぐに見つかるものだが、なぜだ?クロスはよく考える。
アルムは、周りを見渡す。
「クロスさん!!人影が!」
「何!?」
クロスはアルムの言われた方向を見る。
そこには一人いる。武器を持ち、姿勢の悪い状態で、瓦礫の上に立っている。男はフードを被っている。
「お前が、斧の適合者か?」
クロスは呼びかける。
「…………………」
男からの反応はない。
「武器を展開しておけ。」
クロスの指示に全員が武器を展開する。
「天姫、頭をポイントしろ。」
「わかりました。」
天姫は、銃を構えて、待機する。
「もう一度聞く。お前が第四代目斧の適合者のフォールド・ライトか?」
「………………………」
やはり、反応がない。アルムは、ゆっくり近づく。
「助け…て…くれ…クロス」
その男は目から涙をこぼし、必死に体の震えを抑えていた。
「アルム!…ほんとに無事だったのか!」
クロスが扉を閉めると椅子に座った。
「体調の方は大丈夫なのか?」
クロスはよく顔を覗き込む。
「はい。…俺は、大丈夫です。それより、あの後、どうなったんですか?」
アルムは、ずっと疑問に思っていたことを聞いた。その目は今にも真相を知りたいと分かるぐらいに見開いている。
「奴は……俺がお前の武器を使って倒した。」
「俺は、適合者に向いてないんじゃないですか?」
アルムは、声のトーンを下げて言う。
「……………………………お前しか、今の適合者は務まらない。」
「俺は、師匠にそう言ってほしいわけじゃないんですよ。」
アルムの言葉にクロスは少し、黙った。
「別に…向いているかどうかの話ですよ。」
アルムは、少し、気遣うように話す。
クロスは考えた。アルムの内側を…
俺に適合武器を使われたことが気に食わないのか?
いや、違う。お前は…今もなお、カゲへの復讐を忘れていない。自分で殺すことができなかったことに、とてつもなく、後悔しているだけだ。あの質問には、2つの意味があった。1つは、適合者として向いているかどうかというそのままの意味。
2つ目は、カゲを自分の手で殺せるかどうかという意味だろう。
もちろん、本人がそう思っていなくても、心のどこかで考えていると推測できる。
復讐の炎は今も途切れないのか。
「少し、雰囲気を悪くして、すまない。」
クロスは謝罪した。
アルムは、慌てて、手振りや言葉で「こちらこそ、すみません。」と謝る。
クロスは少し、笑うと本題を切り出した。
「軍から、任務が与えられた。この帝都の事件を解決することが俺たちの仕事だ。」
「仕事があるんですか?」
アルムは、驚いてベットから起きる。
クロスは資料をアルムに見せる。
アルムは一枚一枚資料を見ていくと、カゲではない敵であることがわかった。
「………斧の適合者を殺すこと……。」
アルムは、しばらく読んだまま固まる。
「…つまり、人殺しの任務だ。」
アルムは、クロスの目を見る。
「俺は、人殺しはしませんよ。」
クロスはある意味嬉しかった。
「…良かったよ。そう言ってくれて。」
クロスは安心したように話す。
「だから、俺も殺さない。あいつを止める。手伝ってくれるか?」
クロスは手を出す。
「もちろんですよ!」
アルムは、固く手を握る。
「まずは調査をする。帝都のゴーストタウン化している場所がある。そこを探す。多分だが、彼はそこにいるだろう。」クロスはアルムに剣を渡す。
「こんなにも、発展している場所でもそんなとこがあるんですね。」
アルムは、剣の起動操作を確認する。
「ああ。何げ、広いからな。ここ、帝都を中心に各街が広がっている。帝都から、北にある、それなりの街があいつの被害によって全員避難したらしい。だから、ゴーストタウンってことだとさ。」
クロスは椅子から立ち上がると部屋を出る。アルムもそれに合わせて外に出る。
「後、月姫たちは?」
アルムは、仲間の居場所が気になる。
クロスは階段を降りていく。
「あの、分からないんですか?」
クロスは建物から出ると指を指した。
「あれだ。」
アルムは、指差す方を見ると、買い物を楽しんでいる二人を見つけた。
「いやー!都市ってところは、かわいい服も小物もいっぱいあって素晴らしいところね!」
月姫はルンルンでこっち来る。
「たくさん買えましたね。お姉様!」
天姫も嬉しそうだ。
「ゴホン!」
クロスがわざと大きく咳払いをする。
「あ…もちろん行きますよ。」
荷物を急いで部屋に置いてくる二人であった。
「さっそく、調査に行くぞ。」
クロスは機械の乗り物に乗る。その後を追うように乗り込んでいく。機会は勝手に動き出し、進む。
「勝手に動いた?」
アルムは、手を椅子にしっかりと固定する。
「心配するな。軍の最新式だ。」
クロスはくつろぐ。それを見るように周りも安心する。大きな街はどこも活気があるが、軍のピリピリした感じが伝わってくる。窓の外をじっと見つめる時間が続く。街の素晴らしい建築技術には、恐れ入る。これがこの国の素晴らしいところなのかもしれない。全てにおいて妥協しないところが、人々から信頼される一つの理由なのだろう。
クロスは懐かしそうに笑った。久しぶりの風景はどこか感動を誘う。しかし、少しずつ目的地に近づくたび、建物が破壊されたところが現れる。人影もなくなってくる。
「……もうすぐだ。気をつけろよ。」
クロスの言葉が和やかな雰囲気を一気に変える。
緊張感が伝わる。
「降りるぞ。いつでも…武器を展開出来るようにしておけ!」
クロスは地面に足がつく。コツコツと歩く。周りには瓦礫が散乱するところもある。建物も破壊されている。ひどい状況にあるようだ。早く見つけなければ、あいつは本当に殺されるだろう。…しかし、ここまで破壊されていたら、すぐに見つかるものだが、なぜだ?クロスはよく考える。
アルムは、周りを見渡す。
「クロスさん!!人影が!」
「何!?」
クロスはアルムの言われた方向を見る。
そこには一人いる。武器を持ち、姿勢の悪い状態で、瓦礫の上に立っている。男はフードを被っている。
「お前が、斧の適合者か?」
クロスは呼びかける。
「…………………」
男からの反応はない。
「武器を展開しておけ。」
クロスの指示に全員が武器を展開する。
「天姫、頭をポイントしろ。」
「わかりました。」
天姫は、銃を構えて、待機する。
「もう一度聞く。お前が第四代目斧の適合者のフォールド・ライトか?」
「………………………」
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その男は目から涙をこぼし、必死に体の震えを抑えていた。
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