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暴走
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アルムは、歩みを止めた。これ以上は近づけないだろう。
その先にいる人物はフードを被り、震える手を抑える。斧が振動で震えているのが分かる。
「助けてほしいのなら、斧を捨ててください。」
アルムは、呼びかける。その先の男は死んだ目をしている。とても正気ではないだろう。
「無理なんだ…斧を捨てることができないんだ。体の自由がないんだ。頼む…助け…てくれ。」
男は涙を流す。それはとても…なんとも言えない感じだった。
「アルム!…一旦下がれ!」
クロスから、指示がくる。
アルムは目で合図して少しずつ下がる。
クロスはフォールドと呼ばれる男をよく観察する。
なんだが、妙だ。あんな状態で何人も人を殺すだろうか?
……こいつは、隠してやがる。何か大切なことを…
「月姫、拘束しろ。嫌な予感がする。」
クロスは横で弓を構える美しい少女に技を指示する。
「はーい。わかりました!」
月姫は弓を引く。光の矢が現れる。
「月光20%繊月」
弓から放たれた矢は空を飛び、複数に分かれると男の周りで矢が落ちる。そこから、鎖が男を拘束する。
「いっちょ上がり!」
月姫の声が聞こえた。アルムは、話をするために男に近づく。
「…助け…楽し…い…お前の…来る…な…」
男の表情がころころ変わる。憎しみや助けを求める顔。………おかしい。アルムは、一瞬で気がついた。
「うわわあああああああッ!!!!!!!」
男が叫びだす。男の周りでは突風が吹き荒れる。アルムは、すぐにその場から離れる。
「何が起こっているんだ。」
男は黒い靄を出しながら、こちらを見ている。
「カゲ…?いや違う。でも似ている。」
アルムは、戸惑う。その目に映るものは何なのだろうか。
クロスは鋭い目で男を見る。
「あれは汚染だ。アルムたちが倒れた時もそれにやられた。カゲの呪い。生命の炎を消してしまうほどの恐ろしいものだ。いつ、汚染されたのかはわからないが、………………あれは…もう助からない。」
クロスは無念そうに言う。
「いえ…まだです。助かるはずです。」
アルムは、諦めなかった。軍の治療ならば助かるはず…。
アルムもかなり、苦しい汚染を受けたはずだ。しかし、治っている。だから、絶対になんとかなると考えていた。
男は必死に鎖を解こうとしている。
「ウガガガガガガァー!!」
鎖を強く引っ張り始めた。
「これ以上は持たないっての!」
月姫が強く弓の力で男を抑え込もうとする。
「ギャガガガガアアアアア!!」
とうとう鎖は砕け散った。砕けた鎖は光となって消える。
男はアルムに襲いかかる。アルムは、男の斧を剣で受け止める。
「しっかりしてください!あんたは適合者なんだろ!!」
アルムは、なんとか、正気に戻そうと努力する。
遠くから、月姫と天姫がその光景を見ていた。
「お姉様!私達も加勢しましょう。」
天姫は、走って向かう。
「待って!天姫。今はだめよ!攻撃すれば、彼をより刺激することになる。」
天姫は、止まる。
「どうしたら…………。」
天姫は、適合武器を見つめる。何もできない自分を呪いそうだ。
クロスは舌打ちをすると、アルムの方に歩こうとする。しかし、クロスを止めるように、肩に手が触れた。
「お前が行ってどうする?」
後ろからの声ですぐにわかった。
「バーナード。…俺が行かなければ…。」
バーナードは睨む。
「お前は今、適合者じゃない。俺と同じ上級兵士だ。適合者とやり合うなんて考えるな。」
バーナードは今も強く肩を押さえている。
「お前らが俺に行けと命じただろうが…適合者にしか止められないと!」
「確かに言った。だがな。それはお前が適合者としての状態の話だ。今、剣はアルムのもとにある。弱い奴は引っ込んでいろ!」
クロスを後ろに倒すとアルムの元へ近づく。
アルムは、一度離れる。こんな状態では、いつまで立っても状況は変わらない。
「クソッ…どうすれば…。」
アルムの耳元で囁かれる。
「彼はもう助からない。」
アルムは、目で後ろを少し、見た。
「では、なぜ僕達は治ったんですか?バーナードさん。」
アルムは、怒りを込めて、そう質問する。
「君たちは汚染レベルが1だった。彼はもう、レベル2の段階に入っている。あの状況では、今の軍にも治せんよ。」
重い言葉がアルムを絶望させた。彼への救いは完全になくなったのだ。
「………………………。」
あまりにショックなのか、言葉が出てこない。
「作戦通り、あいつを殺せ。…君にしかできない。」
バーナードはさらに囁く。
「人間だと思っているのかい?…あれを見て、君は本当に人間だと…思うのか?まるでカゲみたいじゃないか?黒い靄まであってとても人間には見えないなー。…確か、君はカゲを憎んでいるんだろ?殺せば、楽になるはずだ。殺しなよ。殺すんだ。」
アルムは、汗が溢れ出る。何度も地面に落ちる。何度も考える。…いや…考えるな。考えるな考えるな考えるな考えるな考えるな考えるな考えるな考えるな考えるな考えるな考えるな考えるな考えるな考えるな。
「殺すんだ。君の復讐がここでまた果たされる。それが望みのはずだ。さぁ…復讐を始めよう。」
バーナードは微笑みながらアルムを誘惑する。
あいつは………カゲだ。殺さなれば…いけない。母さんの仇。父さんの仇。村のみんなの仇。
カゲを…滅ぼす。この世から消し去る。それが俺の望み。
「殺……す。」
アルムの言葉にバーナードは笑う。
「そうだ。あれは、お前の敵だ。」
アルムは、手が震えながらも剣を展開する。
バーナードは少しずつ距離を取る。
アルムは、目の前の敵を見る。力いっぱいに地面を蹴る。急加速しながら距離を詰める。剣を振り下ろそうと全力で力を込めた。
その瞬間だった。後ろからものすごい勢いでアルムの前に現れて剣が火花を散らす。
「お前…人は殺さないんじゃないのか?」
現れた人物はクロスだった。剣をしっかりと受け止めている。
男は少し、正気を取り戻している。しかし、力を抑えるので精一杯だった。
「あれはカゲです。どいて下さい‼」
アルムは、剣に力が入る。
「いや、あれは人間だ。お前は人間を殺さないんだろ??」
クロスは必死に止める。アルムは、剣を弾く。
「お前は人間を救うためにその武器を使っているはずだ。単なる復讐がお前のすべてじゃないだろ?安い言葉に惑わされるな!!人の心はその者の決意そのものだ!お前を忘れんじゃない!」
クロスの言葉がアルムに染み込んていく。忘れかけた心の余裕と善悪の差…アルムは、涙を流す。悲しさではない。悔しさでもない。人としてのココロが、戻ってきた決定的証拠だった。
その様子を見ていたバーナードは鬼の形相でクロスとアルムの元へ一歩一歩詰め寄る。
「やらせませんよ!」
天姫がバーナードの前に立つ。
「人には譲れない瞬間があるのよ。覚えておいて!」
月姫も天姫の隣に立つ。
「お姉様。かっこいいですよ!」
天姫は、そう伝える。
月姫はにっこりする。そして、前の男を睨む。
「…………自分で殺ればどれだけ救われるか。」
バーナードはそう呟いた。
「どういうこと?」
月姫の問いかけに応答はしなかった。でもすぐにわかる。バーナードの後ろから何か光輝くものが近づいてくる。ものすごい衝撃波を放ち通過した。
「何!?」
通り過ぎた先には男がいた。
その衝撃波にアルム達も気がついた。
「クロスさん!!避けて!」
アルムが被さる形で地面に伏せる二人。
フードの男の心臓を貫いた光の矢。その後も何回も矢が男を貫く。血が止まらない。地面に血の海ができる。
「グ…ハッ…」
男は後ろに倒れ込んだ。
クロスはすぐに駆け寄る。
「フォールド!!しっかりしろ!」
フォールドの体には無数の穴が空いていてもう助からない。
「クロス…これが偽物の…果てだ。お前も…偽物になったのなら…。」
フォールド・ライトは死亡した。
アルムも近寄る。
「嘘だ…俺は…なんでもっと早く行動できなかったんだ。……………。」
アルムは力が抜けるように地面に座り込んだ。
「仕事終わりっと…バーナードー。私に仕事を振るのはやめてくれない??言ったでしょ?忙しいって。」
マレンは、だるそうに話す。無線の先からバーナードが話す。
「まぁ…君も新しいおもちゃが手に入って、はしゃいでいたんじゃないのか?あんなにたくさん矢を撃つなんて……狂っているよ。」
バーナードは狂気を感じる笑い方をした。
「でも、作戦は一つにしてよね。彼らに任せるなら、それだけのプランにしてね!よろ~。」
マレンは、無線を切る。高台から撤収するのであった。
「上級兵士も遂に適合者を倒せる時代がきたか…。」
バーナードは口笛を吹きながら、帝都の中心部へ戻るのであった。
その先にいる人物はフードを被り、震える手を抑える。斧が振動で震えているのが分かる。
「助けてほしいのなら、斧を捨ててください。」
アルムは、呼びかける。その先の男は死んだ目をしている。とても正気ではないだろう。
「無理なんだ…斧を捨てることができないんだ。体の自由がないんだ。頼む…助け…てくれ。」
男は涙を流す。それはとても…なんとも言えない感じだった。
「アルム!…一旦下がれ!」
クロスから、指示がくる。
アルムは目で合図して少しずつ下がる。
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なんだが、妙だ。あんな状態で何人も人を殺すだろうか?
……こいつは、隠してやがる。何か大切なことを…
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クロスは横で弓を構える美しい少女に技を指示する。
「はーい。わかりました!」
月姫は弓を引く。光の矢が現れる。
「月光20%繊月」
弓から放たれた矢は空を飛び、複数に分かれると男の周りで矢が落ちる。そこから、鎖が男を拘束する。
「いっちょ上がり!」
月姫の声が聞こえた。アルムは、話をするために男に近づく。
「…助け…楽し…い…お前の…来る…な…」
男の表情がころころ変わる。憎しみや助けを求める顔。………おかしい。アルムは、一瞬で気がついた。
「うわわあああああああッ!!!!!!!」
男が叫びだす。男の周りでは突風が吹き荒れる。アルムは、すぐにその場から離れる。
「何が起こっているんだ。」
男は黒い靄を出しながら、こちらを見ている。
「カゲ…?いや違う。でも似ている。」
アルムは、戸惑う。その目に映るものは何なのだろうか。
クロスは鋭い目で男を見る。
「あれは汚染だ。アルムたちが倒れた時もそれにやられた。カゲの呪い。生命の炎を消してしまうほどの恐ろしいものだ。いつ、汚染されたのかはわからないが、………………あれは…もう助からない。」
クロスは無念そうに言う。
「いえ…まだです。助かるはずです。」
アルムは、諦めなかった。軍の治療ならば助かるはず…。
アルムもかなり、苦しい汚染を受けたはずだ。しかし、治っている。だから、絶対になんとかなると考えていた。
男は必死に鎖を解こうとしている。
「ウガガガガガガァー!!」
鎖を強く引っ張り始めた。
「これ以上は持たないっての!」
月姫が強く弓の力で男を抑え込もうとする。
「ギャガガガガアアアアア!!」
とうとう鎖は砕け散った。砕けた鎖は光となって消える。
男はアルムに襲いかかる。アルムは、男の斧を剣で受け止める。
「しっかりしてください!あんたは適合者なんだろ!!」
アルムは、なんとか、正気に戻そうと努力する。
遠くから、月姫と天姫がその光景を見ていた。
「お姉様!私達も加勢しましょう。」
天姫は、走って向かう。
「待って!天姫。今はだめよ!攻撃すれば、彼をより刺激することになる。」
天姫は、止まる。
「どうしたら…………。」
天姫は、適合武器を見つめる。何もできない自分を呪いそうだ。
クロスは舌打ちをすると、アルムの方に歩こうとする。しかし、クロスを止めるように、肩に手が触れた。
「お前が行ってどうする?」
後ろからの声ですぐにわかった。
「バーナード。…俺が行かなければ…。」
バーナードは睨む。
「お前は今、適合者じゃない。俺と同じ上級兵士だ。適合者とやり合うなんて考えるな。」
バーナードは今も強く肩を押さえている。
「お前らが俺に行けと命じただろうが…適合者にしか止められないと!」
「確かに言った。だがな。それはお前が適合者としての状態の話だ。今、剣はアルムのもとにある。弱い奴は引っ込んでいろ!」
クロスを後ろに倒すとアルムの元へ近づく。
アルムは、一度離れる。こんな状態では、いつまで立っても状況は変わらない。
「クソッ…どうすれば…。」
アルムの耳元で囁かれる。
「彼はもう助からない。」
アルムは、目で後ろを少し、見た。
「では、なぜ僕達は治ったんですか?バーナードさん。」
アルムは、怒りを込めて、そう質問する。
「君たちは汚染レベルが1だった。彼はもう、レベル2の段階に入っている。あの状況では、今の軍にも治せんよ。」
重い言葉がアルムを絶望させた。彼への救いは完全になくなったのだ。
「………………………。」
あまりにショックなのか、言葉が出てこない。
「作戦通り、あいつを殺せ。…君にしかできない。」
バーナードはさらに囁く。
「人間だと思っているのかい?…あれを見て、君は本当に人間だと…思うのか?まるでカゲみたいじゃないか?黒い靄まであってとても人間には見えないなー。…確か、君はカゲを憎んでいるんだろ?殺せば、楽になるはずだ。殺しなよ。殺すんだ。」
アルムは、汗が溢れ出る。何度も地面に落ちる。何度も考える。…いや…考えるな。考えるな考えるな考えるな考えるな考えるな考えるな考えるな考えるな考えるな考えるな考えるな考えるな考えるな考えるな。
「殺すんだ。君の復讐がここでまた果たされる。それが望みのはずだ。さぁ…復讐を始めよう。」
バーナードは微笑みながらアルムを誘惑する。
あいつは………カゲだ。殺さなれば…いけない。母さんの仇。父さんの仇。村のみんなの仇。
カゲを…滅ぼす。この世から消し去る。それが俺の望み。
「殺……す。」
アルムの言葉にバーナードは笑う。
「そうだ。あれは、お前の敵だ。」
アルムは、手が震えながらも剣を展開する。
バーナードは少しずつ距離を取る。
アルムは、目の前の敵を見る。力いっぱいに地面を蹴る。急加速しながら距離を詰める。剣を振り下ろそうと全力で力を込めた。
その瞬間だった。後ろからものすごい勢いでアルムの前に現れて剣が火花を散らす。
「お前…人は殺さないんじゃないのか?」
現れた人物はクロスだった。剣をしっかりと受け止めている。
男は少し、正気を取り戻している。しかし、力を抑えるので精一杯だった。
「あれはカゲです。どいて下さい‼」
アルムは、剣に力が入る。
「いや、あれは人間だ。お前は人間を殺さないんだろ??」
クロスは必死に止める。アルムは、剣を弾く。
「お前は人間を救うためにその武器を使っているはずだ。単なる復讐がお前のすべてじゃないだろ?安い言葉に惑わされるな!!人の心はその者の決意そのものだ!お前を忘れんじゃない!」
クロスの言葉がアルムに染み込んていく。忘れかけた心の余裕と善悪の差…アルムは、涙を流す。悲しさではない。悔しさでもない。人としてのココロが、戻ってきた決定的証拠だった。
その様子を見ていたバーナードは鬼の形相でクロスとアルムの元へ一歩一歩詰め寄る。
「やらせませんよ!」
天姫がバーナードの前に立つ。
「人には譲れない瞬間があるのよ。覚えておいて!」
月姫も天姫の隣に立つ。
「お姉様。かっこいいですよ!」
天姫は、そう伝える。
月姫はにっこりする。そして、前の男を睨む。
「…………自分で殺ればどれだけ救われるか。」
バーナードはそう呟いた。
「どういうこと?」
月姫の問いかけに応答はしなかった。でもすぐにわかる。バーナードの後ろから何か光輝くものが近づいてくる。ものすごい衝撃波を放ち通過した。
「何!?」
通り過ぎた先には男がいた。
その衝撃波にアルム達も気がついた。
「クロスさん!!避けて!」
アルムが被さる形で地面に伏せる二人。
フードの男の心臓を貫いた光の矢。その後も何回も矢が男を貫く。血が止まらない。地面に血の海ができる。
「グ…ハッ…」
男は後ろに倒れ込んだ。
クロスはすぐに駆け寄る。
「フォールド!!しっかりしろ!」
フォールドの体には無数の穴が空いていてもう助からない。
「クロス…これが偽物の…果てだ。お前も…偽物になったのなら…。」
フォールド・ライトは死亡した。
アルムも近寄る。
「嘘だ…俺は…なんでもっと早く行動できなかったんだ。……………。」
アルムは力が抜けるように地面に座り込んだ。
「仕事終わりっと…バーナードー。私に仕事を振るのはやめてくれない??言ったでしょ?忙しいって。」
マレンは、だるそうに話す。無線の先からバーナードが話す。
「まぁ…君も新しいおもちゃが手に入って、はしゃいでいたんじゃないのか?あんなにたくさん矢を撃つなんて……狂っているよ。」
バーナードは狂気を感じる笑い方をした。
「でも、作戦は一つにしてよね。彼らに任せるなら、それだけのプランにしてね!よろ~。」
マレンは、無線を切る。高台から撤収するのであった。
「上級兵士も遂に適合者を倒せる時代がきたか…。」
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