(仮)さぁ。異世界へいらっしゃい。

やたつぎ すい

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【13】ちゃんと話せたかい?

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そして私の触れたしゃぼんだまは無くなっていた。

はっと気がつくと阿形と吽形が少し笑って私の前にいた。
「ちゃんと話せたか?」と吽形が聞いてきた。

「うん」
「ちゃんと話せたわ。でも…
ほんとに大切なこと忘れかけていたなんて」
私は目線を落とす。でもそれは溢れ出てくることはなかった。

「ひとはいつしか忘れていく。いいこともわるいことも。」
と阿形が優しく言う。
「時には何歩か下がって思い出してあげるんだ。そしたら
結愛の心にも生き続ける。きっと。」
と続けて吽形が力強く言う。

「えぇ。ちゃんと思い出すわ…そして決して忘れたりなんかしない。だって大好きな二人は''私が覚えていることを望んでる''って知ったから」

そっか…私が無くしかけたものってもしかして

かなしみ…?


「じゃあ我らとも''約束''というものを」
「してもいいかい?」


私は2ひきに目線を合わせてうなづく。
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