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グッバイ童貞②
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「三花」
肩に軽く顎を載せ、耳元でささやく。
「体、洗おう。このままだとのぼせそうだ」
膨らみを掴んだまま腰を上げ、半ば無理矢理立たせる。手首を掴まれたが、振りほどいてバスタブから出る。三花は不服そうな表情を浮かべたが、文句は言わずに湯から出た。
「じゃあ、どっちが先に洗われるかを決めようぜ。ジャンケン――」
三花が勝った。「よしっ!」と小さくガッツポーズ、嬉々として風呂椅子に尻を下ろす。まるで自分が洗う役割を免除されたかのようなリアクションだ。
まあいい。背後に跪き、石鹸でタオルを泡立てる。
まずは背中。次いで尻。それから腕。そして胸。
石鹸を塗りつけられる感触がくすぐったいらしく、三花は時折声を漏らす。演技なのかどうなのか、性的快感を覚えて喘いでいるようにしか聞こえず、俺の理性は次第にまともに仕事をしなくなっていく。手つきは次第に無遠慮かつ図々しくなり、やがて本来の目的も忘れて、石鹸にまみれた手で弄ぶだけになる。
三花は抗議しない。それどころか、リアルタイムで抱いている感情を間接的に実況するように、締まりなく半開きにした口から、喘ぎ声と明確に分かる声を殆ど絶え間なく垂れ流す。さらには俺の指に指を絡め、俺の手の動きをサポートしさえした。
「ねえ」
熱い吐息に声が乗る。
「千村と一緒にトラックの荷台に乗った時、千村のおっぱい揉んだでしょ」
「……何のことでしょう」
「アリッサのも揉んでたよね。あたしが千村を尋問している最中に」
「……ばれてたか」
「うん、ばればれ。あたしと千村とアリッサ、誰のおっぱいが一番大きかった?」
「女って、そういうことが気になるものなの?」
「少なくとも、あたしはね。で、答えは?」
「うーん、同じくらい?」
「うわっ、テキトー。たった三人なんだから、順位くらい決めてよ」
笑いと喘ぎが一対一で混じった声が俺をなじる。その奇妙な艶めかしさに、アホな遊びに付き合ってやるか、という気分になる。
「でかさで言えば、一番は千村かな。体が細いから、相対的にそう感じるっていうのもあるんだろうけど。個人的にはお椀型なのがマイナスポイントかな。その点でいえば、アリッサはエロいおっぱいしてるよな。ロケットおっぱいってやつ。そのせいで大きく感じるけど、実際はそこまででもないんだよな。小さいわけではないけど、でかいわけでもない。天は二物を与えずとは言いますが」
「あたしのおっぱいは?」
「いいと思うよ。三花のおっぱい、凄くいいと思う。ていうか、正直、めちゃくちゃ好きっすよ。大きいけど下品なほどでかくはないし、形は整っているし、乳輪の色も綺麗だし。控えめに言って最高だと思う。永遠に弄んでいたいおっぱい、とでも言えばいいのかな」
「永遠に? セックスができないから、それは却下で」
「揉みながらでもできるぜ」
「一度もしたことないくせに」
笑い声が重なり、攻守交代。入れ替わりに風呂椅子に腰掛けたところで、胸を揉むのに気を取られていて、股間に手を伸ばすのを忘れていたことに気がつく。
全く、童貞ってやつは、どうしてこんなにもおっぱいが好きなんだ? 女に馬鹿にされても文句は言えないな。
三花は俺の背中に胸を押しつけ、両手を胸に回して体を洗う。当たり前のように、性的快感を覚えやすい部位にも手を伸ばしてきた。一応、あからさまな行為を及ぼすのは控えている。配慮の結果だと思われるのだが、もしかすると、お楽しみは後にとっておきたいという心理の表れなのかもしれない。あるいは、テクニックの一環として焦らしているのか。……あ、もしかして、俺が股間を触らなかったからかな。
互いの首から下が石鹸まみれになったところで、髪の毛を洗うのを忘れていることに気がついた。三花の肉体に気を取られるあまり、そちらまで気が回らなかったのだ。
どんだけ触りたかったんだ、俺は。
流石に苦笑を禁じ得ない。からかわれるかとも思ったが、自分の体についていないものを触るのに気を奪われていたのは三花も同じだったらしく、苦笑いが返ってきただけだった。立ち上がって向き合い、互いの髪の毛にシャンプーをかけてわしゃわしゃと掻き乱す。
後ろ髪を洗うために体を密着させた際に、石鹸まみれの三花の体が俺の体に擦りつけられ、性器を直に刺激されているに等しい快感を覚えた。三花も同じ快楽を味わっているのだろうかと考えながら、艶やかなピンク色の髪の毛を丹念に洗っていく。二つの唇は触れんばかりに接近したが、俺からは何もしなかったし、三花も右に同じだった。
このシチュエーションにもかかわらず何事もないというのは、三花の性格を考えればイレギュラーだ。やはり、楽しみは後に取っておく、ということらしい。
相手の体を撫で合うようにして、石鹸とシャンプーをシャワーで洗い流す。この頃になると、手つきには互いに遠慮というものがなかった。俺はこの後、三花とセックスをして、童貞を捨てるんだな。改めてそう思った。
「ねえ」
三花はその場にしゃがみ、小気味のいい音を立ててシャワーの栓を閉めた。顔の高さは、俺の剥き出しの股間と同じ。
『青い霹靂』内で草刈みりあとの間でも、同じようなシチュエーションがあった。ただし、あの時は俺がしゃがむ側で、草刈が立つ側だった。
俺は悟る。選択権はしゃがんでいる方にあるのだと。
「ここでしない?」
三花は満面の笑みを浮かべ、俺の股間に手を伸ばした。
肩に軽く顎を載せ、耳元でささやく。
「体、洗おう。このままだとのぼせそうだ」
膨らみを掴んだまま腰を上げ、半ば無理矢理立たせる。手首を掴まれたが、振りほどいてバスタブから出る。三花は不服そうな表情を浮かべたが、文句は言わずに湯から出た。
「じゃあ、どっちが先に洗われるかを決めようぜ。ジャンケン――」
三花が勝った。「よしっ!」と小さくガッツポーズ、嬉々として風呂椅子に尻を下ろす。まるで自分が洗う役割を免除されたかのようなリアクションだ。
まあいい。背後に跪き、石鹸でタオルを泡立てる。
まずは背中。次いで尻。それから腕。そして胸。
石鹸を塗りつけられる感触がくすぐったいらしく、三花は時折声を漏らす。演技なのかどうなのか、性的快感を覚えて喘いでいるようにしか聞こえず、俺の理性は次第にまともに仕事をしなくなっていく。手つきは次第に無遠慮かつ図々しくなり、やがて本来の目的も忘れて、石鹸にまみれた手で弄ぶだけになる。
三花は抗議しない。それどころか、リアルタイムで抱いている感情を間接的に実況するように、締まりなく半開きにした口から、喘ぎ声と明確に分かる声を殆ど絶え間なく垂れ流す。さらには俺の指に指を絡め、俺の手の動きをサポートしさえした。
「ねえ」
熱い吐息に声が乗る。
「千村と一緒にトラックの荷台に乗った時、千村のおっぱい揉んだでしょ」
「……何のことでしょう」
「アリッサのも揉んでたよね。あたしが千村を尋問している最中に」
「……ばれてたか」
「うん、ばればれ。あたしと千村とアリッサ、誰のおっぱいが一番大きかった?」
「女って、そういうことが気になるものなの?」
「少なくとも、あたしはね。で、答えは?」
「うーん、同じくらい?」
「うわっ、テキトー。たった三人なんだから、順位くらい決めてよ」
笑いと喘ぎが一対一で混じった声が俺をなじる。その奇妙な艶めかしさに、アホな遊びに付き合ってやるか、という気分になる。
「でかさで言えば、一番は千村かな。体が細いから、相対的にそう感じるっていうのもあるんだろうけど。個人的にはお椀型なのがマイナスポイントかな。その点でいえば、アリッサはエロいおっぱいしてるよな。ロケットおっぱいってやつ。そのせいで大きく感じるけど、実際はそこまででもないんだよな。小さいわけではないけど、でかいわけでもない。天は二物を与えずとは言いますが」
「あたしのおっぱいは?」
「いいと思うよ。三花のおっぱい、凄くいいと思う。ていうか、正直、めちゃくちゃ好きっすよ。大きいけど下品なほどでかくはないし、形は整っているし、乳輪の色も綺麗だし。控えめに言って最高だと思う。永遠に弄んでいたいおっぱい、とでも言えばいいのかな」
「永遠に? セックスができないから、それは却下で」
「揉みながらでもできるぜ」
「一度もしたことないくせに」
笑い声が重なり、攻守交代。入れ替わりに風呂椅子に腰掛けたところで、胸を揉むのに気を取られていて、股間に手を伸ばすのを忘れていたことに気がつく。
全く、童貞ってやつは、どうしてこんなにもおっぱいが好きなんだ? 女に馬鹿にされても文句は言えないな。
三花は俺の背中に胸を押しつけ、両手を胸に回して体を洗う。当たり前のように、性的快感を覚えやすい部位にも手を伸ばしてきた。一応、あからさまな行為を及ぼすのは控えている。配慮の結果だと思われるのだが、もしかすると、お楽しみは後にとっておきたいという心理の表れなのかもしれない。あるいは、テクニックの一環として焦らしているのか。……あ、もしかして、俺が股間を触らなかったからかな。
互いの首から下が石鹸まみれになったところで、髪の毛を洗うのを忘れていることに気がついた。三花の肉体に気を取られるあまり、そちらまで気が回らなかったのだ。
どんだけ触りたかったんだ、俺は。
流石に苦笑を禁じ得ない。からかわれるかとも思ったが、自分の体についていないものを触るのに気を奪われていたのは三花も同じだったらしく、苦笑いが返ってきただけだった。立ち上がって向き合い、互いの髪の毛にシャンプーをかけてわしゃわしゃと掻き乱す。
後ろ髪を洗うために体を密着させた際に、石鹸まみれの三花の体が俺の体に擦りつけられ、性器を直に刺激されているに等しい快感を覚えた。三花も同じ快楽を味わっているのだろうかと考えながら、艶やかなピンク色の髪の毛を丹念に洗っていく。二つの唇は触れんばかりに接近したが、俺からは何もしなかったし、三花も右に同じだった。
このシチュエーションにもかかわらず何事もないというのは、三花の性格を考えればイレギュラーだ。やはり、楽しみは後に取っておく、ということらしい。
相手の体を撫で合うようにして、石鹸とシャンプーをシャワーで洗い流す。この頃になると、手つきには互いに遠慮というものがなかった。俺はこの後、三花とセックスをして、童貞を捨てるんだな。改めてそう思った。
「ねえ」
三花はその場にしゃがみ、小気味のいい音を立ててシャワーの栓を閉めた。顔の高さは、俺の剥き出しの股間と同じ。
『青い霹靂』内で草刈みりあとの間でも、同じようなシチュエーションがあった。ただし、あの時は俺がしゃがむ側で、草刈が立つ側だった。
俺は悟る。選択権はしゃがんでいる方にあるのだと。
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