黒の創造召喚師

幾威空

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5巻

5-1

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   第1話 相変わらずの


「いっやああぁぁぁ!」
「もぅ許じでええええぇぇ!」

 薄暗く、じっとりと湿気しっけの多い風が肌をでる地下通路に、壁をふるわさんばかりに大きな叫び声が響き渡る。真っ直ぐ続く一本道を、時折横合いから襲いかかってくる怪物モンスターを蹴散らしながらリーナとアリアが走り抜けていた。その表情は恐怖に染め上げられており、二人の様子も「何かに追いかけられている」といった表現がしっくりくるものだ。

「あぁ? 死にたくなかったらキリキリ走れっ! 目の前の敵を斬れ! ぎ払え! トロトロやってっと死ぬっつってんだろうがあああっ!」

 二人の少女の悲鳴の後ろからは、やいばを振るい肉を斬る音と共に、少年の怒声がとどろく。だが半狂乱状態の少女達は「うわああああぁぁぁ!」と叫ぶばかりで、彼女達を容赦なく駆り立てた少年は、「やれやれ」と肩を上下させて軽くため息を吐いた。
 その少年――ツグナの故郷で繰り広げられた、魔書の力の暴走に端を発する激闘の一夜から数週間が経った。そして、「そろそろ傷も治ったし、慣らし運転がてらに」と、ツグナが丁度家にいた双子の妹であるリーナとアリアを半強制的に引き連れてやってきたのは、鬱蒼うっそうしげる木々の最奥にある迷宮――カリギュア大迷宮であった。
 ちなみに、ソアラとキリアはシルヴィと連れ立って近くの街へ食料の買い出しに行っていたために難を逃れている。また、スバルはと言えば、リリアやシルヴィにくっついていることが多くなっていた。どうやら知識を得ようとしているのか彼女らの読む書籍に関心が向いている様子で、ツグナにべったりすることは以前と比べて少なくなっていた。
 迷宮に到着して早々に「帰る! いや帰らせて! お願いします!」と土下座する勢いで懇願こんがんする二人を、ツグナは「いや、だって……これからが『本当の』鍛錬なんだけど?」と一蹴した。
 引きった表情で絶句する二人を差し置き、ツグナは抑揚のない声で静かに言葉を紡ぐ。

「なぁ、二人とも……前にここに来た時のことは覚えてるだろ?」
「う、うん……」
「まぁ、ね……」

 真面目まじめな顔のツグナから発せられたその言葉に、リーナとアリアの頭の中では、以前短時間ながらこの迷宮に放り込まれた時の情景がまざまざと想起された。

「思い出したか? その時の戦闘や、迷宮内を彷徨さまよった状況も、何もかもを鮮明に思い出したな?」
「「…………」」

 真剣味を帯びた迫力のある顔つきの兄に力強く肩を掴まれ、反射的に姉妹の首が縦に振られる。彼女らにとって、初めてこの迷宮で過ごした時間はもはや心的外傷トラウマに近い。いくら忘れろと言われても、それは既に「不可能」と表現してもよいレベルであった。

「よし。思い浮かべたな? きっちり一から十まで事細かに思い出したな? ……だが、二人にはこれだけは言っておこう――」

 そこで不意に言葉を切ったツグナに、リーナとアリアは思わずゴクリとのどを鳴らす。そんな二人の妹に向け、兄は真剣さをたたえたまま言い放った。

「いいか―――そんなものは天・国・だっ!!」

 カッと両目を見開いて叫んだ瞬間、その場から脱兎だっとの如く逃げようとした双子の襟首えりくびを、ツグナはすかさず捕まえた。そして「「いやああああぁぁぁ!!」」と駄々だだをこねる二人を引きって、迷宮の中へ一歩また一歩と進み始めた。

「まぁ……うん、大丈夫だ。やってるうちにだんだん楽しくなっていくからさ」
「「いやあああぁぁぁ! 放してえええぇぇぇ!」」

 こうして、首根っこを掴まれたリーナとアリアは精一杯の抵抗もむなしく、シニカルな笑みを浮かべる兄と共に、薄暗い迷宮の中へと足を踏み入れたのだった。


 そうして現在に至る。二人の背後からツグナが容赦なく追い立てた成果のおかげもあってか、三人は既に上層域を抜け、中層域へと辿り着いている。後ろから罵詈雑言ばりぞうごんを浴びせかける教官に泣かされつつも、襲いかかってくる敵を斬り続けることで、双子の姉妹は前回来た時以上にハイペースでレベルが上がっていた。

「うぅ……ぎもぢわる、い……」
「づ、づがれ……だぁぁぁ~」

 怒涛どとうの攻略と急激なレベルアップの弊害へいがいか、身体に溜まった極度の疲労感と倦怠感けんたいかんから、二人の表情は感情が抜け落ちたかのような青白いものに成り果てている。しかし、決して足を止めずただひたすらに前へと進むその気概は、天晴あっぱれと手放しで称賛すべきものだろう。なにしろ、並の冒険者であればとっくに精神が崩壊していてもおかしくはない、鬼畜仕様のシゴキっぷりなのだ。

「……ったく、仕方ないな」

 魔物を掃討し終えた部屋の中央で、ぐったりと腰を下ろす姉妹の姿に、カリカリと頭を掻きながら愚痴ぐちこぼしたツグナは、左腕からズルリと魔書を引き出した。

「な、なに……を」
「ひぃっ!?」

 その本にもトラウマがあるのか、リーナとアリアの表情が硬いものに変化する。けれども、ツグナは彼女らの疑問に答えることなく、魔書の力を行使した。

「少しの間、頼むよ――比奈菊ひなぎく

 ツグナが名を告げると共に、魔書から青白い光の粒子が湧き出てうずを巻く。ゴウッと一陣の風が吹き、光の円舞曲ワルツから姿を現したのは、一人の少女だった。

「むぅ……あるじ、いつも突然」

 頬を膨らませた少女の、左右の耳に下がる金と銀の鈴がりん、心地よい音色をかなでた。濃紺の長い髪を後ろで一つにわえ、くりっとした淡い緑の瞳に、細い眉。白色の単衣に紅色のはかままとったこの女の子――比奈菊は、この殺伐さつばつとした空間におよそ似つかわしくない静謐せいひつな雰囲気を纏っていた。

「そう言うなよ。少しの間だからさ」
「…………」
「じゃ、じゃあお前の分も作ってやるから」
「うむ。なら良し……ただし、同じ手は何度も通用しないから」

 ほぼ無表情のままに頷いた比奈菊にほっと胸を撫で下ろしつつ、ツグナは早速スキルで「アイテムボックス」を呼び出した。その隣でツグナの様子を見ていた比奈菊が、すっと手を前に掲げる。

「囲え――八葉陣はちようじん

 リン、と涼やかな鈴の音に乗って響いた少女の声に応じるように、地面から鮮やかな緑色に発光するふだが八枚出現し、横一列に並ぶ。比奈菊の細い指が左から右へと動くと、札は上下に分かれて広がり、次いでそれぞれを札と同色の線が繋いでいく。やがて、札に囲まれた空間には、中にいる人間を堅固に守る箱が出来上がった。

「ふぅ。八葉陣……生成完了」
「おぅ、お疲れさん」

 かいてもいない汗を袖口で拭う比奈菊に苦笑しつつも、ツグナは労いの言葉をかけた。彼はいつの間にか作り上げていた鍋の中でぐつぐつと煮えるスープの味を確かめつつ、さらに次の料理にとりかかっている。

「ふわぁ……」
「これは……結界、なの?」

 二人のやり取りを、リーナとアリアはぽかんと口を開けてただ眺めていた。アリアは何が起きたかも分からず、光の壁を突いては「すごい」と声を漏らす。一方のリーナは魔術師という職業柄ゆえか、比奈菊が何をしたのかは理解できている。だが、これまで見聞きしてきたどれにも当て嵌まらないこの特殊な結界に、感動すら覚えていた。

「これが……ユニーク魔法」

 ぽろりと零れたリーナの言葉に、ツグナは照れくさそうに笑った。ツグナはここに来るまでの間に、自らが使える唯一の魔法――《創造召喚魔法》のことをある程度妹達に伝えている。その内容に当初は「そんなまさか」と半信半疑だったリーナも、目の前で見せつけられた光景に思わずうなる他なかった。

「ほら、出来たぞ」

 呆けている間に作業を終えたツグナの声が、二人の耳に届く。ハッと声がした方へと目を向ければ、そこには湯気が立ち上る温かなスープと、瑞々みずみずしい野菜が盛られたサラダ、柔らかなパンが入ったバスケットが並んでいる。

「こ、これは……!」
「ふわああぁぁ……」

 疲れと強烈な空腹に苦しむ中、鼻を掠めたその匂いは破壊力抜群であった。リーナは今いる場所が迷宮の中だとはおよそ信じられないほどの豪勢な料理に驚嘆し、アリアは漂う匂いにとろけた表情を浮かべる。
 アイテムボックスという便利スキルも駆使した上で、既に姉弟子のシルヴィをも超えた料理スキルを存分に発揮したのだ。その結実を前にすれば、大抵の人間がこの二人と同じ反応を示すだろう。

「「……じゅるり」」

 思わずれたよだれすする妹達に、ツグナはにやりと笑って器を差し出す。

「ほれ、結構疲れて腹も減っただろ? たくさんあるからたっぷりと食いな」

 ここまでのことを思い返し、うたぐり深い眼差しを寄越すリーナとアリアを横目に、ちゃっかりとツグナの膝の上に腰を下ろした比奈菊は、ガツガツとスープを腹の中へ収めている。その食いっぷりにやられたのか、おずおずと口をつけた二人も、

「ん~~~~っ! おいしいっ!」

 身体の隅々まで行き渡るツグナの料理に、完膚かんぷなきまでに打ちのめされたのだった。
 何かに取り憑かれたかのように、リーナとアリアは猛然と料理を平らげていく。

「さすが主……アメとムチの使い分けが絶妙」

 その様子を眺めていた比奈菊が、膝の上でそう小さくぼやく。けれども、ツグナはただ微笑むだけで何も言わなかった。



   第2話 兄と呼んだ日


 日もとうに沈んだ頃、迷宮攻略を終えてぐったりと疲弊ひへいした姿で家に戻ったリーナとアリアを、リリアはニヤニヤと笑みを浮かべながら出迎えた。その横ではシルヴィが「またか……」と言いたげな呆れの表情を見せ、リビングでリバーシに興じていたソアラとキリアは、どこか遠い目で虚空を見つめるのだった。
 そうした三者三様の反応に構うことなく、リーナとアリアは夕食もそこそこにベッドへともぐり込む。
 二人はこの家に余っていた一室を一緒にあてがわれていて、隅に置かれた二段ベッドの上をアリアが、下をリーナが使っている。
 自分達の部屋の扉を開け、中に足を踏み入れた瞬間、見慣れた光景に安堵感がふつふつと込み上がる。身体を丸ごと包むその感覚に、じわりと目がうるんだ。

「何だよアレ……相変わらずの鬼っぷりだったよ……」

 明かりを消し、さて寝ようかというその時、不意に聞こえてきたアリアの言葉に、リーナは「ホントにね……」とため息を吐いて同意する。

「まったく……にいさんのシゴキも大概にしてほしいわよ。しまいには身体がもたなくなるわ」
「…………」

 少しばかり頬を膨らませて不満を訴える姉とは対照的に、先に文句を言い出したはずのアリアはニヤニヤと意地の悪い笑みを見せながら、ひょっこりベッドの脇から顔を出した。

「な、何よ……」

 向けられた視線に気付いたリーナが、言葉を詰まらせながら訊ねる。

「いや? べっつにぃ~。ただ……リーナねえはいつからツグにいのことを『兄さん』って呼ぶようになったのかなぁ~って気になったからさ」
「――っ!?」

 これを聞いた瞬間、リーナの頬は夕焼けの空よりもなお赤く染まった。明かりの消えた室内ではその色までは判別できないものの、アリアにもリーナが羞恥しゅうち身悶みもだえていることぐらいはうかがい知れる。

「ちょっと前まであんなに毛嫌けぎらいしてたのにねぇ~」

 ニヤニヤしながら告げるアリアの言葉がさらにリーナの羞恥心を掻き立て、彼女の頬をより赤く染め上げた。真っ暗な室内でもはっきりと確認できるその身悶えっぷりは、「熱でもあるのでは?」と疑わせるほどだ。

「い、いいじゃない……別に。私が何と呼ぼうと」

 慌てた様子のリーナに、アリアは「ふ~ん。へぇ~そう」とだけ返す。だが、意地の悪い笑みは消えなかった。それが悔しかったのか、仕返しとばかりに今度はリーナが問いかける。

「それを言うならアリアこそでしょ? いつから『ツグ兄』なんて呼ぶようになったのよ」
「うーん、いつぐらいかな……はっきりとは覚えていないけど、ここに来て少し経ったぐらいだと思うよ? いつまでも『お前』とか『貴方』なんて呼ぶのもどうかと思ったし、腹違いではあるけど兄は兄なわけだから、自然とそう呼んでたよ。最初は向こうも驚いてたけど、『呼び方はこだわらないから』って言ってくれたし、じゃあいいかなって」

 思いがけずあっさりとした返答に、リーナは思わず「本人の了承済みか!」と突っ込みそうになるのをすんでのところで押し留め、「そ、そうなの」と無難な返事だけをしておく。
 目を泳がせるリーナに、アリアは口元を緩ませながら問いかけた。

「でも、やっぱり双子だからかな? リーナ姉がいつからそう呼んでたのかっていうのは、なんとなく想像つくんだよね。多分……それはあの時のツグ兄の姿を見た後からじゃない?」

 半分断定口調のアリアに、リーナは図星とばかりに一瞬息を詰まらせつつも、最後にはゆっくりと首を縦に振った。

「……そうだよね。ツグ兄と戦った時、私も感じたもん。『あのまま魔書の力を使い続けていたら、魔物化していたのは私達かもしれない』って」
「……えぇ。本当にね」

 お互いの言葉を噛み締めながら、二人はちらりと窓の外に目を向けた。彼女達の視線の先、濃紺に染め上げられた空では無数の星がまたたき、弧を描く月が淡い光を纏いながら静かに浮かんでいる。広く遠くまで続く夜空をぼんやりと眺めていると、ふとリーナの脳裏にあの時に対峙した変わり果てたツグナの姿が思い起こされた。
 夜の闇に沈む亡霊の街に現れた、漆黒の魔物。その姿はまさに死神という表現が当てまった。リーナ達もその場にいたが、今考えても「何故生き残れたのか」という疑問さえ浮かぶ。
 それほどまでに、あの戦いは常軌じょうきいっしていた。

「多分……今頃は死んでいたでしょうね。私達の持っていた魔書は兄さんに取り込まれたけれど、今はそれでよかったと思えるわ」

 以前のリーナからはおよそ考えられなかった発言である。かつては「魔書」という存在に選ばれたことを重要視していた彼女だが、今ではその時の自分の顔に一発こぶしじ込みたい気分にさえ駆られていた。
 そう考え直さざるを得ないほどに、魔書の力に呑み込まれた自分は貧弱で、もろかった。それは外見や振るわれる力が、ではない。何よりも自分自身の心そのものが、だ。

「確かにそうだよね。私達も魔書の力は知ってたけど……あの遺跡迷宮でのことは今でも心に残ってる。あれだけの力の暴走が何度も自分の身に起きるのなら、と思うと……やっぱり怖いよ」

 唇をキツく噛みながら、アリアが言葉を零す。込み上がる恐怖をこらえ、身を震わせて話す妹の姿を視界に収めることすらせず、リーナも言葉を紡いでいく。

「そう、私も怖い……『魔導』の力を引き出すあの魔書は、いわば劇薬。過ぎた力であるが故に、扱う人の心をむしばむ。兄さんが言った『魔書の本当の恐ろしさを知らなさ過ぎる』という言葉が、あの姿を見て初めて理解できた」

 リーナは実際に、その身に強大な力の影響を受けた経験がある。しかしその時は魔書の暴走が何を引き起こすのか、暴走の先に何が待っているのかは理解していなかった。けれども、漆黒の肌に深紅の瞳という魔物じみた姿になったツグナを見た瞬間に、自身に刻まれた痛みとツグナが告げた言葉の意味を、明確に理解させられた。
 魔書の力は、いかに厳しい戦況でも引っ繰り返せるほどに強大なものだ。しかしほんの一歩でも踏み外せば、そこに待っているのは力の暴走と自我の亡失である。命と引き換えに力を得て、自らの意識を焼き焦がした果てに待つのは、ただ静寂なる死のみ。周囲を灰燼かいじんに変え、しぼりカスと成り下がった自分――そんな光景がリーナの頭をよぎる。

「魔書の力に呑み込まれそうになったあの時、兄さんは私達のことを見捨てず助けてくれた。こうして居場所も与えてくれた。だから……少しでもその思いに応えられたら――」

 助けられた当初は、確かに憎しみと後悔の念が渦巻いていた。ただ、その後にツグナが歩んだ足跡をカリギュア大迷宮で疑似体験したことで、彼女の意識に大きな変化が起きた。
 迷宮内で過ごした時間はごくわずかである。けれども何度となく凶悪なモンスターに襲われた彼女には、それまでは分からなかったツグナの生き様の裏に隠された苦闘と努力を、確かに感じ取ることができた。
 その上で、ツグナの豹変した姿を見た瞬間、リーナは心の中で「兄さん」と呟いていた。わずかとはいえど、あの迷宮で過ごした時間でツグナが味わった苦労を追体験したことにより、彼を初めて「自分の兄」と認識することができたのかもしれない、とリーナは今さらながら分析していた。無意識に零れたその言葉は、自分でも不思議と違和感はなかった。ただ温かな何かが心の奥底を流れていくのを、彼女は感じていた。

「……なるほど、ね」

 窓の外に浮かぶ月を眺めつつ、淡々と言葉を紡いだリーナに、アリアは寄り添うようにそっとそう答えた。

「けど、いくらなんでもやっぱり兄さんのあのシゴキは厳しすぎるわ」
「そうだよ! おかげで何度も死ぬ思いを覚えたんだから」
「そんなギリギリのところを上手くコントロールするんだから、ホントに性格が悪いわよね」
「まったくだよ!」

 視線を戻したアリアの目に、月の光に照らし出された、姉の微笑が映る。茫洋ぼうようとした目で月を眺めながら悪態をつくその姿に、アリアも釣られるように笑みを浮かべていた。


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