3 / 129
本編
第002話 大戦のあとにもたらされた神様の依頼②
しおりを挟む
着替え終わったツグナが階下のリビングに降りると、そこにはテーブルで紅茶の入ったカップを片手に談笑する5人の女性たちの姿があった。
「あ、ツグナ。おはよ~」
降りてきたツグナに真っ先に気づき、朝の挨拶をしたのは、頭から耳を生やした狐人族のソアラだ。真っ直ぐに立てた耳で足音を捉えたのか、テーブルに着席していた女性陣の中でいの一番にツグナに気づいた彼女は、パッと華やかな笑顔を見せる。
茶色の長い髪にふさふさの尻尾が特徴の彼女は、この数年で大人としての魅力を身につけつつあった。向日葵を想起させるその笑みは今も変わらないものの、女性としての色香を感じられる時もあり、ハッとさせられることもある。
もっとも、その悲しいまでの絶壁は未だ少女の体型から脱却していない。密かに「ま、まだまだこれからだから! 成長途中だから!」などと自分自身に言い聞かせているものの、「触れない方が身のためだな」とツグナは心の内にそのことを仕舞い込んでいる。
「兄さん、今日は遅かったですね。体調は大丈夫ですか?」
「ツグ兄、おはよー……って、遅い……のかな?」
「えぇ。昨日より10分くらい降りてくるのが遅かったですね」
「いや、それってもう誤差の範囲じゃ……って、なんでそんなに正確に覚えてるのさ」
「フッ……兄さんに関することは、最重要かつ最優先で頭に入れるべきことだからですよ」
「えっ? あ、うん。そう……」
続いて口を開いたのは、長髪ストレートとポニーテールの双子の姉妹であるリーナとアリアだ。桜色の髪と淡い青の瞳を持つ彼女たちも年相応の女性らしさを纏うまでに成長している。
その成長ぶりは、彼女たちが街に出た際にその内包する未熟さとこれから一層の成長を期待させる色香にノックアウトされる被害者が多数発生することからも分かる。一方、当の本人たちは「言い寄って来る男が鬱陶しい!」と兄であるツグナに事あるごとに愚痴を零しているのだが。
ただ、「じゃあどんな男ならOKなんだよ」と聞いたツグナに、
「兄さんみたいな人ですね。それ以外は眼中にありません」
「ツグ兄みたいな人かなぁ~。それ以外はちょっとナシだね」
などと返答する妹たちに、彼は
――これはお兄様至上主義の気質ありなのか……?
と彼女たちの将来を若干心配してしまうのが最近の悩みだったりするのはここだけの話だ。
「あ、ツグナ。丁度いいところに来た。朝ごはんの用意、手伝ってくれる?」
「うん? あぁ、キリアか。分かった、すぐ行く」
「ありがとうね。こっちに来たら姉さんの方を手伝ってくれるかしら」
「はいよ」
ツグナはキリアの言葉に従い、隣で包丁を手に野菜を切るシルヴィのもとへと向かう。
「貴方の料理も美味しいんだけど、時たま姉さんの料理が無性に食べたくなるのよねぇ。やっぱり味付けがウチの里のものだからかしら」
降りて来たツグナを、金髪碧眼の姉妹が手を貸して欲しいと頼んだ彼女らは、人としての容姿とはわずかに異なる、長い耳を持つ妖精族と呼ばれる種族であるシルヴィとキリアの姉妹だ。長命な種族とされるエルフだからか、先のソアラやリーナ、アリアとは異なり、外見的な成長は見出しづらい。
しかしながら、シルヴィは出会った頃よりもその過保護さがだいぶ薄れつつあるし、一方のキリアも当初は毛嫌いさえしていた自分の魔法について、今ではツグナでさえ舌を巻くほどの熟達ぶりを感じられるまでに成長している。
「……あれっ? ところで、師匠は?」
台所で手伝い始めたツグナは、不意にキョロキョロと辺りを見回しては、この場にいない最後の一人――彼の師匠の姿が見えないことを疑問に思い、誰に問いかけるでもなくそのまま口にする。
「えっ? あぁ……もうそろそろ起きてくるんじゃないかしら。昨日の夜から部屋にこもってずっと作業していたようだから。もし来なかったら呼びに行くわよ」
そんなシルヴィからの返答が耳に届くと同時に、
「ふあぁ~……もう朝か。区切りのいいところまで、と思ってたらいつの間にか朝だったか」
大きな欠伸とともにガシガシと頭を掻きながら階段を降りてきた女性は、この家の家主でありツグナの師匠でもあるリリアだ。半妖精族という種族から、その見た目自体は人間とほぼ変わらない。しかし、「紫銀の魔術師」と渾名されるその腕前は、人間ではおよそ到達できないであろうと推察できるほどの年月をかけた研鑽と訓練の賜物だ。
彼女はシルヴィが魔の森で出会い、連れて来たツグナを家族として迎え入れた。
ツグナがこの世界に転生を果たした当時、彼の容姿――黒髪黒眼は忌むべき存在として爪弾きされる状況にあった。このレッテルはツグナも当然例外ではなかった。その結果、ツグナは両親から「忌み子」としての烙印を押された挙句、生家では地下室に追いやられ、血のつながった家族からは侮蔑と嘲笑を向けられ、日々残飯をかっ食らう……という筆舌に尽くし難い生活を何年も強いられていた。
そんな「忌み子」として後ろ指をさされながら生きてきたツグナを、リリアは対等に扱いシルヴィとともにこの家に迎え入れた。また迎え入れるだけではなく、彼女は戦闘の手ほどきまでも教えてくれた。時折シルヴィさえも顔を引き攣らせる苛烈さはあったものの、ここまで育ててくれた大恩人である。
ツグナにとってはいつも甲斐甲斐しく世話をしてくれるシルヴィの次に頭が上がらない人物だ。
――いつも下着姿で起きてくることがなければ。
「ちょっ!? 服くらい着てから降りてきてくださいよ! その姿は刺激的過ぎます!」
扇情的な黒の上下の下着のみを身につけただけのリリアに、シルヴィが慌てて注意する。
「あぁ? そんなことでいちいち目くじら立てることはあるまいよ。見知らぬ仲という訳ではあるまいて」
零れ落ちそうなその双丘をわざとらしく右へ左へと揺らしながら、リリアが悪戯っぽい笑みを浮かべる。
(このヒトは……やっぱ確信犯か!)
その人を食った態度は明らかにツグナを挑発したものだとわかるが、当の本人はどこ吹く風とでも言いたげな表情で「はいはい」と小さく呟き、「もうすぐ朝食の準備ができるから、さっさと顔を洗ってきてくれ」と軽く手を掃くように振る。
「チィッ、顔を赤らめるくらいの反応を見せるかと思ったが……」
「いや……そんな姿を何遍も見せられたら、嫌でも慣れるわ」
「おぉ、そんなつれない言葉を口にするとは……あぁ最初に出会った頃の、あのウブな反応が懐かしい」
しゃなりと腰を括れさせながら告げるリリアに、他の面々が苦笑を浮かべる中、ツグナは「はいはい、ご期待に沿えずスミマセンねぇ……」などと盛大にため息をついて呟きながら、朝食の配膳作業に戻るのだった。
「あ、ツグナ。おはよ~」
降りてきたツグナに真っ先に気づき、朝の挨拶をしたのは、頭から耳を生やした狐人族のソアラだ。真っ直ぐに立てた耳で足音を捉えたのか、テーブルに着席していた女性陣の中でいの一番にツグナに気づいた彼女は、パッと華やかな笑顔を見せる。
茶色の長い髪にふさふさの尻尾が特徴の彼女は、この数年で大人としての魅力を身につけつつあった。向日葵を想起させるその笑みは今も変わらないものの、女性としての色香を感じられる時もあり、ハッとさせられることもある。
もっとも、その悲しいまでの絶壁は未だ少女の体型から脱却していない。密かに「ま、まだまだこれからだから! 成長途中だから!」などと自分自身に言い聞かせているものの、「触れない方が身のためだな」とツグナは心の内にそのことを仕舞い込んでいる。
「兄さん、今日は遅かったですね。体調は大丈夫ですか?」
「ツグ兄、おはよー……って、遅い……のかな?」
「えぇ。昨日より10分くらい降りてくるのが遅かったですね」
「いや、それってもう誤差の範囲じゃ……って、なんでそんなに正確に覚えてるのさ」
「フッ……兄さんに関することは、最重要かつ最優先で頭に入れるべきことだからですよ」
「えっ? あ、うん。そう……」
続いて口を開いたのは、長髪ストレートとポニーテールの双子の姉妹であるリーナとアリアだ。桜色の髪と淡い青の瞳を持つ彼女たちも年相応の女性らしさを纏うまでに成長している。
その成長ぶりは、彼女たちが街に出た際にその内包する未熟さとこれから一層の成長を期待させる色香にノックアウトされる被害者が多数発生することからも分かる。一方、当の本人たちは「言い寄って来る男が鬱陶しい!」と兄であるツグナに事あるごとに愚痴を零しているのだが。
ただ、「じゃあどんな男ならOKなんだよ」と聞いたツグナに、
「兄さんみたいな人ですね。それ以外は眼中にありません」
「ツグ兄みたいな人かなぁ~。それ以外はちょっとナシだね」
などと返答する妹たちに、彼は
――これはお兄様至上主義の気質ありなのか……?
と彼女たちの将来を若干心配してしまうのが最近の悩みだったりするのはここだけの話だ。
「あ、ツグナ。丁度いいところに来た。朝ごはんの用意、手伝ってくれる?」
「うん? あぁ、キリアか。分かった、すぐ行く」
「ありがとうね。こっちに来たら姉さんの方を手伝ってくれるかしら」
「はいよ」
ツグナはキリアの言葉に従い、隣で包丁を手に野菜を切るシルヴィのもとへと向かう。
「貴方の料理も美味しいんだけど、時たま姉さんの料理が無性に食べたくなるのよねぇ。やっぱり味付けがウチの里のものだからかしら」
降りて来たツグナを、金髪碧眼の姉妹が手を貸して欲しいと頼んだ彼女らは、人としての容姿とはわずかに異なる、長い耳を持つ妖精族と呼ばれる種族であるシルヴィとキリアの姉妹だ。長命な種族とされるエルフだからか、先のソアラやリーナ、アリアとは異なり、外見的な成長は見出しづらい。
しかしながら、シルヴィは出会った頃よりもその過保護さがだいぶ薄れつつあるし、一方のキリアも当初は毛嫌いさえしていた自分の魔法について、今ではツグナでさえ舌を巻くほどの熟達ぶりを感じられるまでに成長している。
「……あれっ? ところで、師匠は?」
台所で手伝い始めたツグナは、不意にキョロキョロと辺りを見回しては、この場にいない最後の一人――彼の師匠の姿が見えないことを疑問に思い、誰に問いかけるでもなくそのまま口にする。
「えっ? あぁ……もうそろそろ起きてくるんじゃないかしら。昨日の夜から部屋にこもってずっと作業していたようだから。もし来なかったら呼びに行くわよ」
そんなシルヴィからの返答が耳に届くと同時に、
「ふあぁ~……もう朝か。区切りのいいところまで、と思ってたらいつの間にか朝だったか」
大きな欠伸とともにガシガシと頭を掻きながら階段を降りてきた女性は、この家の家主でありツグナの師匠でもあるリリアだ。半妖精族という種族から、その見た目自体は人間とほぼ変わらない。しかし、「紫銀の魔術師」と渾名されるその腕前は、人間ではおよそ到達できないであろうと推察できるほどの年月をかけた研鑽と訓練の賜物だ。
彼女はシルヴィが魔の森で出会い、連れて来たツグナを家族として迎え入れた。
ツグナがこの世界に転生を果たした当時、彼の容姿――黒髪黒眼は忌むべき存在として爪弾きされる状況にあった。このレッテルはツグナも当然例外ではなかった。その結果、ツグナは両親から「忌み子」としての烙印を押された挙句、生家では地下室に追いやられ、血のつながった家族からは侮蔑と嘲笑を向けられ、日々残飯をかっ食らう……という筆舌に尽くし難い生活を何年も強いられていた。
そんな「忌み子」として後ろ指をさされながら生きてきたツグナを、リリアは対等に扱いシルヴィとともにこの家に迎え入れた。また迎え入れるだけではなく、彼女は戦闘の手ほどきまでも教えてくれた。時折シルヴィさえも顔を引き攣らせる苛烈さはあったものの、ここまで育ててくれた大恩人である。
ツグナにとってはいつも甲斐甲斐しく世話をしてくれるシルヴィの次に頭が上がらない人物だ。
――いつも下着姿で起きてくることがなければ。
「ちょっ!? 服くらい着てから降りてきてくださいよ! その姿は刺激的過ぎます!」
扇情的な黒の上下の下着のみを身につけただけのリリアに、シルヴィが慌てて注意する。
「あぁ? そんなことでいちいち目くじら立てることはあるまいよ。見知らぬ仲という訳ではあるまいて」
零れ落ちそうなその双丘をわざとらしく右へ左へと揺らしながら、リリアが悪戯っぽい笑みを浮かべる。
(このヒトは……やっぱ確信犯か!)
その人を食った態度は明らかにツグナを挑発したものだとわかるが、当の本人はどこ吹く風とでも言いたげな表情で「はいはい」と小さく呟き、「もうすぐ朝食の準備ができるから、さっさと顔を洗ってきてくれ」と軽く手を掃くように振る。
「チィッ、顔を赤らめるくらいの反応を見せるかと思ったが……」
「いや……そんな姿を何遍も見せられたら、嫌でも慣れるわ」
「おぉ、そんなつれない言葉を口にするとは……あぁ最初に出会った頃の、あのウブな反応が懐かしい」
しゃなりと腰を括れさせながら告げるリリアに、他の面々が苦笑を浮かべる中、ツグナは「はいはい、ご期待に沿えずスミマセンねぇ……」などと盛大にため息をついて呟きながら、朝食の配膳作業に戻るのだった。
1
あなたにおすすめの小説
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~
深楽朱夜
ファンタジー
13人の神がいる異世界《アタラクシア》にこの世界を治癒する為の魔術、異界人召喚によって呼ばれた主人公
じゃ、この世界を治せばいいの?そうじゃない、この魔法そのものが治療なので後は好きに生きていって下さい
…この世界でも生きていける術は用意している
責任はとります、《アタラクシア》に来てくれてありがとう
という訳で異世界暮らし始めちゃいます?
※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです
※表紙イラストはAIイラスト自動作成で作っています
安全第一異世界生活
朋
ファンタジー
異世界に転移させられた 麻生 要(幼児になった3人の孫を持つ婆ちゃん)
新たな世界で新たな家族を得て、出会った優しい人・癖の強い人・腹黒と色々な人に気にかけられて婆ちゃん節を炸裂させながら安全重視の異世界冒険生活目指します!!
事故に遭いました~俺って全身不随?でも異世界では元気ハツラツ?
サクラ近衛将監
ファンタジー
会社員の俺が交通事故に遭いました。二か月後、病院で目覚めた時、ほぼ全身不随。瞼と瞳が動かせるものの、手足も首も動かない。でも、病院で寝ると異世界の別人の身体で憑依し、五体満足で生活している。また、異世界で寝ると現代世界に目が覚めるが体の自由は利かない。
睡眠の度に異世界と現代世界を行ったり来たり、果たして、現代社会の俺は、元の身体に戻れる方法があるのだろうか?
そんな男の二重生活の冒険譚です。
毎週水曜日午後8時に投稿予定です。
スライムに転生した俺はユニークスキル【強奪】で全てを奪う
シャルねる
ファンタジー
主人公は気がつくと、目も鼻も口も、体までもが無くなっていた。
当然そのことに気がついた主人公に言葉には言い表せない恐怖と絶望が襲うが、涙すら出ることは無かった。
そうして恐怖と絶望に頭がおかしくなりそうだったが、主人公は感覚的に自分の体に何かが当たったことに気がついた。
その瞬間、謎の声が頭の中に鳴り響いた。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる