ヲカカ童話集

ヲカカ

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オウサマハオレダ

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昔の話です。或国にアフェンという少年がいました。

産まれたときから体も大きく、身体能力もあり、勉強もできました。国の中の子供をまとめ上げる役をしていたのです。アフェンは、誇りを持って纏め上げました。

両親からは顔もよく運動も出来るから将来有望と言われました。

ある時その国のお姫様が病気にかかってしまいました。王様は何にでも効く万能薬を持ってきたものにお姫様をやると言いました。

アフェンはこれは俺がやるべきことだと張り切って探しに行きました。遠くの東の国、もっと遠い南の国、寒い北の国、近くにある西の国と探し回りましたが見つかりませんでした。疲れ果てて自分の国に帰りました。

でも、まだ諦めていませんでした。友人に頼ったりしました。でも、手掛かりはつかめませんでした。

ある時アフェンの家に昔よく面倒をみた、男の子が来ました。男の子はアフェンにクスリが見つかった、そして、そのクスリを譲ってくれると、言いました。

アフェンは喜んでクスリを受け取りました。でも、一応効果がみたいと言いました。

男の子は見せてあげると言い、苦しんでいる人を見つけてはクスリを飲ませていきました。全員クスリを飲むと苦しまなくなりました。どこかを見つめ笑っていました。これは本当に万能薬だ、と言いアフェンはお城に持って行きました。

これは少し余談ですが、苦しんでいる人達は男の子の言うとおりに毎日服薬するようにしたそうです。さぼり癖のある人も、薬が苦手な人も守ったそうです。良い人ばかりですね。

お城にクスリを持って行ったアフェンは万能薬と言い、お姫様に飲ませたそうです。それからは、お姫様は笑みを絶やさなかったそうです。

王様はアフェンに「やってくれたな。褒美だ。」 と言いました。衣食住を与えてくれました。じゃらじゃらとするアクセサリーが重いです。仕事は少しきついですが、仲間もいます。顔は怖いですが、遊んでくれたり、からかってくれます。

アフェンもクスリを飲みました。そこから毎日がバラ色でした。美女に囲まれ、美味しいものを食べ、幸せな気持ちになりました。

めでたし、めでたし

ちなみにお姫様は、アフェンのクスリでは治せない病気になってしまったらしく、また新しいクスリを探すように王様が言ったとか。探し出した人は、確かコキャインさんだったような。


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