詩集 カツオ節

ヲカカ

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蛙と烏

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情報は、何時だって飛び交っている
井戸の中の蛙だって、大海を知れるように
見上げる空がどんな現象で青なのかも知る
望まなくとも知る、悲報や
過ちを繰り返す、人間
蛙は、ゲロゲロとしか泣かないが
求愛以外の一体何を人間に伝えようとしているのか

まったく蛙は、馬鹿な奴だ
そんな事しても気づきはしない
俺らは嫌われ者
その点俺らは、利用してやってる
ゴミ箱とか言う処に御馳走を残していきやがる
クルミの殻も灰色の道に落とせば割ってくれる
たまに人間に殺される奴もいるが
人間のことが好きなモノ好きか
無智で無謀なる英雄か
はたまた、人間への復讐者ってところか
俺はそんなことしない
今日も人間からのお詫びの品を受け取りに行くか

一羽の烏は、蛙に後ろ髪引かれながらも飛び去った
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