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共闘の誘い
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歩くたび、背中の依頼品がカラカラと鳴る。
協会の床に擦れそうだったので、肩にかけているロープを持ち直した時、たまたま横を通りかかった人に荷物が当たってしまった。
「ごめんなさいっ」
「いえ」
幸い、相手は大人しそうな男の人で、私の背負っているものに驚いていた。
「いっぱいだね。カラカブリの頭?」
「はい! とればとっただけ報酬が増えるので、がんばりました!」
カラカブリとは、前にワントさんと一緒に討伐したヴィヴィという大型の虫が頭に半透明な殻をかぶったような姿をしてる。
その殻を取ってくるのが今回のクエストだったのだ。
自分を鍛えると決めてから、しばらく周辺地理を覚えるための採集クエストをいくつかこなし、慣れてきたところで戦闘ありのやや難易度を上げたクエストに挑戦してみた。
カラカブリの挙動や習性はほぼヴィヴィと一緒。さほど強くもないけれど、目当ての殻に攻撃を当てればヒビが入ってしまう。そうなれば引き取ってもらえない。
なので、例えばワントさんみたいな大ぶりの武器を扱う人や、広範囲に影響が及ぶ魔法を得意とする人なんかは意外に難しいクエストなんじゃないかと思う。
おそらく弓使いの私は適任だった。
的の大きい胴体部分を射ってしまえば相手は簡単に動けなくなる。巣を見つけ、遠巻きに一匹ずつ射殺して集めた殻は二十一。そこそこの報酬を期待できる。
もともと開いていた殻の穴の部分にロープを通してまとめたものを、私は協会の納品カウンターに持っていった。
係のお兄さんが枚数や重量をはかり、報酬を計算してくれる。
今回の依頼主は協会に所属する工房で、受け渡しなどは協会を通して間接的に行われる。殻は武具だか防具だかの材料になるそうだ。
「はい、ご苦労様です。これだけあれば助かるよ」
計算が終わり、受付のお兄さんが小切手をくれる。続けてこれを会計カウンターに持って行き、報酬とポイントをもらうのだ。
今回の稼ぎは銀貨四枚。いいところかな。さすがにワントさんと一緒だった時には遠く及ばないけれど、助かるよと言ってもらえたことに心の中でにまにましてしまう。
こうやって少しずつ自分の役立て方を覚えていきたいな。
さて、次はどのクエストに行こう。
怪我もしなかったし、今はまだ午前中だから近場のクエストを受けるなり、少し遠くならその準備をするなり色々できる。やる気はどんどん体の奥から湧いてきて、まだ当分は休む気分にはならなそう。
そうしてクエストボードを覗いていると、遠慮がちに肩を叩かれた。
「ごめん、ちょっといいかな?」
それは先程荷物を当ててしまった人だった。
青年というよりはまだ少年のような年恰好で、素朴な栗色の短髪に、赤い瞳がやや珍しい。
頭に短い角が二本、細長い獣の耳に、足は蹄の形。【フォロスの鎧】で武具職人の弟子をしている山羊っぽい獣人のカヤさんに似ていた。
「いきなり声かけてごめんね。実は、一緒にクエストに行ってくれる人を探してて……」
その人はおずおずと持っているチラシを差し出した。
一瞬ナンパかと警戒しかけたけれど、そういうタイプの人じゃなさそう。ブレストプレートに付いてるメダルをちら見したところ、ブロンズランクだ。
「討伐クエストですか?」
「そう。ヒュポスって魔物の討伐」
「魔物!」
ついそこに反応して大きな声を出してしまい、その人が軽く飛び上がった。
なんだか繊細な小動物みたいな人だ。
「ごめんなさい。私、まだ冒険者なったばかりで魔物討伐に行ったことがなかったので。ブロンズランクでもそういうクエストがあるんですね」
「う、うん。ヒュポスはそんなに厄介なものじゃないから、ね。子供の大きさくらいの奴で、大体一撃当てれば消えてしまうんだけど、一人じゃ捌ききれない数が出るんだ。僕はその、武器が短剣で、超近接型でさ」
言いながら、その人は腰に提げている双剣を示した。
柄を含めても腕よりやや短いくらいだろうか。でも刀身が普通のナイフなんかよりずっと幅広で、切れ味は良さそう。
「討ち漏らしを拾ってくれる遠距離型の人と組みたくて。実は魔法使いの人が一人、組んでくれることにはなっているんだけど、詠唱中のフォローができる人がいるとより安心だって言うから……カラカブリを一人であんなに仕留められるなら、君はかなり弓が上手でしょ? だから、どう、かな」
つまり、私の実力を見込んで声をかけてくれたと。
なにそれめちゃくちゃ嬉しい。
これまでもまったく一人でがんばっていたわけではなく、下宿仲間のキッカと一緒にクエストに行ったこともある。ただそれは採集クエストで、戦闘らしい戦闘はしなかった。
今回は初魔物、初同ランクの人との共闘、となればこの機会を逃す手はない。
「私でよければ、ぜひ!」
報酬欄などはまだよくチェックしていないが、それよりも自分を鍛えられるという点で誘いに乗ることにした。
その人は安心したのか、大げさに胸をなでおろす。
「ありがとう。そういえばまだ名乗ってもいなかったよね。僕はヨーゼム」
「私はリズといいます。よろしくお願いしますヨーゼムさん!」
「ヨーゼムでいいよ。敬語もいらない。たぶん、そんなに年違わないと思う」
ここでお互いの経歴を軽く言い合ったところ、彼は十七歳で、冒険者歴は一年くらいだそう。
冒険者歴一か月の私からすれば大先輩だが、畏まられるとかえって緊張してうまく喋れないというので、私はキッカと同じように彼に接することにした。
「もう一人を紹介するよ」
それは、さっき話に出た魔法使いの人。
魔法というからには自然の四大元素を操る王道のやつだろう。魔法使いは一人いるだけで全体の戦力が段違いになると聞くから頼もしい。
詠唱中(?)のフォローとかあんまりよくわからないが、きっと私はその人への攻撃を防ぎつつ前線のヨーゼムを援護すればいいんだよね。
防御だったら無力化の古代魔術もあるし、できる気がする。
三人でよく連携しうまくやろう。
――そんな心持ちでいた私を、協会内のベンチにふんぞり返る魔法使いが待ち構えていた。
「アヴィ、この子が一緒に来てくれるって」
アヴィと呼ばれた彼もまた、ヨーゼムと同じ年恰好に見える。
やや長めの黒髪の、人族の少年だ。見た目の質感が何やら上等そうな革の鎧の上に黒い外套を羽織っているので、全体的にとにかく黒い印象。よく見たらブーツも黒いや。
いくつか付けている指輪や服の装飾はシルバーで、なんとなく都会のおしゃれ感。
彼は自ら名乗りもせず突然立ち上がると、私のポンチョに付いたメダルを掴んだ。
「ふーん。新人でこのポイント数なら使えるほうかな。合格」
なんだこいつ。
と、反射的に私が言ってしまう前に、ヨーゼムが慌てて仲裁に入った。
「あ、アヴィ失礼だよっ。ごめんね、リズ。決して悪気はなくて、あの……うん。ごめん。一緒に行ってくれる魔法使いのアヴィです。二人とも仲良くしてくれると助かります」
途中でフォローを諦めてしまった。
一体どういう人なんだ? 性格悪そうというのはわかるけど。
「えっと……どうしよ、か。もう一人くらい誘う?」
なぜかヨーゼムは彼の顔色を窺う。
「取り分が減るだろ。さっさと受付してこいって」
「あ、うん……リズは、いい?」
いちおう私にも伺いを立ててくれたので、とりあえず頷いておいた。
冒険者って我が強いイメージがあるけれど、ヨーゼムはかなり気が優しいみたい。アヴィさんに命令口調で急かされ、そそくさと受付に行ってしまった。
そしてアヴィさんのほうはそれを待たない。
「じゃ、明日の朝ここ集合でよろしく」
あくびなどしつつ、協会を出て行ってしまった。
……いやほんと、なんなんだあいつ。
協会の床に擦れそうだったので、肩にかけているロープを持ち直した時、たまたま横を通りかかった人に荷物が当たってしまった。
「ごめんなさいっ」
「いえ」
幸い、相手は大人しそうな男の人で、私の背負っているものに驚いていた。
「いっぱいだね。カラカブリの頭?」
「はい! とればとっただけ報酬が増えるので、がんばりました!」
カラカブリとは、前にワントさんと一緒に討伐したヴィヴィという大型の虫が頭に半透明な殻をかぶったような姿をしてる。
その殻を取ってくるのが今回のクエストだったのだ。
自分を鍛えると決めてから、しばらく周辺地理を覚えるための採集クエストをいくつかこなし、慣れてきたところで戦闘ありのやや難易度を上げたクエストに挑戦してみた。
カラカブリの挙動や習性はほぼヴィヴィと一緒。さほど強くもないけれど、目当ての殻に攻撃を当てればヒビが入ってしまう。そうなれば引き取ってもらえない。
なので、例えばワントさんみたいな大ぶりの武器を扱う人や、広範囲に影響が及ぶ魔法を得意とする人なんかは意外に難しいクエストなんじゃないかと思う。
おそらく弓使いの私は適任だった。
的の大きい胴体部分を射ってしまえば相手は簡単に動けなくなる。巣を見つけ、遠巻きに一匹ずつ射殺して集めた殻は二十一。そこそこの報酬を期待できる。
もともと開いていた殻の穴の部分にロープを通してまとめたものを、私は協会の納品カウンターに持っていった。
係のお兄さんが枚数や重量をはかり、報酬を計算してくれる。
今回の依頼主は協会に所属する工房で、受け渡しなどは協会を通して間接的に行われる。殻は武具だか防具だかの材料になるそうだ。
「はい、ご苦労様です。これだけあれば助かるよ」
計算が終わり、受付のお兄さんが小切手をくれる。続けてこれを会計カウンターに持って行き、報酬とポイントをもらうのだ。
今回の稼ぎは銀貨四枚。いいところかな。さすがにワントさんと一緒だった時には遠く及ばないけれど、助かるよと言ってもらえたことに心の中でにまにましてしまう。
こうやって少しずつ自分の役立て方を覚えていきたいな。
さて、次はどのクエストに行こう。
怪我もしなかったし、今はまだ午前中だから近場のクエストを受けるなり、少し遠くならその準備をするなり色々できる。やる気はどんどん体の奥から湧いてきて、まだ当分は休む気分にはならなそう。
そうしてクエストボードを覗いていると、遠慮がちに肩を叩かれた。
「ごめん、ちょっといいかな?」
それは先程荷物を当ててしまった人だった。
青年というよりはまだ少年のような年恰好で、素朴な栗色の短髪に、赤い瞳がやや珍しい。
頭に短い角が二本、細長い獣の耳に、足は蹄の形。【フォロスの鎧】で武具職人の弟子をしている山羊っぽい獣人のカヤさんに似ていた。
「いきなり声かけてごめんね。実は、一緒にクエストに行ってくれる人を探してて……」
その人はおずおずと持っているチラシを差し出した。
一瞬ナンパかと警戒しかけたけれど、そういうタイプの人じゃなさそう。ブレストプレートに付いてるメダルをちら見したところ、ブロンズランクだ。
「討伐クエストですか?」
「そう。ヒュポスって魔物の討伐」
「魔物!」
ついそこに反応して大きな声を出してしまい、その人が軽く飛び上がった。
なんだか繊細な小動物みたいな人だ。
「ごめんなさい。私、まだ冒険者なったばかりで魔物討伐に行ったことがなかったので。ブロンズランクでもそういうクエストがあるんですね」
「う、うん。ヒュポスはそんなに厄介なものじゃないから、ね。子供の大きさくらいの奴で、大体一撃当てれば消えてしまうんだけど、一人じゃ捌ききれない数が出るんだ。僕はその、武器が短剣で、超近接型でさ」
言いながら、その人は腰に提げている双剣を示した。
柄を含めても腕よりやや短いくらいだろうか。でも刀身が普通のナイフなんかよりずっと幅広で、切れ味は良さそう。
「討ち漏らしを拾ってくれる遠距離型の人と組みたくて。実は魔法使いの人が一人、組んでくれることにはなっているんだけど、詠唱中のフォローができる人がいるとより安心だって言うから……カラカブリを一人であんなに仕留められるなら、君はかなり弓が上手でしょ? だから、どう、かな」
つまり、私の実力を見込んで声をかけてくれたと。
なにそれめちゃくちゃ嬉しい。
これまでもまったく一人でがんばっていたわけではなく、下宿仲間のキッカと一緒にクエストに行ったこともある。ただそれは採集クエストで、戦闘らしい戦闘はしなかった。
今回は初魔物、初同ランクの人との共闘、となればこの機会を逃す手はない。
「私でよければ、ぜひ!」
報酬欄などはまだよくチェックしていないが、それよりも自分を鍛えられるという点で誘いに乗ることにした。
その人は安心したのか、大げさに胸をなでおろす。
「ありがとう。そういえばまだ名乗ってもいなかったよね。僕はヨーゼム」
「私はリズといいます。よろしくお願いしますヨーゼムさん!」
「ヨーゼムでいいよ。敬語もいらない。たぶん、そんなに年違わないと思う」
ここでお互いの経歴を軽く言い合ったところ、彼は十七歳で、冒険者歴は一年くらいだそう。
冒険者歴一か月の私からすれば大先輩だが、畏まられるとかえって緊張してうまく喋れないというので、私はキッカと同じように彼に接することにした。
「もう一人を紹介するよ」
それは、さっき話に出た魔法使いの人。
魔法というからには自然の四大元素を操る王道のやつだろう。魔法使いは一人いるだけで全体の戦力が段違いになると聞くから頼もしい。
詠唱中(?)のフォローとかあんまりよくわからないが、きっと私はその人への攻撃を防ぎつつ前線のヨーゼムを援護すればいいんだよね。
防御だったら無力化の古代魔術もあるし、できる気がする。
三人でよく連携しうまくやろう。
――そんな心持ちでいた私を、協会内のベンチにふんぞり返る魔法使いが待ち構えていた。
「アヴィ、この子が一緒に来てくれるって」
アヴィと呼ばれた彼もまた、ヨーゼムと同じ年恰好に見える。
やや長めの黒髪の、人族の少年だ。見た目の質感が何やら上等そうな革の鎧の上に黒い外套を羽織っているので、全体的にとにかく黒い印象。よく見たらブーツも黒いや。
いくつか付けている指輪や服の装飾はシルバーで、なんとなく都会のおしゃれ感。
彼は自ら名乗りもせず突然立ち上がると、私のポンチョに付いたメダルを掴んだ。
「ふーん。新人でこのポイント数なら使えるほうかな。合格」
なんだこいつ。
と、反射的に私が言ってしまう前に、ヨーゼムが慌てて仲裁に入った。
「あ、アヴィ失礼だよっ。ごめんね、リズ。決して悪気はなくて、あの……うん。ごめん。一緒に行ってくれる魔法使いのアヴィです。二人とも仲良くしてくれると助かります」
途中でフォローを諦めてしまった。
一体どういう人なんだ? 性格悪そうというのはわかるけど。
「えっと……どうしよ、か。もう一人くらい誘う?」
なぜかヨーゼムは彼の顔色を窺う。
「取り分が減るだろ。さっさと受付してこいって」
「あ、うん……リズは、いい?」
いちおう私にも伺いを立ててくれたので、とりあえず頷いておいた。
冒険者って我が強いイメージがあるけれど、ヨーゼムはかなり気が優しいみたい。アヴィさんに命令口調で急かされ、そそくさと受付に行ってしまった。
そしてアヴィさんのほうはそれを待たない。
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