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第51話 救世主
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「あと少し、完璧じゃなかったら倒しきれないかもしれない。もっと集中だよ! みんな、頑張って!」
「流石に疲れが溜まってきたな」
「そうね。相手はずっと元気なんですから」
「流石の僕も疲れてきたよ(キラーン)」
「こいつを倒しても、魔法を使った奴が残ってるしな」
……
……
ジャックがひと言話すと、場が一気に凍り付いた。
しばらくの間、沈黙が続いた。
そして、
「「「忘れてたー!!!」」」
ジャックとアリア以外の3人は、戦いに集中しすぎて本体が居ることをすっかり忘れていたのだ。
その為、心からの叫び声を3人が露わにする。
「おいおい、マジかよ……」
ジャックは、このことを言うべきではなかったと後悔した。
それは、自分の発言によって全体の士気が下がるのではないかと思ったからである。
しかし、その後悔は全くする必要が無かったようだ。
「それなら尚更負けられませんね」
「こんな奴、ウォーミングアップだしぃ」
「本気を出すとしましょうか!(キラーン!)」
ジャックの発言によって士気が下がるどころか、むしろ、全員のやる気が最大限にまで引き上げられたのだ。
「ハハッ、これは負けてられねぇな!」
ジャックは「負けず嫌いは怖いな」と思いながらも、自分まで負けまいと士気が高まっていた。
「……」
「来るぞ!」
戦いが始まってから、ゼシルはずっと言葉を発していない。
これは、複製が完全であることの証明であり、術者の強さを象徴している。
ゼシルレベルの強さの者を完全に複製する為には、それ以上の強さが必要となり、現時点ではオズやアリアよりも遥かに強い。
そんな存在が待っているというのに、5人は一切の動揺を見せずに戦い続けているのだ。
戦いが始まってから数十分が過ぎた。
「できた! みんな、できたよ!」
遂にアリアの太陽の光の準備ができたようだ。
あとは、確実にゼシルに攻撃をぶつけるだけだ。
「シェリー、動きを封じますよ!(キラーン)」
「分かったぁ」
「超重力!」
ズドン!
「クッ……」
ゼシルは2人の魔法によって重力が大きくなり、動きが鈍くなった。
「今ならいける!」
アリアがそう思い攻撃をしようとする。
「……!!!」
「なんてパワーなんだ!」
攻撃しようとすると、ゼシルは超重力を無視するように動き出した。
「な、なんでぇ⁉」
「これは、相手のパワーが凄いのではありません。私たちの魔力が弱いのです(キラーン)」
「それじゃあ、この攻撃を当てられないよ!」
かなりの格差のある相手に、全力でずっと戦っていた為、2人の魔力は既に限界であった。
その為、超重力の威力が弱まってしまったのだ。
「俺たちも足が動かねぇ」
「申し訳ない」
「どうすれば……」
ビュン!
「来るぞ!」
もう既に4人全員が限界を迎えており、動くことすらできない。
アリアは、魔力を集中さしている為、無茶な動きは威力の低下につながる可能性があるのでできない。
もう、アリアが一か八かの賭けで攻撃をするしか方法が無くなっていた。
「もう、やるしかない!」
そう覚悟を決め、ゼシルに向かって剣を振ろうとした。
その時、
「超重力」
ドスン!!!
「……⁉」
急にゼシルの身体が地面に叩きつけられた。
これは、誰かが超重力を使っていることによるものである。
この場に超重力を使えるほどの魔力を残している者はいない。
全員が周りを見回す。
「誰が⁉」
「あ、あそこに!」
5人の視線の先には、5人が戦う理由の人間、オズが立っていた。
「お、オズ!」
「アリア、ちゃんと倒せよ」
「うん!」
オズは、いつもと変わらない様子でアリアにフィニッシュを任せた。
アリアは元気よく返事をして、剣を振りかぶる。
「これで終わらせる! 太陽の光!!!」
「「「いっけぇ!!!」」」
ドガァァン!!!
「流石に疲れが溜まってきたな」
「そうね。相手はずっと元気なんですから」
「流石の僕も疲れてきたよ(キラーン)」
「こいつを倒しても、魔法を使った奴が残ってるしな」
……
……
ジャックがひと言話すと、場が一気に凍り付いた。
しばらくの間、沈黙が続いた。
そして、
「「「忘れてたー!!!」」」
ジャックとアリア以外の3人は、戦いに集中しすぎて本体が居ることをすっかり忘れていたのだ。
その為、心からの叫び声を3人が露わにする。
「おいおい、マジかよ……」
ジャックは、このことを言うべきではなかったと後悔した。
それは、自分の発言によって全体の士気が下がるのではないかと思ったからである。
しかし、その後悔は全くする必要が無かったようだ。
「それなら尚更負けられませんね」
「こんな奴、ウォーミングアップだしぃ」
「本気を出すとしましょうか!(キラーン!)」
ジャックの発言によって士気が下がるどころか、むしろ、全員のやる気が最大限にまで引き上げられたのだ。
「ハハッ、これは負けてられねぇな!」
ジャックは「負けず嫌いは怖いな」と思いながらも、自分まで負けまいと士気が高まっていた。
「……」
「来るぞ!」
戦いが始まってから、ゼシルはずっと言葉を発していない。
これは、複製が完全であることの証明であり、術者の強さを象徴している。
ゼシルレベルの強さの者を完全に複製する為には、それ以上の強さが必要となり、現時点ではオズやアリアよりも遥かに強い。
そんな存在が待っているというのに、5人は一切の動揺を見せずに戦い続けているのだ。
戦いが始まってから数十分が過ぎた。
「できた! みんな、できたよ!」
遂にアリアの太陽の光の準備ができたようだ。
あとは、確実にゼシルに攻撃をぶつけるだけだ。
「シェリー、動きを封じますよ!(キラーン)」
「分かったぁ」
「超重力!」
ズドン!
「クッ……」
ゼシルは2人の魔法によって重力が大きくなり、動きが鈍くなった。
「今ならいける!」
アリアがそう思い攻撃をしようとする。
「……!!!」
「なんてパワーなんだ!」
攻撃しようとすると、ゼシルは超重力を無視するように動き出した。
「な、なんでぇ⁉」
「これは、相手のパワーが凄いのではありません。私たちの魔力が弱いのです(キラーン)」
「それじゃあ、この攻撃を当てられないよ!」
かなりの格差のある相手に、全力でずっと戦っていた為、2人の魔力は既に限界であった。
その為、超重力の威力が弱まってしまったのだ。
「俺たちも足が動かねぇ」
「申し訳ない」
「どうすれば……」
ビュン!
「来るぞ!」
もう既に4人全員が限界を迎えており、動くことすらできない。
アリアは、魔力を集中さしている為、無茶な動きは威力の低下につながる可能性があるのでできない。
もう、アリアが一か八かの賭けで攻撃をするしか方法が無くなっていた。
「もう、やるしかない!」
そう覚悟を決め、ゼシルに向かって剣を振ろうとした。
その時、
「超重力」
ドスン!!!
「……⁉」
急にゼシルの身体が地面に叩きつけられた。
これは、誰かが超重力を使っていることによるものである。
この場に超重力を使えるほどの魔力を残している者はいない。
全員が周りを見回す。
「誰が⁉」
「あ、あそこに!」
5人の視線の先には、5人が戦う理由の人間、オズが立っていた。
「お、オズ!」
「アリア、ちゃんと倒せよ」
「うん!」
オズは、いつもと変わらない様子でアリアにフィニッシュを任せた。
アリアは元気よく返事をして、剣を振りかぶる。
「これで終わらせる! 太陽の光!!!」
「「「いっけぇ!!!」」」
ドガァァン!!!
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