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第57話 覚醒
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「死んじゃいましたか?」
「ぐくっ、はぁ、はぁ」
「ああ、生きてたんですね。しぶといですね。そろそろ終わりにしますよ」
(本当に終わりだ。もう力が残ってない。みんな、ごめん!)
「最後は雑魚魔法でゆっくり死んでください」
「炎の矢」
ビュウゥゥン!!!
ジークが放った魔法はオズに向かって行く。
「みんな、本当にごめん!」
シャキン!
「なんだ⁉」
「雑魚が乱入してきましたか」
オズが死を覚悟し、目を瞑り開くと、とジークの魔法が何者かによって止められていた。
「オズ、大丈夫だよ!」
「アリア⁉」
「こっからは私が相手だよ!」
「すぐに終わる」
オズの目の前に居たのは、素早く駆け付けたアリアであった。
オズは、アリアが目の前に現れたことに驚いている。
そうしてそれと共に、オズの目の前に赤い何かが入っている瓶を見つけた。
「これは、感じるぞ。ゼシルの脳だ!」
瓶に入っているのは、ゼシルの脳を煮込んだものだった。
恐らくジークは、少しづつ力を上げようと残しておいたのだ。
その瓶からは、とんでもない魔力を感じる。
「きゃぁぁ!!!」
「手ごたえが全くないぞ」
アリアがジークに一方的に攻撃されている。
アリアはもう既に立っているのがやっとなくらいになっている。
「まだ、オズは、私が守るんだ」
「こんな人間でも、魔族でもない中途半端なのを守る必要などない」
「そんなの関係ないよ! オズは友達だから!」
「人間のごっこ遊びには呆れるぞ。死ね」
動くことができないアリアに、ジークの拳が近づいてくる。
「クソッ、やるしかねぇ!」
ゴクゴクゴク
オズは速攻で瓶の中身を飲み干した。
「私にもっと力があれば、条件を満たせたら……」
アリアは、自分の弱さを悔やみながら、ジークの拳が向かってくるのを眺めている。
「雑魚は大人しくしてればよかったんだよ!」
「オズ、ごめんね……」
ビュン!
「わ、私の腕が無くなっている⁉」
「オズ……?」
アリアが眺めていた腕は、身体に触れる瞬間に目の前から消え去った。
代わりに目の前には、足が無いはずのオズが立っていた。
「腕が治らない⁉ そして、なぜ足が治っている⁉」
ジークの腕は、オズが受けたように一切治らなくなっている。
ジークは理解できないようで、戸惑っている。
「アリア、ありがとな」
「う、うん」
「ジーク、こっからが本番だ」
「腕1本くらい差し上げますよ。どうせ、私の勝ちは決まってますから」
ジークはまだまだ余裕そうに笑っている。
オズは引き締まった顔で集中しているようだ。
「ならやってみろよ」
オズが煽るような口調でジークに言う。
戦う顔をしているオズだが、どこか余裕があるように見える。
「いいでしょう」
「消去」
「オズ、危ないよ!」
ジークはすぐに魔法を使った。
アリアはオズに避けるように言うが、全く動かない。
「このまま消え去れ!」
「……」
シュゥゥゥ
「何をしたかったのだ! 避けないから消え去ってしまったぞ!」
「オズ、どうして避けなかったの?」
オズはジークの消去によって消え去った。
それは、ジークとアリアの2人が目撃しており、見間違えなどは決してありえない。
「これで私はこの世界を支配できるぞ!」
「どこに向かって打ってるんだ? こっちだぞ」
「な、なに⁉ なぜ生きている⁉」
「そんなこと言われたって、最初からここにいたんだが」
消えたはずのオズが生きており、ジークとアリアは困惑している。
確かにジークによって消されたはずである。
「ジーク、お前は僕には勝てない」
「な、なんだと⁉」
「お前はもう、負けているんだ」
「ぐくっ、はぁ、はぁ」
「ああ、生きてたんですね。しぶといですね。そろそろ終わりにしますよ」
(本当に終わりだ。もう力が残ってない。みんな、ごめん!)
「最後は雑魚魔法でゆっくり死んでください」
「炎の矢」
ビュウゥゥン!!!
ジークが放った魔法はオズに向かって行く。
「みんな、本当にごめん!」
シャキン!
「なんだ⁉」
「雑魚が乱入してきましたか」
オズが死を覚悟し、目を瞑り開くと、とジークの魔法が何者かによって止められていた。
「オズ、大丈夫だよ!」
「アリア⁉」
「こっからは私が相手だよ!」
「すぐに終わる」
オズの目の前に居たのは、素早く駆け付けたアリアであった。
オズは、アリアが目の前に現れたことに驚いている。
そうしてそれと共に、オズの目の前に赤い何かが入っている瓶を見つけた。
「これは、感じるぞ。ゼシルの脳だ!」
瓶に入っているのは、ゼシルの脳を煮込んだものだった。
恐らくジークは、少しづつ力を上げようと残しておいたのだ。
その瓶からは、とんでもない魔力を感じる。
「きゃぁぁ!!!」
「手ごたえが全くないぞ」
アリアがジークに一方的に攻撃されている。
アリアはもう既に立っているのがやっとなくらいになっている。
「まだ、オズは、私が守るんだ」
「こんな人間でも、魔族でもない中途半端なのを守る必要などない」
「そんなの関係ないよ! オズは友達だから!」
「人間のごっこ遊びには呆れるぞ。死ね」
動くことができないアリアに、ジークの拳が近づいてくる。
「クソッ、やるしかねぇ!」
ゴクゴクゴク
オズは速攻で瓶の中身を飲み干した。
「私にもっと力があれば、条件を満たせたら……」
アリアは、自分の弱さを悔やみながら、ジークの拳が向かってくるのを眺めている。
「雑魚は大人しくしてればよかったんだよ!」
「オズ、ごめんね……」
ビュン!
「わ、私の腕が無くなっている⁉」
「オズ……?」
アリアが眺めていた腕は、身体に触れる瞬間に目の前から消え去った。
代わりに目の前には、足が無いはずのオズが立っていた。
「腕が治らない⁉ そして、なぜ足が治っている⁉」
ジークの腕は、オズが受けたように一切治らなくなっている。
ジークは理解できないようで、戸惑っている。
「アリア、ありがとな」
「う、うん」
「ジーク、こっからが本番だ」
「腕1本くらい差し上げますよ。どうせ、私の勝ちは決まってますから」
ジークはまだまだ余裕そうに笑っている。
オズは引き締まった顔で集中しているようだ。
「ならやってみろよ」
オズが煽るような口調でジークに言う。
戦う顔をしているオズだが、どこか余裕があるように見える。
「いいでしょう」
「消去」
「オズ、危ないよ!」
ジークはすぐに魔法を使った。
アリアはオズに避けるように言うが、全く動かない。
「このまま消え去れ!」
「……」
シュゥゥゥ
「何をしたかったのだ! 避けないから消え去ってしまったぞ!」
「オズ、どうして避けなかったの?」
オズはジークの消去によって消え去った。
それは、ジークとアリアの2人が目撃しており、見間違えなどは決してありえない。
「これで私はこの世界を支配できるぞ!」
「どこに向かって打ってるんだ? こっちだぞ」
「な、なに⁉ なぜ生きている⁉」
「そんなこと言われたって、最初からここにいたんだが」
消えたはずのオズが生きており、ジークとアリアは困惑している。
確かにジークによって消されたはずである。
「ジーク、お前は僕には勝てない」
「な、なんだと⁉」
「お前はもう、負けているんだ」
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