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序章

プロローグ

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彰「深淵を越えた先に、観念の領域がある。奎宿曜星(とかぎぼし)の宿曜師、木村彰だよ。」



麻綾「全ては月神(シャトラ)の宿曜星の下。壁宿曜星(なまめぼし)の宿曜師、釈麻綾よ。」



叡知「聡明叡知の名の下に、次世代を育てる。室宿星星(はついぼし)の宿曜師 松本叡知や。」



亜樹「貴方の運命は私のもの。真紅の魔剣士にして、房宿曜星(そいぼし)の宿曜師、松本亜樹よ。」



恕「全ては星々の導き。心宿曜星(なかこぼし)の宿曜師、天野恕だよ☆」



麻綾「今回の話は、宿曜星の領域のメインテーマである主人公の叡知が、先代の室宿曜星(はついぼし)の宿曜師の慧から宿曜星の系譜を継承して、二十七の宿曜星(ナクシャトラ)を巡る。」

麻綾「つまり、室宿曜星(はついぼし)を中心に二十七の宿曜星(ナクシャトラ)を紹介して行くわ。」

叡知「へぇ・・・そうなんや。」

亜樹「あんたね・・・室宿曜星(はついぼし)を中心に二十七の宿曜星(ナクシャトラ)とは?」

麻綾「先ず、二十七の宿曜星(ナクシャトラ)を巡る順番は日運(反時計回り)と年運(時計回り)があるけど、ここは年運(時計回り)の順で・・・。」

麻綾「大和名は、室宿曜星(はついぼし)。ヴェーダ名は、プールヴァバートラパダ。」



麻綾「大和名は危宿曜星(うみやめぼし)。ヴェーダ名はシャタビシャー。」



麻綾「大和名は虚宿曜星(とみてぼし)。ヴェーダ名はダニシュター。」



麻綾「大和名は女宿曜星(うるきぼし)。ヴェーダ名はシュラヴァナー。」



麻綾「大和名は斗宿曜星(ひつきぼし)。ヴェーダ名はウッタラアーシャダー。」



麻綾「大和名は箕宿曜星(みぼし)。ヴェーダ名はプールヴァアーシャダー。」



麻綾「大和名は尾宿曜星(あしたれぼし)。ヴェーダ名はムーラ。」



麻綾「大和名は心宿曜星(なかこぼし)。ヴェーダ名はジェーシュター。」



麻綾「大和名は房宿曜星(そいぼし)。ヴェーダ名はアヌラーダー。」



麻綾「大和名は底宿曜星(ともぼし)。ヴェーダ名はヴィシャーカー。」



麻綾「大和名は亢宿曜星(あみぼし)。ヴェーダ名はスヴァーティー。」



麻綾「大和名は角宿曜星(すぼし)。ヴェーダ名はチトラー。」



麻綾「大和名は軫宿曜星(みつかけぼし)。ヴェーダ名はハスタ。」



麻綾「大和名は翼宿曜星(たすきぼし)。ヴェーダ名はウッタラヴァバートラグニー。」



麻綾「大和名は張宿曜星(ちりこぼし)。ヴェーダ名はプールヴァバートラグニー。」



麻綾「大和名は星宿曜星(ほとほりぼし)。ヴェーダ名はマガー。」



麻綾「大和名は柳宿曜星(ぬりこぼし)。ヴェーダ名はアシュレーシャ。」



麻綾「大和名は鬼宿曜星(たまのおぼし)。ヴェーダ名はプシャー。」



麻綾「大和名は井宿曜星(ちちりぼし)。ヴェーダ名はプナルヴァス。」



麻綾「大和名は参宿曜星(からすぎぼし)。ヴェーダ名はアールドラー。」



麻綾「大和名は觜宿曜星(とろきぼし)。ヴェーダ名はムリガシラー。」



麻綾「大和名は畢宿曜星(あめふりぼし)。ヴェーダ名はローヒニー。」



麻綾「大和名は昂宿曜星(すばるぼし)。ヴェーダ名はクリッティカー。」



麻綾「大和名は胃宿曜星(えきへぼし)。ヴェーダ名はバラニー。」



麻綾「大和名は婁宿曜星(たたらぼし)。ヴェーダ名はアシュヴィニー。」



麻綾「大和名は奎宿曜星(とかぎぼし)。ヴェーダ名はレヴァティー。」



麻綾「大和名は壁宿曜星(なまめぼし)。ヴェーダ名はウッタラヴァバートラパダ。」



麻綾「そして、月神(シャトラ)様。」



麻綾「とまあこんな所ね。因みに、各キャラクターの挿絵はカスタムキャストで作成しているんだ。作者の場合だと・・・。」



麻綾「こんな感じかな。これに作者の体験と占いの世界の知識を動員すれば、各キャラクターごとの価値観となって物語(ストーリー)として紡ぐことがのよ。」

叡知「要するに時計回り物語(ストーリー)ってことやな。」

亜樹「凄いわね叡知。私には難しい過ぎて何が何だかよ?」

彰「確かに、二十七の宿曜星(ナクシャトラ)の大和名とヴェーダ名を把握するだけで眠くなりそうだね。」

恕「二十七の宿曜星(ナクシャトラ)は、現実(リアル)で言うインド占星術にまつわる神話で、月神が27人の花嫁に会うために、毎夜順番で移り歩いて行くと言う物語(ストーリー)が元ネタだよ。」

麻綾「二十七の宿曜星(ナクシャトラ)は朽ちないものを意味し、私達月神(シャトラ)の眷属にその魂が受け継がれてきたのよ。特にその伝統が色濃く根付いているのが娼館の月の宿って訳よ。」

亜樹「つまり、大和は現実(リアル)で言う所の日本であり、中国であり、インドってことね。性交渉に奔放で一夫多妻制と言う価値観だから如何してもR18になっちゃうものね。」

麻綾「尤も18以上でも、現実(リアル)と物語(ストーリー)の区別がつかない人もお断りだけどね。」

彰「まあまあ。後、インド神話タロット占いの要素を採り入れたよね。」

麻綾「ええ。早速紹介するわ。他のタロットと同様に22の大アルカナとヒンドゥー教の神話で・・・。」

麻綾「0の愚者は、ハヌマーン。」

麻綾「1の魔術師は、ガネーシャ。」

麻綾「2の高等女司祭は、パールヴァティー。」

麻綾「3の女帝は、ラクシュミー。」

麻綾「4の皇帝は、ヴィシュヌ。」

麻綾「5の高等司祭は、ブラフマー。」

麻綾「6の恋人達は、クリシュナ。」

麻綾「7の戦車は、インドラ。」

麻綾「8の剛毅は、ドゥルガー。」

麻綾「9の隠者は、釈迦。」

麻綾「10の運命の輪は、車輪。」

麻綾「11正義は、ヴァルナ。」

麻綾「12の吊された男は、ガヤ。」

麻綾「13の死神は、ヤマ。」

麻綾「14の節制は、ガンガー。」

麻綾「15の悪魔は、ラーヴァナ。」

麻綾「16の塔は、シヴァ。」

麻綾「17の星は、サラスヴァティー。」

麻綾「18の月は、ソーマ。」

麻綾「19の太陽は、スーリヤ。」

麻綾「20の審判は、カルキ。」

麻綾「21の森羅万象は、アルダナーリシュヴァラ。」

麻綾「って所ね。それじゃあ、二十七の宿曜星(ナクシャトラ)と共に、二十七の宿曜師と相性を紹介するわね。」
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