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危宿曜星(うみやめぼし)

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彰「彩夏の生年月日は1985年(昭和60年)8月29日(木)。」

彰「これを万年暦で紐解くと新暦の誕生日は8月29日で、夢を忘れない冒険心旺盛な人。星座は乙女座の柔軟の地で、完璧を目指す奉仕者となるね。」

恕「旧暦の誕生日は7月14日で、頭の回転が速いおおらかな楽天家。星座は蟹座の活動の水で、身近な人を守る母性的な優しさ。」

麻綾「宿曜星は大和名では、危宿曜星(うみやめぼし)で陽気で華やかなムードメーカー。ヴェーダ名では、シャタビシャーよ。秘められた空間に佇む神秘の人。」



麻綾「目印となる星名は、水瓶座αサダルメリクリ。吉凶判断は、船普請、醸造、旅行、薬調合吉。高所作業凶。」

麻綾「宿曜経原典は、此の宿に生まれし人、法に叶う酒を嗜み、淫に耽る。心胆固く辛苦に耐え、人と交を結ぶに終始無く、急長ならず。事務の処分に良く、薬を解する。怒り多し。」

亜樹「宿曜星は全部で27通りあって、それらを二十七宿(ナクシャトラ)と言われ、それぞれの相性があるのよ。因みに、同じ危宿曜星(うみやめぼし)同士は命の相性よ。」

叡知「へぇ・・・そうなんや。因みに、これが彩夏や。」



叡知「狐耳と尻尾を生やした巫女さんの姿やな。」

麻綾「そうね。では、危宿曜星(うみやめぼし)の観点からの宿曜星の相性について説明するわね。まずは、安の相性の宿曜星で・・・。」

麻綾「大和名は奎宿曜星(とかぎぼし)。ヴェーダ名はレヴァティー。安の近距離。」

麻綾「大和名は心宿曜星(なかこぼし)。ヴェーダ名はジェーシュター。安の中距離。」

麻綾「大和名は柳宿曜星(ぬりこぼし)。ヴェーダ名はアシュレーシャ。安の遠距離。」

亜樹「安の相性は、事を構えるのに安全って意味?」

麻綾「半分正解。残りの半分は、壊の相性の抑止力になってくれると言う意味よ。」

叡知「その壊の相性の宿曜星は?」

麻綾「大和名は斗宿曜星(ひつきぼし)。ヴェーダ名はウッタラアーシャダー。壊の近距離。」

麻綾「大和名は昂宿曜星(すばるぼし)。ヴェーダ名はクリッティカー。壊の中距離。」

麻綾「大和名は翼宿曜星(たすきぼし)。ヴェーダ名はウッタラヴァバートラグニー。壊の遠距離。」

彰「壊の相性は、その人の好き嫌いに関係なく、避けた方が良いと言う意味かな?」

麻綾「とは言っても、現実では誰がどの宿曜星かは、生年月日を聞かないことには分からないから、危の相性の宿曜星と同様に、自分の既存概念を壊して、新たな心境を開いてくれると捉えた方が良いわね。」

叡知「その危の相性の宿曜星とは?」

麻綾「大和名は婁宿曜星(たたらぼし)。ヴェーダ名はアシュヴィニー。危の近距離。」

麻綾「大和名は尾宿曜星(あしたれぼし)。ヴェーダ名はムーラ。危の中距離。」

麻綾「大和名は星宿曜星(ほとほりぼし)。ヴェーダ名はマガー。危の遠距離。」

恕「壊の相性ほど危険では無いけど、気が合わないから、適度に距離を取った方良いという意味かな?」

麻綾「それはどの相性に関わらず、出来るならそうした方が良いけど、現実では苦手な人とも旨くやって行かないといけないでしょ。中には、成長を促してくれる成の相性の宿曜星もあるし。」

叡知「その成の相性の宿曜星とは?」

麻綾「大和名は箕宿曜星(みぼし)。ヴェーダ名はプールヴァアーシャダー。成の近距離。」

麻綾「大和名は胃宿曜星(えきへぼし)。ヴェーダ名はバラニー。成の中距離。」

麻綾「大和名は張宿曜星(ちりこぼし)。ヴェーダ名はプールヴァバートラグニー。成の遠距離。」

亜樹「自分にとってはそうかもしれないけど、相手からしたらなるべく関わりたくないわね。」

麻綾「自分も相手も得する相性もあるわ。その1つが栄の相性の宿曜星よ。」

叡知「その栄の相性の宿曜星とは?」

麻綾「大和名は大和名は室宿曜星(はついぼし)。ヴェーダ名はプールヴァバートラパダ。栄の近距離。」

麻綾「大和名は底宿曜星(ともぼし)。ヴェーダ名はヴィシャーカー。栄の中距離。」

麻綾「大和名は井宿曜星(ちちりぼし)。ヴェーダ名はプナルヴァス。栄の遠距離。」

亜樹「確か、公私共に良好な相性だったわね。」

麻綾「そうよ。栄の相性の他にも、親の相性が公私共に良好な相性よ。」

叡知「その親の相性の宿曜星とは?」

麻綾「大和名は虚宿曜星(とみてぼし)。ヴェーダ名はダニシュター。親の近距離。」

麻綾「大和名は觜宿曜星(とろきぼし)。ヴェーダ名はムリガシラー。親の中距離。」

麻綾「大和名は角宿曜星(すぼし)。ヴェーダ名はチトラー。親の遠距離。」

彰「つまり、その栄・親の相性の宿曜師を仲間にすれば良いのかな?」

麻綾「発想としては、間違ってはいないけど、近距離は近すぎて見落とし易く、遠距離は遠すぎて疎遠になりがちなの。そこで、栄・親の相性同様に良い相性かつ中距離や遠距離の距離感を縮めてくれる相性が、業・胎の相性の宿曜星よ。」

叡知「その業・胎相性の宿曜星とは?」

麻綾「大和名は参宿曜星(からすぎぼし)。ヴェーダ名はアールドラー。業。」

麻綾「栄の遠距離の井宿曜星(ちちりぼし)や親の中距離の觜宿曜星(とろきぼし)との距離感を縮めてくれるわ。」

叡知「成る程。で?胎の相性の宿曜星とは?」

麻綾「大和名は亢宿曜星(あみぼし)。ヴェーダ名はスヴァーティー。胎。」

麻綾「栄の中距離の底宿曜星(ともぼし)や親の遠距離の角宿曜星(すぼし)との距離感を縮めてくれて、安・壊の相性の宿曜星との緩衝材となる友・衰の相性の宿曜星との繋がりを持てるのよ。」

叡知「友・衰の相性の宿曜星?」

麻綾「先ずは、友の相性の宿曜星は・・・。」

麻綾「大和名は女宿曜星(うるきぼし)。ヴェーダ名はシュラヴァナー。友の近距離。」

麻綾「大和名は畢宿曜星(あめふりぼし)。ヴェーダ名はローヒニー。友の中距離。」

麻綾「大和名は軫宿曜星(みつかけぼし)。ヴェーダ名はハスタ。友の遠距離。」

恕「友の相性が、壊の相性の緩衝材になる訳だね。」

麻綾「何かを頼みたい時は、親の相性から友の相性を経由するのが理想ね。」

叡知「成る程。で?衰の相性の宿曜星とは?」

麻綾「大和名は壁宿曜星(なまめぼし)。ヴェーダ名はウッタラヴァバートラパダ。衰の近距離。」

麻綾「大和名は房宿曜星(そいぼし)。ヴェーダ名はアヌラーダー。衰の中距離。」

麻綾「大和名は鬼宿曜星(たまのおぼし)。ヴェーダ名はプシャー。衰の遠距離。」

亜樹「衰の相性が、安の相性の緩衝材になる訳ね。」

恕「危宿曜星(うみやめぼし)の相性は分かったけど、凌犯期間が発生した時に生じる六害宿(命宿、同宿、聚宿、克宿、事宿、意宿)に該当している宿曜星も説明した方が良くない?」

麻綾「それもそうね。危宿曜星(うみやめぼし)にとっての六害宿(命宿、同宿、聚宿、克宿、事宿、意宿)は・・・。」

麻綾「命宿は命で、危宿曜星(うみやめぼし)。」

麻綾「同宿は栄の中距離で、底宿曜星(ともぼし)。」

麻綾「聚宿は壊の遠距離で、翼宿曜星(たすきぼし)。」

麻綾「克宿は安の遠距離で、柳宿曜星(ぬりこぼし)。」

麻綾「事宿は業で、参宿曜星(からすぎぼし)。」

麻綾「意宿は安の近距離で、奎宿曜星(とかぎぼし)。」

麻綾「て所ね。また、インド神話タロットでは、運命の輪で、車輪。正位置は、運勢の上昇。逆位置は、運勢の下降。」

叡知「六壬神課式盤を授かり、晴明神社で彩夏に身を委ねて、宿曜星の紋章を刻んで行くことになるんよな。それ以外にも・・・。」

叡知「六凶星(騰蛇、朱雀、天空、勾陳、玄武、白虎)。」

叡知「命宿の特性(刑)。」

叡知「同宿の特性(相剋)。」

叡知「聚宿の特性(空亡)。」

叡知「克宿の特性(冲)。」

叡知「事宿の特性(破)。」

叡知「意宿の特性(害)。」

叡知「妖魔群(龍蛇族、怪鳥族、幻妖族、怪魚族、魔獣族)。」

叡知「金神ら八将神(太歳神、大将軍、太陰神、歳刑神、歳破神、歳殺神、黄幡神、豹尾神)。」

叡知「六吉星(貴人、六合、太陰、太常、青龍、天后)。」

叡知「奇門遁甲の勝利の活用術その1(瞬間移動術)。」

叡知「奇門遁甲の勝利の活用術その2(交渉術)。」

叡知「奇門遁甲の勝利の活用術その3(出門遁)。」

叡知「奇門遁甲の勝利の活用術その4(開運旅行術)。」

叡知「奇門遁甲の勝利の活用術その5(占卜)。」

叡知「奇門遁甲の勝利の活用術その6(通霊術)。」

叡知「三種の神器(甘露の球、金剛峯鏡、羅刹の剣)。」

叡知「龍神の八卦陣、十二天将星の超霊場(パワースポット)、月神(シャトラ)の眷属の組織は保守派、革新派、中立派の三つの派閥等、叡知の夢の物語(ストーリー)に重要な要素が次々と出てくる所やな。」

麻綾「そう言うことよ。以上が危宿曜星(うみやめぼし)についてよ。」
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