叡知の夢 二十七の宿曜星（ナクシャトラ）

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尾宿曜星(あしたれぼし)

彰「鈴夜の生年月日は１９８５年（昭和６０年）９月２０日（金）。出生時間は0：14。出身地は静岡県。生年数は⑤六白金星。運命数は7。」

恕「これをホロスコープにすると・・・。」

恕「太陽星座は乙女座で、月星座は射手座だから、日々の努力で大きな夢を実現する人。サインの関係は90度。大きな夢と現実的な努力、大胆かつ繊細、知的で道徳的、鋭い批判、自己矛盾って所だね。」

恕「これを万年暦で紐解くと新暦の誕生日は９月２０日で、謙虚で如才の無い才能豊かな人。星座は乙女座の柔軟の地で、完璧を目指す奉仕者。」

恕「旧暦の誕生日：８月６日で、バランス感覚に長けたムードメーカー。星座は獅子座の不動の火で、創造性に溢れ大胆に自分を表現する。」

彰「また、受胎年月日は1984年12月2日（日）。生年数は④七赤金星。宿命数は9だ。」

恕「これを万年暦で紐解くと新暦の誕生日は12月2日で、複雑な内面を持つ才能豊かな人。星座は乙女座の柔軟の火で、思うままに広い世界へと飛び出す。」

恕「旧暦の誕生日：10月10日で、自分流で前に進むリーダー性のある人。星座は天秤座の活動の風で、公平さと美的センスで周囲を魅了する。」

麻綾「宿曜星は大和名では、尾宿曜星(あしたれぼし)で、並外れた集中力を持つ職人気質。ヴェーダ名では、ムーラで、真実を突き詰めてやまない探求者。」

麻綾「目印となる星名は、蠍座の尾シャウラ。吉凶判断は、婚礼、開店、移転、造作吉。仕立て、着始め凶。」

麻綾「宿曜経原典は、此の宿に生まれし人、法に叶う衣食足りて庫蔵多く、性は渋にして、闘争の志あり、外の財力を得て、花楽を愛す。」

亜樹「宿曜星は全部で２７通りあって、それらを二十七宿（ナクシャトラ）と言われ、それぞれの相性があるのよ。因みに、同じ尾宿曜星(あしたれぼし)同士は命の相性よ。」

叡知「へぇ･･･そうなんや。因みにこれが鈴夜や。」

叡知「これアイシャドーじゃなくて目の下の隈やねん。」

麻綾「そうなの？では、尾宿曜星(あしたれぼし)の観点からの宿曜星の相性について説明するわね。まずは、安の相性の宿曜星で・・・。」

麻綾「大和名は女宿曜星(うるきぼし)。ヴェーダ名はシュラヴァナー。安の近距離。」

麻綾「大和名は軫宿曜星(みつかけぼし)。ヴェーダ名はハスタ。安の中距離。」

麻綾「大和名は畢宿曜星(あめふりぼし)。ヴェーダ名はローヒニー。安の遠距離。」

亜樹「安の相性は、事を構えるのに安全って意味？」

麻綾「半分正解。残りの半分は、壊の相性の抑止力になってくれると言う意味よ。」

叡知「その壊の相性の宿曜星は？」

麻綾「大和名は底宿曜星(ともぼし)。ヴェーダ名はヴィシャーカー。壊の近距離。」

麻綾「大和名は室宿曜星（はついぼし）。ヴェーダ名はプールヴァバートラパダ。壊の中距離。」

麻綾「大和名は井宿曜星(ちちりぼし)。ヴェーダ名はプナルヴァス。壊の遠距離。」

彰「壊の相性は、その人の好き嫌いに関係なく、避けた方が良いと言う意味かな？」

麻綾「とは言っても、現実では誰がどの宿曜星かは、生年月日を聞かないことには分からないから、危の相性の宿曜星と同様に、自分の既存概念を壊して、新たな心境を開いてくれると捉えた方が良いわね。」

叡知「その危の相性の宿曜星とは？」

麻綾「大和名は虚宿曜星(とみてぼし)。ヴェーダ名はダニシュター。危の近距離。」

麻綾「大和名は角宿曜星(すぼし)。ヴェーダ名はチトラー。危の中距離。」

麻綾「大和名は觜宿曜星(とろきぼし)。ヴェーダ名はムリガシラー。危の遠距離。」

恕「壊の相性ほど危険では無いけど、気が合わないから、適度に距離を取った方良いという意味かな？」

麻綾「それはどの相性に関わらず、出来るならそうした方が良いけど、現実では苦手な人とも旨くやって行かないといけないでしょ。中には、成長を促してくれる成の相性の宿曜星もあるし。」

叡知「その成の相性の宿曜星とは？」

麻綾「大和名は亢宿曜星(あみぼし)。ヴェーダ名はスヴァーティー。成の近距離。」

麻綾「大和名は危宿曜星(うみやめぼし)。ヴェーダ名はシャタビシャー。成の中距離。」

麻綾「大和名は参宿曜星(からすぎぼし)。ヴェーダ名はアールドラー。成の遠距離。」

亜樹「自分にとってはそうかもしれないけど、相手からしたらなるべく関わりたくないわね。」

麻綾「自分も相手も得する相性もあるわ。その１つが栄の相性の宿曜星よ。」

叡知「その栄の相性の宿曜星とは？」

麻綾「大和名は箕宿曜星(みぼし)。ヴェーダ名はプールヴァアーシャダー。栄の近距離。」

麻綾「大和名は張宿曜星(ちりこぼし)。ヴェーダ名はプールヴァバートラグニー。栄の中距離。」

麻綾「大和名は胃宿曜星(えきへぼし)。ヴェーダ名はバラニー。栄の遠距離。」

亜樹「確か、公私共に良好な相性だったわね。」

麻綾「そうよ。栄の相性の他にも、親の相性が公私共に良好な相性よ。」

叡知「その親の相性の宿曜星とは？」

麻綾「大和名は心宿曜星(なかこぼし)。ヴェーダ名はジェーシュター。親の近距離。」

麻綾「大和名は奎宿曜星(とかぎぼし)。ヴェーダ名はレヴァティー。親の中距離。」

麻綾「大和名は柳宿曜星(ぬりこぼし)。ヴェーダ名はアシュレーシャ。親の遠距離。」

彰「つまり、その栄・親の相性の宿曜師を仲間にすれば良いのかな？」

麻綾「発想としては、間違ってはいないけど、近距離は近すぎて見落とし易く、遠距離は遠すぎて疎遠になりがちなの。そこで、栄・親の相性同様に良い相性かつ中距離や遠距離の距離感を縮めてくれる相性が、業・胎の相性の宿曜星よ。」

叡知「その業・胎相性の宿曜星とは？」

麻綾「大和名は婁宿曜星(たたらぼし)。ヴェーダ名はアシュヴィニー。業。」

麻綾「栄の遠距離の胃宿曜星(えきへぼし)や親の中距離の柳宿曜星(ぬりこぼし)との距離感を縮めてくれるわ。」

叡知「成る程。で？胎の相性の宿曜星とは？」

麻綾「大和名は星宿曜星(ほとほりぼし)。ヴェーダ名はマガー。胎。」

麻綾「栄の中距離の張宿曜星(ちりこぼし)や親の遠距離の星宿曜星(ほとほりぼし)との距離感を縮めてくれて、安・壊の相性の宿曜星との緩衝材となる友・衰の相性の宿曜星との繋がりを持てるのよ。」

叡知「友・衰の相性の宿曜星？」

麻綾「先ずは、友の相性の宿曜星は・・・。」

麻綾「大和名は房宿曜星(そいぼし)。ヴェーダ名はアヌラーダー。友の近距離。」

麻綾「大和名は壁宿曜星(なまめぼし)。ヴェーダ名はウッタラヴァバートラパダ。友の中距離。」

麻綾「大和名は鬼宿曜星(たまのおぼし)。ヴェーダ名はプシャー。友の遠距離。」

恕「友の相性が、壊の相性の緩衝材になる訳だね。」

麻綾「何かを頼みたい時は、親の相性から友の相性を経由するのが理想ね。」

叡知「成る程。で？衰の相性の宿曜星とは？」

麻綾「大和名は斗宿曜星(ひつきぼし)。ヴェーダ名はウッタラアーシャダー。衰の近距離。」

麻綾「大和名は翼宿曜星(たすきぼし)。ヴェーダ名はウッタラヴァバートラグニー。衰の中距離。」

麻綾「大和名は昂宿曜星(すばるぼし)。ヴェーダ名はクリッティカー。衰の遠距離。」

亜樹「衰の相性が、安の相性の緩衝材になる訳ね。」

恕「尾宿曜星(あしたれぼし)の相性は分かったけど、凌犯期間が発生した時に生じる六害宿（命宿、同宿、聚宿、克宿、事宿、意宿）に該当している宿曜星も説明した方が良くない？」

麻綾「それもそうね。尾宿曜星(あしたれぼし)にとっての六害宿（命宿、同宿、聚宿、克宿、事宿、意宿）は・・・。」

麻綾「命宿は命で、尾宿曜星(あしたれぼし）。」

麻綾「同宿は栄の中距離で、張宿曜星(ちりこぼし)。」

麻綾「聚宿は壊の遠距離で、井宿曜星(ちちりぼし)。」

麻綾「克宿は安の遠距離で、畢宿曜星(あめふりぼし)。」

麻綾「事宿は業で、婁宿曜星(たたらぼし)。」

麻綾「意宿は安の近距離で、女宿曜星(うるきぼし）。」

麻綾「て所ね。また、インド神話タロットでは、１５の悪魔で、ラーヴァナ。正位置は、欲望。逆位置は、欲望を捨てる。」

叡知「大和図書館の地下で発見した時は、魔導書の悪霊悪魔に憑依されててめっちゃ怖かったけど、叡知の夢の魔導書の三尸を駆除する呪文と凶夢を吉夢に変える呪文で、鈴夜を正気に戻せたし、朱雀に憑依された亜樹攻略の糸口にもなるとはな。」

麻綾「そう言うことよ。以上が尾宿曜星(あしたれぼし)についてよ。」