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意の章

胃宿曜星(えきへぼし)

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彰「桃矢の生年月日は1993年11月25日(平成5年)(木)だね。」

恕「これを万年暦で紐解くと旧暦の誕生日:10月12日で、前向きで明るいしっかり者。星座は公平さと美的センスで周囲を魅了する天秤座の活動の風となるね。」

麻綾「宿曜星は大和名では、胃宿曜星(えきへぼし)で、強靱な意志とパワーを持つ熱血漢。ヴェーダ名では、バラニーよ。」



亜樹「宿曜星は全部で27通りあって、それらを二十七宿(ナクシャトラ)と言われ、それぞれの相性があるのよ。因みに、同じ胃宿曜星(えきへぼし)同士は命の相性よ。」

叡知「へぇ・・・そうなんや。因みにこれが桃矢や。」



叡知「なかなか可愛いらしい顔やろ?。」

麻綾「そうね。では、胃宿曜星(えきへぼし)の観点からの宿曜星の相性について説明するわね。まずは、安の相性の宿曜星で・・・。」

麻綾「大和名は觜宿曜星(とろきぼし)。ヴェーダ名はムリガシラー。安の近距離。」

麻綾「大和名は虚宿曜星(とみてぼし)。ヴェーダ名はダニシュター。安の中距離。」

麻綾「大和名は角宿曜星(すぼし)。ヴェーダ名はチトラー。安の遠距離。」

亜樹「安の相性は、事を構えるのに安全って意味?」

麻綾「半分正解。残りの半分は、壊の相性の抑止力になってくれると言う意味よ。」

叡知「その壊の相性の宿曜星は?」

麻綾「大和名は壁宿曜星(なまめぼし)=ヴェーダ名はウッタラヴァバートラパダ。壊の近距離。」

麻綾「大和名は鬼宿曜星(たまのおぼし)。ヴェーダ名はプシャー。壊の中距離。」

麻綾「大和名は房宿曜星(そいぼし)。ヴェーダ名はアヌラーダー。壊の遠距離。」

彰「壊の相性は、その人の好き嫌いに関係なく、避けた方が良いと言う意味かな?」

麻綾「とは言っても、現実では誰がどの宿曜星かは、生年月日を聞かないことには分からないから、危の相性の宿曜星と同様に、自分の既存概念を壊して、新たな心境を開いてくれると捉えた方が良いわね。」

叡知「その危の相性の宿曜星とは?」

麻綾「大和名は参宿曜星(からすぎぼし)。ヴェーダ名はアールドラー。危の近距離。」

麻綾「大和名は危宿曜星(うみやめぼし)。ヴェーダ名はシャタビシャー。危の中距離。」

麻綾「大和名は亢宿曜星(あみぼし)。ヴェーダ名はスヴァーティー。危の遠距離。」

恕「壊の相性ほど危険では無いけど、気が合わないから、適度に距離を取った方良いという意味かな?」

麻綾「それはどの相性に関わらず、出来るならそうした方が良いけど、現実では苦手な人とも旨くやって行かないといけないでしょ。中には、成長を促してくれる成の相性の宿曜星もあるし。」

叡知「その成の相性の宿曜星とは?」

麻綾「大和名は室宿曜星(はついぼし)。ヴェーダ名はプールヴァバートラパダ。成の近距離。」

麻綾「大和名は井宿曜星(ちちりぼし)。ヴェーダ名はプナルヴァス。成の中距離。」

麻綾「大和名は底宿曜星(ともぼし)。ヴェーダ名はヴィシャーカー。成の遠距離。」

亜樹「自分にとってはそうかもしれないけど、相手からしたらなるべく関わりたくないわね。」

麻綾「自分も相手も得する相性もあるわ。その1つが栄の相性の宿曜星よ。」

叡知「その栄の相性の宿曜星とは?」

麻綾「大和名は昂宿曜星(すばるぼし)。ヴェーダ名はクリッティカー。栄の近距離。」

麻綾「大和名は斗宿曜星(ひつきぼし)。ヴェーダ名はウッタラアーシャダー。栄の中距離。」

麻綾「大和名は翼宿曜星(たすきぼし)。ヴェーダ名はウッタラヴァバートラグニー。栄の遠距離。」

亜樹「確か、公私共に良好な相性だったわね。」

麻綾「そうよ。栄の相性の他にも、親の相性が公私共に良好な相性よ。」

叡知「その親の相性の宿曜星とは?」

麻綾「大和名は婁宿曜星(たたらぼし)。ヴェーダ名はアシュヴィニー。親の近距離。」

麻綾「大和名は星宿曜星(ほとほりぼし)。ヴェーダ名はマガー。親の中距離。」

麻綾「大和名は尾宿曜星(あしたれぼし)。ヴェーダ名はムーラ。親の遠距離。」

彰「つまり、その栄・親の相性の宿曜師を仲間にすれば良いのかな?」

麻綾「発想としては、間違ってはいないけど、近距離は近すぎて見落とし易く、遠距離は遠すぎて疎遠になりがちなの。そこで、栄・親の相性同様に良い相性かつ中距離や遠距離の距離感を縮めてくれる相性が、業・胎の相性の宿曜星よ。」

叡知「その業・胎相性の宿曜星とは?」

麻綾「大和名は張宿曜星(ちりこ)。ヴェーダ名はプールヴァパールグニー。業。」

麻綾「栄の遠距離の翼宿曜星(たすきぼし)や親の中距離の星宿曜星(ほとほりぼし)との距離感を縮めてくれるわ。」

叡知「成る程。で?胎の相性の宿曜星とは?」

麻綾「大和名は箕宿曜星(みぼし)。ヴェーダ名はプールヴァアーシャダー。胎。」

麻綾「栄の中距離の斗宿曜星(ひつきぼし)や親の遠距離の尾宿曜星(あしたれぼし)との距離感を縮めてくれて、安・壊の相性の宿曜星との緩衝材となる友・衰の相性の宿曜星との繋がりを持てるのよ。」

叡知「友・衰の相性の宿曜星?」

麻綾「先ずは、友の相性の宿曜星は・・・。」

麻綾「大和名は奎宿曜星(とかぎぼし)。ヴェーダ名はレヴァティー。友の近距離。」

麻綾「大和名は柳宿曜星(ぬりこぼし)。ヴェーダ名はアシュレーシャ。友の中距離。」

麻綾「大和名は心宿曜星(なかこぼし)。ヴェーダ名はジェーシュター。友の遠距離。」

恕「友の相性が、壊の相性の緩衝材になる訳だね。」

麻綾「何かを頼みたい時は、親の相性から友の相性を経由するのが理想ね。」

叡知「成る程。で?衰の相性の宿曜星とは?」

麻綾「大和名は畢宿曜星(あめふりぼし)。ヴェーダ名はローヒニー。衰の近距離。」

麻綾「大和名は女宿曜星(うるきぼし)。ヴェーダ名はシュラヴァナー。衰の中距離。」

麻綾「大和名は軫宿曜星(みつかけぼし)。ヴェーダ名はハスタ。衰の遠距離。」

亜樹「衰の相性が、安の相性の緩衝材になる訳ね。」

恕「胃宿曜星(えきへぼし)の相性は分かったけど、凌犯期間が発生した時に生じる六害宿(命宿、同宿、聚宿、克宿、事宿、意宿)に該当している宿曜星も説明した方が良くない?」

麻綾「それもそうね。胃宿曜星(えきへぼし)にとっての六害宿(命宿、同宿、聚宿、克宿、事宿、意宿)は・・・。」

麻綾「命宿は命で、胃宿曜星(えきへぼし)。」

麻綾「同宿は栄の中距離で、斗宿曜星(ひつきぼし)。」

麻綾「聚宿は壊の遠距離で、房宿曜星(そいぼし)。」

麻綾「克宿は安の遠距離で、角宿曜星(すぼし)。」

麻綾「事宿は業で、張宿曜星(ちりこ)。」

麻綾「意宿は安の近距離で、觜宿曜星(とろきぼし)。」

麻綾「て所ね。また、インド神話タロットでは、2の高等女司祭で、パールヴァティー。正位置は、深い洞察力。逆位置は、頑なで潔癖過ぎる態度。」

叡知「御霊神宮で桃矢と交渉してたら案の定、白虎と同化した美里が襲い掛かって来て絶体絶命の窮地。そこに颯爽と亜樹と達哉が駆けつけて、九死に一生を得た所で、白虎戦に突入って所やな。」

麻綾「そう言うことよ。以上が胃宿曜星(えきへぼし)についてよ。」
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