83 / 280
情報とは最大の武器である
第5話
しおりを挟む
「さてと有村、樹との話しはもういいかな。
アイテムの操作方法説明は、俺との話しの後で2人でやって貰う。」
奈落が僕と樹さんの話しの合間をみて、話しを切り替えてきた。
「まずは、約束してたランニングやらの基礎体力メニュー。
無理しない内容だ。
少ないと感じるかも知れないが、継続する事が目的だ。
とにかく、月末まではこれで行こう。」
「ありがとう。」
奈落からメニューの書かれた紙を手渡された。
あれ…手書きだ。
ぷぷっ。
意外に可愛い字だ。
丸文字に近い角があまり尖っていない文字。
メニューには夕方からの公園周りのランニングコースと、鉄棒での懸垂20回、が書かれていた。
「このランニングコース…。」
「気が付いたか?街灯がキチンとある場所を通るようにしてある。
イジメしてる奴ら以外にも、お前のような体力無さそうなのが大好物な奴もいるからな。
ま、俺が監視してるからそんな場面に遭遇しても有料ヘルプ出来るけどな。
事前の対策は出来るだけ打っとくのは、当たり前だろ。」
「ありがとう。今日から走るよ。」
奈落のさりげない優しい気遣いに、嬉しくなった。
「あと、これは爽からなんだけど…くれぐれも槇ちゃんや神楽…華京院と関わる時には実験内容は教えないで欲しい。
それを匂わすのも厳禁だ。
ま、華京院ならその辺はタブーってわかってるから絶対に突っ込んで来る事は無いと思うけど。
ウチの会社と天童さんの個人事務所関係者以外には下手なことは口走らないように。
規約違反でドロップアウトになっちまう。」
「うん。心掛けるよ。」
「1年間秘密を持ち続けるってのは、想像以上に辛い事だ。
だから、俺や爽には愚痴でも悪口でもなんでも吐いてくれて構わない。
そこは…そこだけは気を遣わないでくれ。
人間ってのは、ガス抜きしないとメンタルが保たない。
これは、今までの俺のリサーチ経験からそう思ってる。
だから1人で悩むくらいなら、俺にドンドンぶつけろ。
俺はそれを受け止めるのが仕事だ。
遠慮は無しだ。」
「…いーなぁ。いーなぁ。
有村君はいいな。
僕もドンドンぶつかりたいな。」
「ぶつかりたいなって、俺は相撲取りか?
ぶつかり稽古じゃないんたぞ。
にしたって、いつもぶつかって来てるようなもんだろ。
抱き着いて来るんだから。」
「本当に奈落が大好きなんだね、樹さん。
これは、この実験を成功させないと、樹さんにまで恨まれそうだな。
僕、頑張らないと。」
「うん!頑張って。
…本当はどの被験者も同様に扱わないといけないんだけど…有村君には絶対に最後まで実験を成し遂げて貰いたいって思ってる。
…いや、奈落がついてるんだ。
絶対に最後までやり遂げられるよ。
自信を持って。」
「はい!頑張ります。」
「こりゃ、俺も失敗出来ね~な。
樹にも叱られそうだ。あははは。」
3人の中に自然と一体感が生まれた。
奈落といると、すぐに他の人とも仲良くなれる。
これも、奈落の人徳があるんだろうな。
「そうだ、槇ちゃんとこに後で例の反物が届くと思う。
おそらく、今度は直で連絡して来るはずだ。」
「あ、そうか。
反物の状態を写真とかで送ってもらおうかな…。」
「有村君は…マッキーとも仲良しなんだね。
僕も明日会える事になったんだ。
…仕事の合間にお昼ご飯一緒に食べるだけだけど。
久しぶりだから楽しみなんだ。」
樹さんの奈落や槇さんの事を話す時の笑顔は、こっちまでホッコリする。
心の底から嬉しさが溢れてる。
きっと、僕もそうなのかなぁ。
何て、更に樹さんへの親近感を感じてしまった。
そうだ…スマホ…。
明日から学校だけど、槇さんとの仕事でも使う事になる。
宮地達のイジメの時は要注意だな。
死んでもスマホを離さないようにしないと。
学校では電話での会話をしないようにしよう。
でないと、万が一槇さんに迷惑をかける事になってしまう。
浮かれてばかりもいられない。
この先、より一層注意しなければならない事もあるんだ。
アイテムの操作方法説明は、俺との話しの後で2人でやって貰う。」
奈落が僕と樹さんの話しの合間をみて、話しを切り替えてきた。
「まずは、約束してたランニングやらの基礎体力メニュー。
無理しない内容だ。
少ないと感じるかも知れないが、継続する事が目的だ。
とにかく、月末まではこれで行こう。」
「ありがとう。」
奈落からメニューの書かれた紙を手渡された。
あれ…手書きだ。
ぷぷっ。
意外に可愛い字だ。
丸文字に近い角があまり尖っていない文字。
メニューには夕方からの公園周りのランニングコースと、鉄棒での懸垂20回、が書かれていた。
「このランニングコース…。」
「気が付いたか?街灯がキチンとある場所を通るようにしてある。
イジメしてる奴ら以外にも、お前のような体力無さそうなのが大好物な奴もいるからな。
ま、俺が監視してるからそんな場面に遭遇しても有料ヘルプ出来るけどな。
事前の対策は出来るだけ打っとくのは、当たり前だろ。」
「ありがとう。今日から走るよ。」
奈落のさりげない優しい気遣いに、嬉しくなった。
「あと、これは爽からなんだけど…くれぐれも槇ちゃんや神楽…華京院と関わる時には実験内容は教えないで欲しい。
それを匂わすのも厳禁だ。
ま、華京院ならその辺はタブーってわかってるから絶対に突っ込んで来る事は無いと思うけど。
ウチの会社と天童さんの個人事務所関係者以外には下手なことは口走らないように。
規約違反でドロップアウトになっちまう。」
「うん。心掛けるよ。」
「1年間秘密を持ち続けるってのは、想像以上に辛い事だ。
だから、俺や爽には愚痴でも悪口でもなんでも吐いてくれて構わない。
そこは…そこだけは気を遣わないでくれ。
人間ってのは、ガス抜きしないとメンタルが保たない。
これは、今までの俺のリサーチ経験からそう思ってる。
だから1人で悩むくらいなら、俺にドンドンぶつけろ。
俺はそれを受け止めるのが仕事だ。
遠慮は無しだ。」
「…いーなぁ。いーなぁ。
有村君はいいな。
僕もドンドンぶつかりたいな。」
「ぶつかりたいなって、俺は相撲取りか?
ぶつかり稽古じゃないんたぞ。
にしたって、いつもぶつかって来てるようなもんだろ。
抱き着いて来るんだから。」
「本当に奈落が大好きなんだね、樹さん。
これは、この実験を成功させないと、樹さんにまで恨まれそうだな。
僕、頑張らないと。」
「うん!頑張って。
…本当はどの被験者も同様に扱わないといけないんだけど…有村君には絶対に最後まで実験を成し遂げて貰いたいって思ってる。
…いや、奈落がついてるんだ。
絶対に最後までやり遂げられるよ。
自信を持って。」
「はい!頑張ります。」
「こりゃ、俺も失敗出来ね~な。
樹にも叱られそうだ。あははは。」
3人の中に自然と一体感が生まれた。
奈落といると、すぐに他の人とも仲良くなれる。
これも、奈落の人徳があるんだろうな。
「そうだ、槇ちゃんとこに後で例の反物が届くと思う。
おそらく、今度は直で連絡して来るはずだ。」
「あ、そうか。
反物の状態を写真とかで送ってもらおうかな…。」
「有村君は…マッキーとも仲良しなんだね。
僕も明日会える事になったんだ。
…仕事の合間にお昼ご飯一緒に食べるだけだけど。
久しぶりだから楽しみなんだ。」
樹さんの奈落や槇さんの事を話す時の笑顔は、こっちまでホッコリする。
心の底から嬉しさが溢れてる。
きっと、僕もそうなのかなぁ。
何て、更に樹さんへの親近感を感じてしまった。
そうだ…スマホ…。
明日から学校だけど、槇さんとの仕事でも使う事になる。
宮地達のイジメの時は要注意だな。
死んでもスマホを離さないようにしないと。
学校では電話での会話をしないようにしよう。
でないと、万が一槇さんに迷惑をかける事になってしまう。
浮かれてばかりもいられない。
この先、より一層注意しなければならない事もあるんだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
「地味ブス」と捨てられた私、文化祭の大型スクリーンで王子様の裏の顔を全校生に配信します
スカッと文庫
恋愛
「お前みたいな地味女、引き立て役にもならないんだよ」
眼鏡にボサボサ頭の特待生・澪(みお)は、全校生徒が見守る中、恋人だった学園の王子・ハルトから冷酷に捨てられた。
隣には、可憐な微笑みを浮かべる転校生・エマ。
エマの自作自演により「いじめの犯人」という濡れ衣まで着せられ、学園中から蔑まれる澪。
しかし、彼女を嘲笑う者たちはまだ知らない。
彼女が眼鏡の奥に、誰もが平伏す「真実の美貌」と、学園さえも支配できる「最強の背景」を隠していることを――。
「……ねぇ、文化祭、最高のステージにしてあげる」
裏切りへのカウントダウンが今、始まる。
スクリーンの裏側を暴き、傲慢な王子と偽りのヒロインを奈落へ突き落とす、痛快・学園下剋上ファンタジー!
異世界ママ、今日も元気に無双中!
チャチャ
ファンタジー
> 地球で5人の子どもを育てていた明るく元気な主婦・春子。
ある日、建設現場の事故で命を落としたと思ったら――なんと剣と魔法の異世界に転生!?
目が覚めたら村の片隅、魔法も戦闘知識もゼロ……でも家事スキルは超一流!
「洗濯魔法? お掃除召喚? いえいえ、ただの生活の知恵です!」
おせっかい上等! お節介で世界を変える異世界ママ、今日も笑顔で大奮闘!
魔法も剣もぶっ飛ばせ♪ ほんわかテンポの“無双系ほんわかファンタジー”開幕!
異世界転生したおっさんが普通に生きる
カジキカジキ
ファンタジー
第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位
応援頂きありがとうございました!
異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界
主人公のゴウは異世界転生した元冒険者
引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。
知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』
見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装…
俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。
突然の事で戸惑うクラスメート達…
だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。
「またか…」
王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。
そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。
そして俺はというと…?
『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』
「それよりも不知火君は何を得たんだ?」
イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。
俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。
その場にいた者達は、俺の加護を見ると…
「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。
『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』
王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。
まぁ、その方が気楽で良い。
そして正義は、リーダーとして皆に言った。
「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」
正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。
「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」
「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」
「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」
「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」
「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」
「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」
「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」
俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。
「その…鎧と剣は?」
「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」
「今迄って…今回が2回目では無いのか?」
「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」
俺はうんざりしながら答えた。
そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。
いずれの世界も救って来た。
そして今度の世界は…?
6月22日
HOTランキングで6位になりました!
6月23日
HOTランキングで4位になりました!
昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°.
6月24日
HOTランキングで2位になりました!
皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m
【1部完・2部準備中】人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!
HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。
跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。
「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」
最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる