『有意義』なお金の使い方!~ある日、高1の僕は突然金持ちになっちゃった!?~

平塚冴子

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憎しみのパズルピース

第11話

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 田中や安村はいるのに、宮地だけがホームルームを過ぎても教室に入って来なかった。
 この前みたいな自転車にイタズラって訳じゃなさそうだ。

 ホームルームが終わり、田中と安村が何かコソコソしながら、教室を出て行った。
 僕もこっそりと2人の後を追いかけた。

 2人は早川さんのいるC組に入って行った。
 
 宮地の事でも聞きに行ったのかな…。

 しかし、2人はすぐにC組から出て来た。

 どういう事だ?
…そう言えば…早川さんを見かけなかった。
 もしかして、早川さんと宮地は一緒にいるのかな?
 
 宮地が登校して来たのは確認した…。
 早川さんは登校したのか…?
 もし、していなかったとしたら…宮地は…早川さんの元に引き返した…?

 つまり…早川さんに何かあった…?
 
 始業のチャイムが鳴り、仕方なく教室に戻った。

「あ…!」

 思わず声が漏れてしまった。
 僕と入れ違いに宮地が教室に入っていたようだ。
 しかも…バッチリ目が合ってしまった。
 教室内の空気が一瞬で南極点にいるかの様に凍りついた。
 
「何だよ…!」

  宮地が言いかけた時、背後から田中と安村の声が響いた。

「宮地ぃー!」
「何だよぉ!遅刻かよ。
 まったく!心配して損した。
 早川んとこ行っても、アイツもいなかったし。」
「別に早川は関係ねぇよ。
 ほら、先生が来たから座れ。
 また文句言われんぞ!」

 田中と安村のおかげで宮地に絡まれずに済んだ。

 …にしても、宮地が遅れた理由は何だ?
 心なしか制服も薄汚れてる気がする…何かをして来たのは間違いない。
 自転車じゃなきゃ良いけど。
 外履きくらいなら全然気にしない。
 その程度で済むならいいんだけど。

 やっぱり、早川さんといたのかな?
 
 気になるけど…早川さんに直接聞けるほどの仲ではないし。
 放課後図書室に寄ったとしても、話しを切り出すのは無理か。

  それにしても遅刻して来たからか、宮地の視線は昨日ほど鋭くは無かった。
 どちらかというと、疲労の色が隠せない。
 さっきから、後ろの席でため息ばかりしている。

 今日は絡んで来ないかも…。

 けど…クラスの雰囲気は宮地のおかげで最悪で
、僕が通り過ぎただけで逃げるように飛び跳ねる女子。
 男子も完全無視状態。
 授業中もクラス全体がモヤッとした、表現しにくいほどの雰囲気に包まれていた。

 重苦しくて、息苦しい…。

 この空気感が1番の重圧。
 僕の責任じゃないのに、みんなまるで僕の責任のような非難の視線を浴びせてくる。
 無意識のイジメだ。

 以前はこういうのに、すぐに傷つきヘコんでだけどね。
 けどさ、奈落にあってから、そんなくだらない事でヘコむなんて時間の無駄だし、自分にとって損だって考えを切り替えられるようになった。

 こんなのを真に受ける必要なんて全然ないんだ。
 逆に思わせておけばいい。
 そのうち…大逆転させてやる。

 僕はイジメそのものに対して敵意はあっても、恨んでる訳じゃない。

 さて…この数少ない宮地が疲れきってる日を有効に使わなきゃ。
 僕は宮地の様子を度々チラ見しながら、今日の行動を考えた。
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