『有意義』なお金の使い方!~ある日、高1の僕は突然金持ちになっちゃった!?~

平塚冴子

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ハードで楽しい深夜のお仕事

第2話

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「実は、昨日の大雨の影響で状況が変わりまして、昨日の放課後は同好会のある旧校舎で雨漏りが多発して、書類や本や濡れたらマズい物を急遽、図書室に避難させていました。」
「あ!そうか。
 あそこは旧校舎から1番近い一室だしね。
 元々図書室は本の保管に適して新築されてるから雨漏りは起こらない。」
「そうなんです。
 ですから昨日、すでにいつもとは違う状態を見て帰宅したんです。」
「そんな特殊な状態じゃ異変に気が付かないよなぁ~。
 はああ。がっくしだなぁ。」

 神谷先輩はイスから滑り落ちそうになった。

「あら、何ががっくしなの?
 おはよう。お2人さん。」

 ガラガラと扉を開けて顔を突っ込んで、土屋先輩が室内を覗き込んだ。

「なんで首だけ突っ込んでんだよぉ。
 普通に入ってこれないのかなぁ?」
「おはようございます。
 ちょうど今、僕の調査報告をしていたんです。
 どうぞ。」

 僕は中に入って来た土屋先輩にイスを差し出した。

「ありがとう。
 調査報告って、昨日図書室へ行った時?
 それとも今朝?」
「両方ありますが、まず昨日図書室は大雨の影響で同好会の書類の避難場所として活用されました。」
「あー旧校舎ね。
 あそこ、ボロいのにいつまでも壊さないから、かなりの雨漏りするみたいよ。
 いつも図書室に避難させてたのね。
 知らなかったわ。」
「そうなんです。
 僕も知らなくて。
 で、それを手伝ってから帰ったんですけど。
 その…帰りに見た図書室の風景と今朝の図書室の風景に大きな違いがありました。」
「大きな違い?何だいそれは?有村君。」

 僕は2人の目の前にスマホを出して、先程の図書室の写真を見せた。

「暗くて、よく見えないけど…机の上にシートが掛けられてるみたいね。
 これが変なの?単なる埃除けじゃないの?」
「いや…どうだろう。
 梅雨とかで、しばらく避難するならともかく…一時避難だろ。
 翌日には戻すつもりだろうし。
 面倒じゃないか?」
「僕もそこが、引っかかって…。
 おそらく梅雨時期ならそれぞれダンボールとかに入れて図書室の隅に積んで置くとか、長期避難用に対応すると思います。
 こんなシートだらけで、図書室を開ける訳にもいきませんから。
 つまり、このシートは長期避難の埃除け用ではなく、一時避難用だというのは間違いありませんが、雨漏りする一晩だけでこのシートを被せて、翌日剥ぐなんて…手間がかかるし、あまり意味がありません。
 意味のないところに…別な意味があるんじゃないかと…。」

 神谷先輩と土屋先輩は顔を見合わせた。

「意味が無いのに、意味があるの?」
「だからぁ。
 直球過ぎだよ土屋さん。
 つまり、別な意図があってシートを被せたんじゃないかって事だろ。
 少しくらい深読みしなよ。」
「まあまあ。
 僕もそう感じたんですけど、神谷先輩の意見が聞きたくて。」

 神谷先輩は腕組みしながら、眉間にシワを寄せた。
 
「…何度考えても…、そのシート…怪人避けなんじゃないかっていう結論に行き着く。
 と、いうか怪人ではなくても、雨ではなくそのシート下の書物に被害が出ない為って考えるのが自然なんだよ。」
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