忘却の魔法

平塚冴子

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忘却魔法とパンドラの箱

第5話

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「すいません、理解に苦しみます。」
俺は素直に聞いてみた。
「あなた方にわかる言い方をしましょうか?
前世記憶…とはデータの循環の末に起こる現象として科学的に捉えられるという事ですよ。」
「前世記憶!?
確かにそういった伝説はあちこちにあるが…。
オカルト的解釈よりは…説得力あるかも。」

それまで一言も話さず、トボけた顔をして座っていた金井が言葉を発した。

「『忘却魔法』と『パンドラの箱』この両方を自由に操る事は、記憶を操り、データとしての知識や経験を操れる…夢の力だという事ですね。
梶は、そう言いたいそうです。」

おいい!何、俺に擦りつけてんだよ!
あーもう表情わかんねーし!

ハーブティを片手に優雅に彼女は答えた。
「まあ、夢のような話しですが…。
可能性が無いわけでは無いと考えています。
しかし…天外博士がいない今は無理な話しです。
彼しか研究については知らないのですから。
本当に残念な事ですね。」

涼しげに、こちらを見て禿げ爺さんの死を嘲笑うかのような態度に頭に来た!
「天外博士の死亡原因に心当たりが、あるのでは無いですか?
そして…研究内容をあなたは知らないと言いつつ、大まかな説明は出来ている!
それも、かなりの興味を持って!
『18番』を探してるのは、天外博士じゃない!あんただろ!
仁科 加奈子!」
俺はビシッと彼女を指差した。
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