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忘却魔法とパンドラの箱
第10話
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「では、その『忘却魔法』の欠陥部分について説明してもらえますか?
今のところ、『近藤 陸』『近藤 海』『近藤 空』にはそれらが見えない様です。
つまり…欠陥部分とは『忘却魔法』その物を行う際に起きる不祥事。
それなら、あなたの言う事故をという観点に納得行くのですが…と梶が僕を突いて言えと。」
「あっ…。」
また、金井が俺のせいにして話した。
途端、仁科 加奈子の表情が堅くなって、視線を逸らすように窓の外を向いた。
「『パンドラの箱』の暴走…。」
「…暴走!?」
「前にも申しましたが、『忘却魔法』とは『パンドラの箱』部分に記憶を誘導する事。
即ち、開いていないはずの扉を少しだけこじ開けて情報を差し込む…。
すんなり入るのが『忘却魔法』の成功。
しかし…開けた隙間から情報が逆流する…すると、どうなると思いますか?
先ほどから、マスク越して話してる金井さん。
せめてマスクを取ってお話しして頂けませんか?」
さすがに、金井の存在に違和感が出て来たらしい。
「そうですね。では、失礼致します。」
金井はそう言って、マスクと眼鏡を外して本来のイケメンをさらけ出した。
仁科 加奈子は眩しい物を見るように目を細めた。
イケメンパワーすげぇな。
「改めまして。
僕の考えるところ…事故とは、『パンドラの箱』からの情報逆流ではないかと。
そうでなくても圧縮されてる情報で、必要とされない膨大な情報が一気に隙間から流れ出る…違いますか?」
「情報逆流?」
また、俺の理解出来ない内容を…それとあの事故での死亡の関係がわからないぞ!
「その通りです。
さて、その情報逆流はとてつもない勢いと情報量で脳を活性化します。
脳は情報を処理しようとしますから。
理解出来ますよね。
金井さん。」
「なるほど…オーバーヒート…。
脳の限界を超えた情報量は脳だけでなく、血流をも活性化させる。」
もう、金井と仁科 加奈子に着いて行けない。
「アドレナリンが大量に放出され、ドーパミンも溢れんばかりに放出されます。
血流が一気に身体と脳内を駆け巡り、血圧を著しく上昇させます。
そして…事故が起こってしまったのです。」
「つまり…脳の血管を破壊する…という事ですね。
血栓があれば尚の事、脳ミソの血管は木っ端微塵だ。
天外博士のようにね。」
「あああ!そういう事か!」
俺はやっと、2人の会話の意味を理解した。
そして…天外博士の死亡の状態が異常だった意味も。
今のところ、『近藤 陸』『近藤 海』『近藤 空』にはそれらが見えない様です。
つまり…欠陥部分とは『忘却魔法』その物を行う際に起きる不祥事。
それなら、あなたの言う事故をという観点に納得行くのですが…と梶が僕を突いて言えと。」
「あっ…。」
また、金井が俺のせいにして話した。
途端、仁科 加奈子の表情が堅くなって、視線を逸らすように窓の外を向いた。
「『パンドラの箱』の暴走…。」
「…暴走!?」
「前にも申しましたが、『忘却魔法』とは『パンドラの箱』部分に記憶を誘導する事。
即ち、開いていないはずの扉を少しだけこじ開けて情報を差し込む…。
すんなり入るのが『忘却魔法』の成功。
しかし…開けた隙間から情報が逆流する…すると、どうなると思いますか?
先ほどから、マスク越して話してる金井さん。
せめてマスクを取ってお話しして頂けませんか?」
さすがに、金井の存在に違和感が出て来たらしい。
「そうですね。では、失礼致します。」
金井はそう言って、マスクと眼鏡を外して本来のイケメンをさらけ出した。
仁科 加奈子は眩しい物を見るように目を細めた。
イケメンパワーすげぇな。
「改めまして。
僕の考えるところ…事故とは、『パンドラの箱』からの情報逆流ではないかと。
そうでなくても圧縮されてる情報で、必要とされない膨大な情報が一気に隙間から流れ出る…違いますか?」
「情報逆流?」
また、俺の理解出来ない内容を…それとあの事故での死亡の関係がわからないぞ!
「その通りです。
さて、その情報逆流はとてつもない勢いと情報量で脳を活性化します。
脳は情報を処理しようとしますから。
理解出来ますよね。
金井さん。」
「なるほど…オーバーヒート…。
脳の限界を超えた情報量は脳だけでなく、血流をも活性化させる。」
もう、金井と仁科 加奈子に着いて行けない。
「アドレナリンが大量に放出され、ドーパミンも溢れんばかりに放出されます。
血流が一気に身体と脳内を駆け巡り、血圧を著しく上昇させます。
そして…事故が起こってしまったのです。」
「つまり…脳の血管を破壊する…という事ですね。
血栓があれば尚の事、脳ミソの血管は木っ端微塵だ。
天外博士のようにね。」
「あああ!そういう事か!」
俺はやっと、2人の会話の意味を理解した。
そして…天外博士の死亡の状態が異常だった意味も。
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