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久瀬君のお泊まり会その5

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安東部長が部屋に布団を敷いてくれたので、僕はチャンスを感じた。

「俺達も早く部屋へ行こう!
安東部長の部屋見たい!」
俺は声を上げた。
「このっ…!」
中也さんが顔色を変えた。
「中也さんは知ってても、俺は部長の部屋知らないからさ~。」
「そんなに面白味ないぞ。
物が基本的に少ないし。」
部長は笑いながら言った。
「いいから!いいから!」
俺は安東部長の手を引いて2階へ上がろうとした。
「待てよ!俺も行く!」
中也さんがダッシュして来た。

とりあえず、3人で僕の部屋へ向かった。

「本当だ綺麗に片付いてる…うわっ。
安東部長の匂いがする。」
これ!これ!制服にすり寄った。
「はあ?臭いかな?」
「いー匂い!興奮する~!」
ドカッ!
後ろから中也さんに蹴り上げられた。
俺は布団に倒れ込んだ。
「変態オヤジかテメェは!」
「まぁ…変態なのは否定出来ないかな…。」
「安東部長まで!ヒドい~~!」
俺は布団の上で脚をバタバタさせた。

「あ!このまま、部長の布団に俺の匂いつけちゃお!」
布団の上でゴロゴロ転がった。
「マーキングかよ!」
中也さんが久瀬を足でグリグリし始めた。

「ふざけるのもそろそろやめて、3人で少し話さない?」
部長が布団の上にあぐらをかいて提案した。

ここから楽しい、男の夜の会話が始まった。
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