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安東君の夜のお話し。その1

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「じゃあ久瀬、聞きたい事何でもいいから聞けよ。」
僕はラフな感じで久瀬に言った。
「じゃあ、せっかくなんで疑問に思ってた事を。
今の彼女が初めてのエッチの相手っすか?」
うおお!いきなりそんな話かよ!
「そ、そうだけど…。」
「初めから上手く出来たんすか?」
何だよ突っ込んでくるな。

「バーカ!誰が兄貴だと思ってんだよ!
ここに百戦錬磨の兄貴がいるだろ。
教えてやったんだよ!」
中兄ちゃんが口を挟んだ。
「そこ!そこが気になる!教えたって…。
まさか…実演とか…?」
「弟に実演しねーよ!
口頭に決まってんだろ!ったく!
まぁ、初めてで早過ぎて、みこすり半なーんてカッコ悪いだろ!
我慢の仕方とかさ…って言わすな!」
「俺だったら実演するな~手取り腰取り!」
「足だろそこは!腰取るな!ふざけ過ぎだ久瀬!」
僕は顔を赤くして久瀬を叱った。
久瀬は舌を出した。

「じゃあ久瀬君に聞くけど…君どっちのタイプだ?攻め?受け?」
中兄ちゃん!何聞いてんの~~!
「基本的には攻めだね。
だって、こんな立派なのついてんだぜ!
使わないと損だろ。」
股間を指差すな~~!
「お前のトマホークはデカすぎじゃね。
女はともかく、男は痛そう。」
「中兄ちゃん!何聞いてんの~~!」
思わず僕は叫んだ。
「ふふん!そこはテクでしょ。
女しか抱いた事ない奴にはわかんないだろうけど。」
「へぇ。女も相手した事あるんだ?」
「まあね。嫌々だけど…。
だからバイではないから。
そこんところ、間違えないでよね。」
「俺にはわかんねーな。
女の子何人抱いても飽きないし!」
ああだからー!
中兄ちゃんも久瀬も何言ってんだよ!
「ま、俺は基本的には匂いで好きになるんすよね。」
「あ!でもソレわかる!たまんねー匂い!
あるんだよな~こう…クセのある…。」
「そうそう!独特のこう魅惑の香りみたいな。」
わかんねー。この2人について行けてない!

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