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一年生編 第一章 オルエイ入学
第六話 結果発表
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試験が終わった。
俺はヘトヘトになった状態で宿へと帰ってきた。
途中、ナルキを見つけたが、死んだような目をしていたので話しかけなかった。
きっと俺も同じような目をしているんだろうな…
試験は全体的に不調で、最後の一戦以外手応えは無かった。
特に魔力点を全く稼げなかったのが痛すぎる。
なんで光らなかったんだろう。
ちゃんと魔力込めてたのに…
俺は、疲れた勢いでそのままベッドに倒れ込んだ。
全身の力が抜けていく。
頭の中では猛烈な反省会を開いていた。
体力試験の時、魔法試験の時…
あの時こうしとけばよかったとか、ああしておけばよかったとか…
1番の課題は、あまりにもプレッシャーに弱すぎる事だ。
最初の失敗をかなり最後まで引きずり過ぎた。
どうしよう、自分が受かっているヴィジョンが全く見えない。
「あー、受け直したい…」
言っても仕方ない事だが、漏らさずにはいられなかった。
俺は、思いっきり枕を抱きしめながら窓の外を見る。
向かい側の家の明かりがちょうど消えて真っ暗になった。
その様子はまるで俺の心を代弁しているかのようで、もやっとした。
★☆★☆★
オルエイ高等学校。
総生徒数160人。
魔族国家ギャルバンにて最もレベルの高い高等学校であり、魔族達の住む魔界にて第3位という驚異の数字をたたき出している教育機関。
毎年入れる生徒が極端に少ない為、倍率は十数倍どころではなく、数十倍にも跳ね上がり、過去には100倍を超えたこともあるとかないとか。
世界の有名高等学校の倍率は大体が10から20倍くらいなので、極端に高いことがわかり、世界で最も入学が難しい高等学校とも言われている。
しかも、生徒の二割ほどは実質他の先生などの推薦で決まっているので、難易度は想像のさらに上を行く。
そんなオルエイ高等学校には8種類のクラスがある。
Aクラス、Bクラス、Cクラス、Dクラス、Eクラス、Fクラス、Gクラス、そして最底辺のHクラス。
1クラス20人で構成されていて、入学時の成績優秀者からA、B、の順番に振り分けられる。
これは魔族界の弱肉強食を意識しており、学校内のカーストも、基本優秀なクラスの方が高くなるような構造になっている。
当たり前だが、成績優秀者の多いAクラスのほうが全体的な実力が高くなり、下に行くにつれて下がっていく。
とは言え、Gクラスに所属する生徒でさえありえない程の倍率を乗り越えたエリートの為、世間一般的には超優秀。
Hクラスに限っては訳あって話が変わってくるが、それでも入るだけで凄い事には変わりない。
★☆★☆★
試験から4日後、俺は再びオルエイ高等学校へと向かった。
今日、ようやく結果が出るからだ。
オルエイ高等学校の試験には国中の生徒が来る。そして合格できれば、もう故郷には帰らずそのまま入学。
これは王都から遠い場所に住む学生への配慮である。
特に田舎などは交通機関がほぼ発達しておらず、王都へ行くのにも一月を要する場所もあるのでそういった生徒達もしっかり入学できるようなシステムになっているのだ。
合格さえしてしまえば、受験時に終わっているので変な手続きもほぼ必要なく、そのまま入学という形になる。
唯一入学料や授業料などの手続きがかなり面倒なことになっているようだが、それらは入学した後に処理されるらしい。
またこういう背景があり、この国の受験は中等学校卒業後に行われる。
その為、試験後はすぐに審査を開始し、四日で合否を出す。
なるべく受験生達にお金などの負担をさせない努力だ。
6000人もの数の生徒をたった4日間で裁くのだから、凄いと思う。
俺は内心緊張しながら道中を歩く。
わくわくといった感情は無く、ただあるのは恐怖だけ。
心拍数が上がっているのが体で実感でき、今すぐにでも引き返したい気分だった。
周囲を見ていると同じ年代の人達が同じような表情をしていたので、皆似たような気持ちなのだろう。
オルエイにつくと、恐ろしい程の人混みができていた。
当たり前だ、受けた人だけでなく、家族や友人など様々な人が来るため、人数の合計は万を超えているだろう。
周りの圧に流されて、なかなか思うように動けない。
こんな経験はした事がなく、人生で初めて人が怖いと思った瞬間だった。
奥を見ると、大きな掲示板がありそこが1番の密集地帯になっているのがわかる。
おそらくあの掲示板に試験結果が張り出されているのだろう。
行こうと思ってもかなり時間がかかりそうだ。
内心は緊張していて吐きそうなくらいなのに、これがまだ続くなんて、人混みに対して恨めしい気持ちになった。
数十分たつと、ようやく掲示板の文字がが見える距離感になってきた。
横に長い為、まだ奥まで見えないが手前なら全然読める。
一番上に、大きな文字でAクラスと書いていた。一個奥にはBクラスとも書かれている。
合格発表は、クラス発表も兼ねているようだ。
Aクラスに受かった受験番号と名前を見ていく。
一番上に【1、0012アーシャ(主席)】と書かれている。
凄い。
全体で1位という事だ。
中等学校の頃から、アーシャの才能は凄まじかったが、まさかオルエイ高等学校で主席を取るほどだとは思わなかった。
自分の幼馴染が誇らしいと同時に、置いていかれる劣等感を抱く。
何故こんなにも差が出てしまうのだろうか?
とりあえず、他の部分にも目を通す。
自分の名前がないか、受験番号と共に、見落とさないように慎重に確認する。
当たり前と言えば当たり前だが、Aクラスの範囲には俺の名前は無かった。
人混みが流れてBクラスも見えるようになってきた。
Bクラスにも名前はない。
しばらくしてCクラスも見えるようなるがやはりない。
Dクラスもない。
Eクラスもない。
Fクラスもない。
残りはGとHの2クラスだけ。
やばいやばいやばい。
人の流れが進んでゆく。
ついにGクラスが見えるようになった。
上から一つ一つ確認する。
入念に、見落とさないように。
しかし、俺の名前は書かれていなかった。
残りは一番下のクラスであるHのみ。
ここで落ちれば終わる。不合格だ。
周囲では、喜んでいる声や悲痛な叫びが聞こえてくる。
とても騒がしいはずなのだが、俺の耳には全く入ってこなかった。
まるで受験で焦っていた時の感覚を思い出す。
視界が極端に狭くなり、吐きそうになる。
頼む、頼むからあってくれ!
俺は強く願いながら最後であるHクラスを見る。
残り20人。
駄目だ、見つからない。
残り15人。
まだ俺の名前はない。
残り10人。
次々に別人の名前が書かれている。
残り5人。
落ちた、そう思った。
残り3人。
ここまで行っても名前がない。
もう無理だ。
残り2人。
現実を受け入れられず、そこから先から目を背ける。
見たくない、でも見なければ。
死ぬ気で受かろうとした。死ぬ気で頑張った。
でも、それでもやはり届かないのか。
俺は歯を食いしばりながら、最後の名前を見る。
残り1人
【160、1405エスタ】
俺は瞬時に自分の受験票を取り出して見た。
そこに書かれていた受験番号は1405で間違いない。
同名の人じゃない。
俺だ。
確かに俺だった。
脳が一瞬ショートする。
諦めきっていた一面があったため、即座に状況を理解できなかった。
遅れて喜びが込み上げてきた。
「よっしゃああああッ!!!!」
俺の喜びの声も、周囲の受験生達の声にかき消される。
だが、俺は全力で叫んだ。
人生で1番叫んだ。
嬉しかった。
成績的には1番下。
受かったのはほぼ奇跡みたいなものだ。
それでもオルエイに受かった。
国1番の高等学校に受かった。
俺は、叫ばずにはいられなかった。
こうして、俺のオルエイ高等学校への進学が決定した。
俺はヘトヘトになった状態で宿へと帰ってきた。
途中、ナルキを見つけたが、死んだような目をしていたので話しかけなかった。
きっと俺も同じような目をしているんだろうな…
試験は全体的に不調で、最後の一戦以外手応えは無かった。
特に魔力点を全く稼げなかったのが痛すぎる。
なんで光らなかったんだろう。
ちゃんと魔力込めてたのに…
俺は、疲れた勢いでそのままベッドに倒れ込んだ。
全身の力が抜けていく。
頭の中では猛烈な反省会を開いていた。
体力試験の時、魔法試験の時…
あの時こうしとけばよかったとか、ああしておけばよかったとか…
1番の課題は、あまりにもプレッシャーに弱すぎる事だ。
最初の失敗をかなり最後まで引きずり過ぎた。
どうしよう、自分が受かっているヴィジョンが全く見えない。
「あー、受け直したい…」
言っても仕方ない事だが、漏らさずにはいられなかった。
俺は、思いっきり枕を抱きしめながら窓の外を見る。
向かい側の家の明かりがちょうど消えて真っ暗になった。
その様子はまるで俺の心を代弁しているかのようで、もやっとした。
★☆★☆★
オルエイ高等学校。
総生徒数160人。
魔族国家ギャルバンにて最もレベルの高い高等学校であり、魔族達の住む魔界にて第3位という驚異の数字をたたき出している教育機関。
毎年入れる生徒が極端に少ない為、倍率は十数倍どころではなく、数十倍にも跳ね上がり、過去には100倍を超えたこともあるとかないとか。
世界の有名高等学校の倍率は大体が10から20倍くらいなので、極端に高いことがわかり、世界で最も入学が難しい高等学校とも言われている。
しかも、生徒の二割ほどは実質他の先生などの推薦で決まっているので、難易度は想像のさらに上を行く。
そんなオルエイ高等学校には8種類のクラスがある。
Aクラス、Bクラス、Cクラス、Dクラス、Eクラス、Fクラス、Gクラス、そして最底辺のHクラス。
1クラス20人で構成されていて、入学時の成績優秀者からA、B、の順番に振り分けられる。
これは魔族界の弱肉強食を意識しており、学校内のカーストも、基本優秀なクラスの方が高くなるような構造になっている。
当たり前だが、成績優秀者の多いAクラスのほうが全体的な実力が高くなり、下に行くにつれて下がっていく。
とは言え、Gクラスに所属する生徒でさえありえない程の倍率を乗り越えたエリートの為、世間一般的には超優秀。
Hクラスに限っては訳あって話が変わってくるが、それでも入るだけで凄い事には変わりない。
★☆★☆★
試験から4日後、俺は再びオルエイ高等学校へと向かった。
今日、ようやく結果が出るからだ。
オルエイ高等学校の試験には国中の生徒が来る。そして合格できれば、もう故郷には帰らずそのまま入学。
これは王都から遠い場所に住む学生への配慮である。
特に田舎などは交通機関がほぼ発達しておらず、王都へ行くのにも一月を要する場所もあるのでそういった生徒達もしっかり入学できるようなシステムになっているのだ。
合格さえしてしまえば、受験時に終わっているので変な手続きもほぼ必要なく、そのまま入学という形になる。
唯一入学料や授業料などの手続きがかなり面倒なことになっているようだが、それらは入学した後に処理されるらしい。
またこういう背景があり、この国の受験は中等学校卒業後に行われる。
その為、試験後はすぐに審査を開始し、四日で合否を出す。
なるべく受験生達にお金などの負担をさせない努力だ。
6000人もの数の生徒をたった4日間で裁くのだから、凄いと思う。
俺は内心緊張しながら道中を歩く。
わくわくといった感情は無く、ただあるのは恐怖だけ。
心拍数が上がっているのが体で実感でき、今すぐにでも引き返したい気分だった。
周囲を見ていると同じ年代の人達が同じような表情をしていたので、皆似たような気持ちなのだろう。
オルエイにつくと、恐ろしい程の人混みができていた。
当たり前だ、受けた人だけでなく、家族や友人など様々な人が来るため、人数の合計は万を超えているだろう。
周りの圧に流されて、なかなか思うように動けない。
こんな経験はした事がなく、人生で初めて人が怖いと思った瞬間だった。
奥を見ると、大きな掲示板がありそこが1番の密集地帯になっているのがわかる。
おそらくあの掲示板に試験結果が張り出されているのだろう。
行こうと思ってもかなり時間がかかりそうだ。
内心は緊張していて吐きそうなくらいなのに、これがまだ続くなんて、人混みに対して恨めしい気持ちになった。
数十分たつと、ようやく掲示板の文字がが見える距離感になってきた。
横に長い為、まだ奥まで見えないが手前なら全然読める。
一番上に、大きな文字でAクラスと書いていた。一個奥にはBクラスとも書かれている。
合格発表は、クラス発表も兼ねているようだ。
Aクラスに受かった受験番号と名前を見ていく。
一番上に【1、0012アーシャ(主席)】と書かれている。
凄い。
全体で1位という事だ。
中等学校の頃から、アーシャの才能は凄まじかったが、まさかオルエイ高等学校で主席を取るほどだとは思わなかった。
自分の幼馴染が誇らしいと同時に、置いていかれる劣等感を抱く。
何故こんなにも差が出てしまうのだろうか?
とりあえず、他の部分にも目を通す。
自分の名前がないか、受験番号と共に、見落とさないように慎重に確認する。
当たり前と言えば当たり前だが、Aクラスの範囲には俺の名前は無かった。
人混みが流れてBクラスも見えるようになってきた。
Bクラスにも名前はない。
しばらくしてCクラスも見えるようなるがやはりない。
Dクラスもない。
Eクラスもない。
Fクラスもない。
残りはGとHの2クラスだけ。
やばいやばいやばい。
人の流れが進んでゆく。
ついにGクラスが見えるようになった。
上から一つ一つ確認する。
入念に、見落とさないように。
しかし、俺の名前は書かれていなかった。
残りは一番下のクラスであるHのみ。
ここで落ちれば終わる。不合格だ。
周囲では、喜んでいる声や悲痛な叫びが聞こえてくる。
とても騒がしいはずなのだが、俺の耳には全く入ってこなかった。
まるで受験で焦っていた時の感覚を思い出す。
視界が極端に狭くなり、吐きそうになる。
頼む、頼むからあってくれ!
俺は強く願いながら最後であるHクラスを見る。
残り20人。
駄目だ、見つからない。
残り15人。
まだ俺の名前はない。
残り10人。
次々に別人の名前が書かれている。
残り5人。
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残り3人。
ここまで行っても名前がない。
もう無理だ。
残り2人。
現実を受け入れられず、そこから先から目を背ける。
見たくない、でも見なければ。
死ぬ気で受かろうとした。死ぬ気で頑張った。
でも、それでもやはり届かないのか。
俺は歯を食いしばりながら、最後の名前を見る。
残り1人
【160、1405エスタ】
俺は瞬時に自分の受験票を取り出して見た。
そこに書かれていた受験番号は1405で間違いない。
同名の人じゃない。
俺だ。
確かに俺だった。
脳が一瞬ショートする。
諦めきっていた一面があったため、即座に状況を理解できなかった。
遅れて喜びが込み上げてきた。
「よっしゃああああッ!!!!」
俺の喜びの声も、周囲の受験生達の声にかき消される。
だが、俺は全力で叫んだ。
人生で1番叫んだ。
嬉しかった。
成績的には1番下。
受かったのはほぼ奇跡みたいなものだ。
それでもオルエイに受かった。
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