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ゴブリン巣窟壊滅作戦2
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ゴブリンの巣穴から見えない茂みの中で俺たちは襲撃のタイミングを計っていた。
「次に動きがあれば突入を決行しよう」
女神と五つ子(-1)にそう提言すると全員が頷いてくれた。
ドザエもんが囚われている以上、出来るだけ早くに動かなければならない。
"次の動き"とは、いつを指すのか。
ひとつは、入り口にいる見張りのゴブリンが洞窟内に入り、気付かれずに穴へ突入できそうな時。
もうひとつは、洞窟内のゴブリンが巣穴を離れ一匹でも数が少なくなった時だ。
初めての戦闘になる俺にとってその時とは、恐ろしくもあり来ては欲しくないものだったが人質を取られている以上、そうも言ってられない状況。
そんな複雑な心情の中、その時は唐突にやって来た。
見張りのゴブリンが洞窟内へと引っ込んだのだ。
「今だっ! 行くぞ!!!」
俺が突入の号令をかけて茂みの中から真っ先に飛び出した。
洞窟突入前に戦いに慣れているだろう五つ子(-1)の前衛とスイッチして俺は、その後ろに付く。そして、その前衛のフォローをしつつ後衛のサポート役に指示を出す。
これが一番、俺がこのパーティーの中で効率的に動けるだろう作戦だった。
さあ、巣穴までもう少し。五つ子の前衛とスイッチするには今しかない。
俺は、走るスピードを落として後ろを振り返った。
「なっ、なにっ?!!!」
思わぬ光景に俺は、目を疑う。
そこには、誰も付いて来てなどいなかった。
誰もまだ茂みの中から洞窟へ向かっておらず、飛び出したのは俺、ひとりだけ。
「何やってるんだよっ?!!! 早く前衛は巣穴の中に入ってくれっ!!!」
茂みの中からひょっこり顔を出している五つ子(-1)に大声で指示を出した。
すると何を言ってるんだと言わんばかりの4つ顔でこちらを見る五つ子。
「……。
前衛って、オレたち皆、後衛なんだけど……」
「は?」
俺は、次の言葉に今度は耳を疑った。
「オレ達、全員が後衛サポート役の回復術師だから」
「次に動きがあれば突入を決行しよう」
女神と五つ子(-1)にそう提言すると全員が頷いてくれた。
ドザエもんが囚われている以上、出来るだけ早くに動かなければならない。
"次の動き"とは、いつを指すのか。
ひとつは、入り口にいる見張りのゴブリンが洞窟内に入り、気付かれずに穴へ突入できそうな時。
もうひとつは、洞窟内のゴブリンが巣穴を離れ一匹でも数が少なくなった時だ。
初めての戦闘になる俺にとってその時とは、恐ろしくもあり来ては欲しくないものだったが人質を取られている以上、そうも言ってられない状況。
そんな複雑な心情の中、その時は唐突にやって来た。
見張りのゴブリンが洞窟内へと引っ込んだのだ。
「今だっ! 行くぞ!!!」
俺が突入の号令をかけて茂みの中から真っ先に飛び出した。
洞窟突入前に戦いに慣れているだろう五つ子(-1)の前衛とスイッチして俺は、その後ろに付く。そして、その前衛のフォローをしつつ後衛のサポート役に指示を出す。
これが一番、俺がこのパーティーの中で効率的に動けるだろう作戦だった。
さあ、巣穴までもう少し。五つ子の前衛とスイッチするには今しかない。
俺は、走るスピードを落として後ろを振り返った。
「なっ、なにっ?!!!」
思わぬ光景に俺は、目を疑う。
そこには、誰も付いて来てなどいなかった。
誰もまだ茂みの中から洞窟へ向かっておらず、飛び出したのは俺、ひとりだけ。
「何やってるんだよっ?!!! 早く前衛は巣穴の中に入ってくれっ!!!」
茂みの中からひょっこり顔を出している五つ子(-1)に大声で指示を出した。
すると何を言ってるんだと言わんばかりの4つ顔でこちらを見る五つ子。
「……。
前衛って、オレたち皆、後衛なんだけど……」
「は?」
俺は、次の言葉に今度は耳を疑った。
「オレ達、全員が後衛サポート役の回復術師だから」
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