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路地裏通りのお約束4
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「ん? どうしたんだ、チビ太。
お前のセリフはないんだけど」
「誰がチビ太やねんっ!!!
勝手に人のあだ名を付けてんじぁねえよっ!!!
てめえ、デブゴンが人がいいのを利用して好き放題やりやがって、もう我慢できねえ」
チビ太は違ったみたいだが、デブゴンは合ってた。
「我慢できなかったらどうだと言うのかな? ちび助くん」
俺がまた、ひょうひょうと素敵なあだ名を付けてやったことでさらに激昂したチビッちょ。
ズボンのポケットに手を入れると何やら物を取り出した。
カチャ・カチャ・カチャ・カチャリ
器用に振り回してその手に現れたのは、怪しく光るバタフライナイフだった。
「うひょーーーーーーっ!!!!
いいね! いいよ! チビ太郎!
ナイスアドリブだっ!!!」
「何をはしゃいでいるのか、この異常者めっ!
もう、明日のサザエさまは観れなくしてやるからな」
そう言ったチビまる子分の目は異様に座り、こちらにナイフを向けた。
対して、俺はというと。
「フッフッフッ(笑)
はーーーーはっはっはっ!!!(大爆笑)
待ってていたぞ、この展開をっ!!!
全ては計算通り。さすが天才の俺さまだっ!!!」
それを聞いた三人組は、俺の頭がおかしくなったのかとそろって怪訝な表情になる。
「ついに、やっと、とうとう、この時がきたのだ。
第12話から伏線をはって、そこから数えてもう116話目。
誰も覚えちゃいないから説明するけれど、俺が300万円で引き当てた女神のスマホガチャ。
[期間限定] 絶対的人気ロボットアニメコラボ企画超絶究極魔法というチートを使う時がこのタイミングでやってきたのだ。
今まで、何で忘れていたのか良く分からないけど、俺のテンプレ通りのウハウハ異世界生活はここから始まる。
『サイトウセブン』と言えば、あの超有名なロボットアニメに出てきたスペースコロニー。
で、あるならば、この究極魔法で出てくるものとは……。
そう、とうとう俺も言えてしまうのだ!
コックピットに乗って、『こいつっ! 動くぞっ!』というセリフがっ!!!」
俺の言っていることが少しも理解できないチンピラ三人組は、少しだけ警戒したようだったが特に何も起こらないのですぐに頭を切り替えた。三人で俺を取り囲み逃がさないよう陣形を整える。
周りの空気に異様な緊張感が張り詰め、今まさに俺に切りかかろうと動いた瞬間、俺は叫んだ。
「 絶対的人気ロボットアニメコラボ企画超絶究極魔法、『サイトウセブン』っ!!!!!」
例のロボットを覚えている限りイメージして呪文を唱える。魔法の手順は完璧だ。
だが、その刹那、街の全てが暗闇に染まった。
つづく
お前のセリフはないんだけど」
「誰がチビ太やねんっ!!!
勝手に人のあだ名を付けてんじぁねえよっ!!!
てめえ、デブゴンが人がいいのを利用して好き放題やりやがって、もう我慢できねえ」
チビ太は違ったみたいだが、デブゴンは合ってた。
「我慢できなかったらどうだと言うのかな? ちび助くん」
俺がまた、ひょうひょうと素敵なあだ名を付けてやったことでさらに激昂したチビッちょ。
ズボンのポケットに手を入れると何やら物を取り出した。
カチャ・カチャ・カチャ・カチャリ
器用に振り回してその手に現れたのは、怪しく光るバタフライナイフだった。
「うひょーーーーーーっ!!!!
いいね! いいよ! チビ太郎!
ナイスアドリブだっ!!!」
「何をはしゃいでいるのか、この異常者めっ!
もう、明日のサザエさまは観れなくしてやるからな」
そう言ったチビまる子分の目は異様に座り、こちらにナイフを向けた。
対して、俺はというと。
「フッフッフッ(笑)
はーーーーはっはっはっ!!!(大爆笑)
待ってていたぞ、この展開をっ!!!
全ては計算通り。さすが天才の俺さまだっ!!!」
それを聞いた三人組は、俺の頭がおかしくなったのかとそろって怪訝な表情になる。
「ついに、やっと、とうとう、この時がきたのだ。
第12話から伏線をはって、そこから数えてもう116話目。
誰も覚えちゃいないから説明するけれど、俺が300万円で引き当てた女神のスマホガチャ。
[期間限定] 絶対的人気ロボットアニメコラボ企画超絶究極魔法というチートを使う時がこのタイミングでやってきたのだ。
今まで、何で忘れていたのか良く分からないけど、俺のテンプレ通りのウハウハ異世界生活はここから始まる。
『サイトウセブン』と言えば、あの超有名なロボットアニメに出てきたスペースコロニー。
で、あるならば、この究極魔法で出てくるものとは……。
そう、とうとう俺も言えてしまうのだ!
コックピットに乗って、『こいつっ! 動くぞっ!』というセリフがっ!!!」
俺の言っていることが少しも理解できないチンピラ三人組は、少しだけ警戒したようだったが特に何も起こらないのですぐに頭を切り替えた。三人で俺を取り囲み逃がさないよう陣形を整える。
周りの空気に異様な緊張感が張り詰め、今まさに俺に切りかかろうと動いた瞬間、俺は叫んだ。
「 絶対的人気ロボットアニメコラボ企画超絶究極魔法、『サイトウセブン』っ!!!!!」
例のロボットを覚えている限りイメージして呪文を唱える。魔法の手順は完璧だ。
だが、その刹那、街の全てが暗闇に染まった。
つづく
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