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第四話
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「……ひっぐ、……うぅぅ、……えぐっ」
「…………」
――映画上映中の暗がりの中。
蒼牙はちらっと隣の恋人を見やった。
玄夜はブランケットを顔にあて、声を押し殺して号泣していた。
(……いや、漫画で内容知ってる映画見に来て泣いてるわけだから、泣きたくて泣いてるんだろうがよぉ)
映画も見つつ。
蒼牙は号泣している玄夜が気になって何度も見てしまう。
(…玄夜が泣いていると、どうしても可哀そうになっちまうよなぁ。見たかった映画見て、今、めっちゃ楽しんでる最中だってわかってても!)
はぁーっと蒼牙は溜息をついた。
(…ったく、いい気なもんだぜ。俺はお前が気になって全然映画入ってこなくなっちまったのに)
途中見ていなかった――などと言おうものなら、また不機嫌になりそうだ。
(あ、こうすりゃいいのか!)
蒼牙は名案を思い付いた。
ブランケットを握りしめて泣いている玄夜の肩を抱き寄せて。
慰めるように。
ポンポン、と頭を撫でた。
(…さて、嫌がるか。『しおらしモード』継続中か)
――『しおらしモード』!
それは!
蒼牙が心の中でのみ呼んでいる、玄夜が大人しくしおらしい時の状態である!
『デレ』とも少し違う!
やたらとケンカ腰だった後や、罰が悪い時に、勝手に落ち込んで『…しゅん』となっている状態を指す!
突っかかって来られるのは面倒と言えば面倒だが、その後はやたらと素直に可愛く甘えてくるため、蒼牙の中では『勝ち確定演出』と位置付けている!
玄夜がやっちまったと落ち込んでいる時、実は、蒼牙は気にしていないどころか、内心ではにやにやと『しおらしモード突入』を待っていることが多い!
(…おぉ、超素直! かわいい! 『しおらしモード』継続中じゃんっ)
肩を抱き寄せた玄夜が、甘えるように蒼牙の体に寄りかかり、くたりと頭を預けてきた。
(よしよし、これで玄夜慰めながら映画も見れるな! ……ったく、ティッシュもズボン入れておいたのに気づいてねーな、こりゃ)
ズビズビと鼻を啜っている恋人の手にティッシュを渡してやった。
玄夜はティッシュで鼻を抑えると、礼を言うように蒼牙の腕に自身の腕を絡めてきた。
(…入場特典変わったら、また予約しよっ)
甘えてきてくれた恋人を、不安にさせたりなどしない。
嬉しい、ときっちり伝える。
真横にある愛しい黒髪に、蒼牙はちゅっと応えるようなキスをした。
* * * *
結局。
二人ともトイレに行くことなく、155分間の映画を楽しめた。
「悪ぃ、玄夜。面白かった。ブルーレイボックス買うわ」
「だろ!」
「臨場感すげぇな。第三弾の入場特典出たらまた見ちゃうか?」
「おー! 俺はもちろん賛成だ!」
「いやぁー、なんか周りが大騒ぎにしてるから、サンデー派として意地になってたわ。いいもんはいいな。反省だよ」
「俺も春に名探偵つきあうから!」
「おうっ。続編も一緒に見ような」
「いつ出るか、まだ決まってねぇぞ。その時、付き合ってたらな!」
「…逃がさねぇよ。籍入れてやるわ!」
「お前、本当に重い! 簡単に籍なんて入れねぇからな!」
「大丈夫。万全に準備して、ご両親から親戚まで外堀埋めてから手ぇ出すから」
「…お前、マジでやりそうで怖ぇわ」
時間は昼時である。
二人の足は自然とフードコートに向かった。
「この時間だと、ポップコーン半分くらいで丁度良かったよな。ちょっと早いけど、昼飯食っちまおうぜ」
「そうだな。席空いてるといいな」
フードコートは混雑していたが、まばらに席は空いていた。
ひょいっと人の流れをかわしながら、蒼牙が席を取って荷物をおいた。
後から来た玄夜が向かいに座る。
親子連れや学生であふれえった賑やかなフードコートであっても、蒼牙が座った席は涼し気で静かに見えるから不思議だ。
(…っち、別に格好いいとかじゃねぇから。多分、態度がでけぇって言うんだな、これは)
玄夜が座ると、蒼牙が水を取りに行った。
紙コップを玄夜の前に置くと、
「何食べるか決まってるか?」
「決まってねぇよ。お前は?」
「俺は決まってる。なんか無性にたこ焼き食べてぇんだよな」
「あ、いいな。俺にもちょっとくれよ。たこ焼きで腹いっぱいにしてぇわけじゃねぇから、俺は他のも見たい」
「じゃあ、好きに色々見て注文して来いよ。俺は席とってるから」
「わかった。――けどよぉ、いつも思うけど、荷物置いときゃ二人とも注文行っても大丈夫じゃねぇ?」
「いいだろ。俺はお前とデート中に、うぜぇトラブルとか絶対嫌なんだよ。ケンカになってもそうそう負けねぇだろうけど、トラブル起こさないのが一番勝ちだろ? お前は先に好きなの頼んできな」
「…お、おう。――…お前って本当アレだよな」
「どれだよ! 格好いいとか、大好きとか言ってくれていいんだけど!?」
「んなこと言うかバカ! 細かい! 心配性! かっこつけ! ――そんなところを言おうと思ったんだよ!」
「はいはい、言っとくけど、全部モテ要素だから! 大雑把で、考えなしで、ださい彼氏じゃなくて良かったな! 今日の昼飯から将来までお前は安泰だぞ!」
「俺の将来を勝手に安泰にするな! お前が関わってるとは限らねぇからな!」
「安泰だよ。仮に別れるとして、俺から別れることはまずないだろうから、お前を好きなまま別れるわけだろ? だから、勝手に財産分与まで考えてるぞ。一生遊んで暮らせるほどは払えねぇけど、まとまった金は渡すよ。俺のことふったとしても、お前が困ってるところは見たくねぇからな」
「重いわ! フードコートで言う内容じゃねぇだろ!」
「うるせぇなー。俺はいつもお前のことを考えてるって話だよ。会社でも大学でも映画館でもフードコートでも、同じこと答えるくらいには考えまとまってっから」
「言ってろ! ラーメンとチャーハン買ってくる!」
「あ。なら俺の半チャーハンも買ってきて。聞いたら米食いたくなってきた」
「わかった」
恋人が店の方へ歩くのを見ながら、蒼牙はにやにやとしていた。
「……ったく、可愛いなぁ。あの耳まで真っ赤な後姿が見られるから、席とって待ってるの、けっこう好きなんだよなー、俺」
隙あらば、口説いて。
隙が無くても、口説いて。
ぐらぐら揺さぶるのに、場所なんて関係ない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※サークル『擬人化色劇団』の作品は、色を擬人化した当サークル専属劇団員が演じている設定です。→詳細はサイトへ
【CAST】
表紙:学生社長役 海堂蒼牙(青)
裏表紙:大学生役 幹影玄夜(黒)
「…………」
――映画上映中の暗がりの中。
蒼牙はちらっと隣の恋人を見やった。
玄夜はブランケットを顔にあて、声を押し殺して号泣していた。
(……いや、漫画で内容知ってる映画見に来て泣いてるわけだから、泣きたくて泣いてるんだろうがよぉ)
映画も見つつ。
蒼牙は号泣している玄夜が気になって何度も見てしまう。
(…玄夜が泣いていると、どうしても可哀そうになっちまうよなぁ。見たかった映画見て、今、めっちゃ楽しんでる最中だってわかってても!)
はぁーっと蒼牙は溜息をついた。
(…ったく、いい気なもんだぜ。俺はお前が気になって全然映画入ってこなくなっちまったのに)
途中見ていなかった――などと言おうものなら、また不機嫌になりそうだ。
(あ、こうすりゃいいのか!)
蒼牙は名案を思い付いた。
ブランケットを握りしめて泣いている玄夜の肩を抱き寄せて。
慰めるように。
ポンポン、と頭を撫でた。
(…さて、嫌がるか。『しおらしモード』継続中か)
――『しおらしモード』!
それは!
蒼牙が心の中でのみ呼んでいる、玄夜が大人しくしおらしい時の状態である!
『デレ』とも少し違う!
やたらとケンカ腰だった後や、罰が悪い時に、勝手に落ち込んで『…しゅん』となっている状態を指す!
突っかかって来られるのは面倒と言えば面倒だが、その後はやたらと素直に可愛く甘えてくるため、蒼牙の中では『勝ち確定演出』と位置付けている!
玄夜がやっちまったと落ち込んでいる時、実は、蒼牙は気にしていないどころか、内心ではにやにやと『しおらしモード突入』を待っていることが多い!
(…おぉ、超素直! かわいい! 『しおらしモード』継続中じゃんっ)
肩を抱き寄せた玄夜が、甘えるように蒼牙の体に寄りかかり、くたりと頭を預けてきた。
(よしよし、これで玄夜慰めながら映画も見れるな! ……ったく、ティッシュもズボン入れておいたのに気づいてねーな、こりゃ)
ズビズビと鼻を啜っている恋人の手にティッシュを渡してやった。
玄夜はティッシュで鼻を抑えると、礼を言うように蒼牙の腕に自身の腕を絡めてきた。
(…入場特典変わったら、また予約しよっ)
甘えてきてくれた恋人を、不安にさせたりなどしない。
嬉しい、ときっちり伝える。
真横にある愛しい黒髪に、蒼牙はちゅっと応えるようなキスをした。
* * * *
結局。
二人ともトイレに行くことなく、155分間の映画を楽しめた。
「悪ぃ、玄夜。面白かった。ブルーレイボックス買うわ」
「だろ!」
「臨場感すげぇな。第三弾の入場特典出たらまた見ちゃうか?」
「おー! 俺はもちろん賛成だ!」
「いやぁー、なんか周りが大騒ぎにしてるから、サンデー派として意地になってたわ。いいもんはいいな。反省だよ」
「俺も春に名探偵つきあうから!」
「おうっ。続編も一緒に見ような」
「いつ出るか、まだ決まってねぇぞ。その時、付き合ってたらな!」
「…逃がさねぇよ。籍入れてやるわ!」
「お前、本当に重い! 簡単に籍なんて入れねぇからな!」
「大丈夫。万全に準備して、ご両親から親戚まで外堀埋めてから手ぇ出すから」
「…お前、マジでやりそうで怖ぇわ」
時間は昼時である。
二人の足は自然とフードコートに向かった。
「この時間だと、ポップコーン半分くらいで丁度良かったよな。ちょっと早いけど、昼飯食っちまおうぜ」
「そうだな。席空いてるといいな」
フードコートは混雑していたが、まばらに席は空いていた。
ひょいっと人の流れをかわしながら、蒼牙が席を取って荷物をおいた。
後から来た玄夜が向かいに座る。
親子連れや学生であふれえった賑やかなフードコートであっても、蒼牙が座った席は涼し気で静かに見えるから不思議だ。
(…っち、別に格好いいとかじゃねぇから。多分、態度がでけぇって言うんだな、これは)
玄夜が座ると、蒼牙が水を取りに行った。
紙コップを玄夜の前に置くと、
「何食べるか決まってるか?」
「決まってねぇよ。お前は?」
「俺は決まってる。なんか無性にたこ焼き食べてぇんだよな」
「あ、いいな。俺にもちょっとくれよ。たこ焼きで腹いっぱいにしてぇわけじゃねぇから、俺は他のも見たい」
「じゃあ、好きに色々見て注文して来いよ。俺は席とってるから」
「わかった。――けどよぉ、いつも思うけど、荷物置いときゃ二人とも注文行っても大丈夫じゃねぇ?」
「いいだろ。俺はお前とデート中に、うぜぇトラブルとか絶対嫌なんだよ。ケンカになってもそうそう負けねぇだろうけど、トラブル起こさないのが一番勝ちだろ? お前は先に好きなの頼んできな」
「…お、おう。――…お前って本当アレだよな」
「どれだよ! 格好いいとか、大好きとか言ってくれていいんだけど!?」
「んなこと言うかバカ! 細かい! 心配性! かっこつけ! ――そんなところを言おうと思ったんだよ!」
「はいはい、言っとくけど、全部モテ要素だから! 大雑把で、考えなしで、ださい彼氏じゃなくて良かったな! 今日の昼飯から将来までお前は安泰だぞ!」
「俺の将来を勝手に安泰にするな! お前が関わってるとは限らねぇからな!」
「安泰だよ。仮に別れるとして、俺から別れることはまずないだろうから、お前を好きなまま別れるわけだろ? だから、勝手に財産分与まで考えてるぞ。一生遊んで暮らせるほどは払えねぇけど、まとまった金は渡すよ。俺のことふったとしても、お前が困ってるところは見たくねぇからな」
「重いわ! フードコートで言う内容じゃねぇだろ!」
「うるせぇなー。俺はいつもお前のことを考えてるって話だよ。会社でも大学でも映画館でもフードコートでも、同じこと答えるくらいには考えまとまってっから」
「言ってろ! ラーメンとチャーハン買ってくる!」
「あ。なら俺の半チャーハンも買ってきて。聞いたら米食いたくなってきた」
「わかった」
恋人が店の方へ歩くのを見ながら、蒼牙はにやにやとしていた。
「……ったく、可愛いなぁ。あの耳まで真っ赤な後姿が見られるから、席とって待ってるの、けっこう好きなんだよなー、俺」
隙あらば、口説いて。
隙が無くても、口説いて。
ぐらぐら揺さぶるのに、場所なんて関係ない。
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※サークル『擬人化色劇団』の作品は、色を擬人化した当サークル専属劇団員が演じている設定です。→詳細はサイトへ
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表紙:学生社長役 海堂蒼牙(青)
裏表紙:大学生役 幹影玄夜(黒)
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