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まるで、大好物の餌を前に“待て”を食らった犬のように。
主人の出て行ったドアを、じぃーっと見つめていた。
紅清様はなかなか戻ってこない。
パソコンの微かな唸りや、自分の身動ぎした音ですら鼓膜が拾うほど、書斎はしんと静まり返っている。
時間の流れが止まっているようで息が詰まる。
ふぅーっと、思わず溜息をついたら。
視線が自然と自分の手首へと落ちた。
ゆるゆるのセロテープは、ところどころ白く曇っている。
皮膚から一度剥がれてしまった部分だ。
両の手首を捻って、なるべくもう一度張り付けているけれど、酷く頼りない。
「…意外と手が疲れてきちゃったな」
太腿の上に手をおろして乗せているから、姿勢自体は苦しくない。
だけど。
このゆるゆるのセロテープが、万が一解けてしまったら――その瞬間に紅清様が入ってきてしまったら、と思うと。
背筋から脳天まで怖気が駆け上がって、必要以上に力を込めて手首をくっつけてしまうのだ。
「今、何分くらい経ったのかなぁ」
そっと時計を見る。
午後三時半だ。
この書斎に来たのが午後三時ちょうどくらい。
紅清様のパソコンを盗み見て、手首をセロテープに束ねられたのが午後三時十分くらい。
「……まだ二十分しか経っていないのか。もう一時間くらい経った気がしたんだけど」
緊張感でドクドクと速足な鼓動が、時間感覚を歪ませる。
言いつけ通りセロテープをつけたまま、大人しく主人を待ち続けている。
主人に許されて、自分の中でも一区切りつけさせてもらえる瞬間が待ち遠しくて、時計の針が残酷なほど遅く感じる。
「紅清様は別に怒ってないって言ってくれたけど、俺の中で罪悪感が消えないから……」
そうなのだ。
紅清様は怒っていないと言ってくれたし。
慰めるようにキスだってしてくれた。
だからこれは――。
俺が罪悪感から逃れたいだけの、自己満足の反省。
「………うぅっ」
俺は下を向いたまま自己嫌悪で呻いた。
もう二度と。
紅清様の信頼を裏切らない。
そう誓いを立てて、ギュッと強く手首を合わせる。
「……あ、そう言えば」
思い出して、俺は視線を上げた。
四つ折りの紙が、目の前のキーボードに置かれている。
この紙の中に、罰ゲームの“負け条件”が書いてあるのだ。
――ドクンッ!
心臓の音が跳ね上がった。
縛られた両手を、ちょっと伸ばすだけで届いてしまう距離。
無造作に置かれている四つ折りの紙は、俺がこっそり見るかどうか試しているようだ。
「……気になるけど、絶対見ませんから!」
俺はぷいっ!と紙から目を背けた。
「俺が見るか面白がって試しているか、それとも、見ないことで誠実を示す機会を下さっているのか……」
紅清様は、格好良くて人格者だ。
そこは間違いないんだけど、同時に、面白いことがとんでもなく大好きな方でもある。
紅清様の秘書になって、色んな立場の人に接する機会が増えて常々感じていることだけれど、有能な経営者は総じて好奇心が強く、楽しむことに貪欲だ。
「……だから、きっと、どっちもかな。紅清様の行動には、いつだって五個も六個も意味があるんだから」
いつもそばで見てきた。
知っている。
紅清様は人の上に立つ経営者だから。
いくつも同時に。
何手も先のことを考えている。
動く理由が一個なんてことはない。
「……わかってます。きっと一番は、俺の罪悪感を消そうと気遣ってくださっているんでしょ?」
そう思うだけで、胸の奥がじんわりと熱くなった。
包容力や思いやりを心底ありがたいと感じると同時に、泣き崩れそうなほど自分が情けなくなる。
紅清様は言っていた。
――この紙の中には、一般的に人前では言ったりやったりしないし、俺が紅清様の前で言ったりやったりしていないことが書いてある、と。
つまりこれは、俺を許すための……。
いや、紅清様は怒ってなんかいないんだから、俺が俺を許すための――俺の罪悪感を消すための提案なんだ。
「……紅清様ぁ、どんだけ優しいんですかぁ」
涙腺がギュッと軋んだ。
目の前の四つ折りの紙は、紅清様の気遣いの塊だ。
俺が涙ぐみながら四つ折りの紙を見ていた、その時――
ガチャッ。
書斎のドアが開いた。
紅清様の真紅の髪が見えた瞬間、主を歓迎するように部屋が色づいていく。
「ごめん、ごめん! ちょっと遅くなっちゃったね!」
紅清様が小走りに駆け寄ってくれた。
「……紅清さまぁっ」
「あ! ごめん! 縛って待たせすぎたから泣いちゃったの!?」
しゃべったら涙が溢れてしまいそうで、俺はぶんぶんと首を振った。
「……自分が情けなくて、反省してただけですっ」
「あらあら、気にしすぎだよ、玄夜。誰だって好奇心が抑えられないことってあるさ!」
そう言うと、紅清様は軽く腰を落とし、俺の背中と膝の裏に腕を差し入れた。
次の瞬間――ふわっと世界が浮いた。
「ひゃっ! ――えぇっ!? …こ、紅清様っ!?」
驚きで声が裏返る。
紅清様が、ひょいっと俺を横向きに抱き上げたのだ。
「お茶って気分じゃなさそうだから、場所を変えて話そうか。俺が本当に怒ってないし、気にしてもいないってこと、ちゃんと伝えてあげるからね」
「やっ!? えっ!? けど!? ……こ、こんなの、こんなのぉ!?」
――“お姫さま抱っこ”ってやつじゃないですかぁ~!!
顔が一瞬で熱を帯び、耳まで真っ赤に染まる。
俺は華奢でも軽くもない成人男性の体形なのに、紅清様は軽々と抱き上げてしまう。
首に腕を回せば重さが減るかと思うけれど、両手首はセロテープで束ねられたままだ。
何かせねばと、あわあわと指先が開閉するばかりで役に立たない。
「あ、玄夜。その四つ折りの紙とってくれる?」
「は、はいっ!」
紅清様が俺の身体を少し傾けて、束ねられた手でも紙を取りやすくしてくれた。
指先で紙を摘まむと、紅清様は俺を抱き上げたまま歩き出した。
紅清様にお姫様抱っこをされながら、長い睫毛や、涼し気な目元を見上げていると、心臓が破裂しそうにドックン!ドックン!と脈打った。
――あぁ! もう、倒れそう!
思わず、四つ折りの紙をクシャっと強く握りしめたら、紅清様の真紅の瞳がこちらを向いた。
「玄夜、もうその紙を見ていいよ。何て書いてあるか読んでごらん」
「…は、はいっ!」
弾かれたように返事をして。
俺は慌てて紙を開いた。
急いで文面に目を走らせる。
「…………………えっ?」
主人に対して、不敬と言われかねない声が漏れた。
四つ折りの紙を開いて飛び込んできた文字が、あまりに現実離れしていたからだ。
嘘か、夢か、幻なのか。
理解が追いつかない。
そこには、品のある揃った文字列が二行。
《――もし勃起していたら、
最後まで責任とらせてね?》
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※サークル『擬人化色劇団』の作品は、色を擬人化した当サークル専属劇団員が演じている設定です。
→詳細はサイトへ
【CAST】
表紙:執事役 幹影玄夜(黒)
裏表紙:ご主人様役 朱鷺紅清(赤)
《赤×黒 他の主演作》
【完結】ドS天使の下僕になったオレは、絶頂調教で武器と化す~生贄と呼ばれた元兵士のふぁんたじぃで気持ちぃはじめて~
《黒受け 他主演作》
【青×黒】Mission ~ケンカップルの尊い日常~【束縛世話やき大学生社長×負けん気不器用大学生】
主人の出て行ったドアを、じぃーっと見つめていた。
紅清様はなかなか戻ってこない。
パソコンの微かな唸りや、自分の身動ぎした音ですら鼓膜が拾うほど、書斎はしんと静まり返っている。
時間の流れが止まっているようで息が詰まる。
ふぅーっと、思わず溜息をついたら。
視線が自然と自分の手首へと落ちた。
ゆるゆるのセロテープは、ところどころ白く曇っている。
皮膚から一度剥がれてしまった部分だ。
両の手首を捻って、なるべくもう一度張り付けているけれど、酷く頼りない。
「…意外と手が疲れてきちゃったな」
太腿の上に手をおろして乗せているから、姿勢自体は苦しくない。
だけど。
このゆるゆるのセロテープが、万が一解けてしまったら――その瞬間に紅清様が入ってきてしまったら、と思うと。
背筋から脳天まで怖気が駆け上がって、必要以上に力を込めて手首をくっつけてしまうのだ。
「今、何分くらい経ったのかなぁ」
そっと時計を見る。
午後三時半だ。
この書斎に来たのが午後三時ちょうどくらい。
紅清様のパソコンを盗み見て、手首をセロテープに束ねられたのが午後三時十分くらい。
「……まだ二十分しか経っていないのか。もう一時間くらい経った気がしたんだけど」
緊張感でドクドクと速足な鼓動が、時間感覚を歪ませる。
言いつけ通りセロテープをつけたまま、大人しく主人を待ち続けている。
主人に許されて、自分の中でも一区切りつけさせてもらえる瞬間が待ち遠しくて、時計の針が残酷なほど遅く感じる。
「紅清様は別に怒ってないって言ってくれたけど、俺の中で罪悪感が消えないから……」
そうなのだ。
紅清様は怒っていないと言ってくれたし。
慰めるようにキスだってしてくれた。
だからこれは――。
俺が罪悪感から逃れたいだけの、自己満足の反省。
「………うぅっ」
俺は下を向いたまま自己嫌悪で呻いた。
もう二度と。
紅清様の信頼を裏切らない。
そう誓いを立てて、ギュッと強く手首を合わせる。
「……あ、そう言えば」
思い出して、俺は視線を上げた。
四つ折りの紙が、目の前のキーボードに置かれている。
この紙の中に、罰ゲームの“負け条件”が書いてあるのだ。
――ドクンッ!
心臓の音が跳ね上がった。
縛られた両手を、ちょっと伸ばすだけで届いてしまう距離。
無造作に置かれている四つ折りの紙は、俺がこっそり見るかどうか試しているようだ。
「……気になるけど、絶対見ませんから!」
俺はぷいっ!と紙から目を背けた。
「俺が見るか面白がって試しているか、それとも、見ないことで誠実を示す機会を下さっているのか……」
紅清様は、格好良くて人格者だ。
そこは間違いないんだけど、同時に、面白いことがとんでもなく大好きな方でもある。
紅清様の秘書になって、色んな立場の人に接する機会が増えて常々感じていることだけれど、有能な経営者は総じて好奇心が強く、楽しむことに貪欲だ。
「……だから、きっと、どっちもかな。紅清様の行動には、いつだって五個も六個も意味があるんだから」
いつもそばで見てきた。
知っている。
紅清様は人の上に立つ経営者だから。
いくつも同時に。
何手も先のことを考えている。
動く理由が一個なんてことはない。
「……わかってます。きっと一番は、俺の罪悪感を消そうと気遣ってくださっているんでしょ?」
そう思うだけで、胸の奥がじんわりと熱くなった。
包容力や思いやりを心底ありがたいと感じると同時に、泣き崩れそうなほど自分が情けなくなる。
紅清様は言っていた。
――この紙の中には、一般的に人前では言ったりやったりしないし、俺が紅清様の前で言ったりやったりしていないことが書いてある、と。
つまりこれは、俺を許すための……。
いや、紅清様は怒ってなんかいないんだから、俺が俺を許すための――俺の罪悪感を消すための提案なんだ。
「……紅清様ぁ、どんだけ優しいんですかぁ」
涙腺がギュッと軋んだ。
目の前の四つ折りの紙は、紅清様の気遣いの塊だ。
俺が涙ぐみながら四つ折りの紙を見ていた、その時――
ガチャッ。
書斎のドアが開いた。
紅清様の真紅の髪が見えた瞬間、主を歓迎するように部屋が色づいていく。
「ごめん、ごめん! ちょっと遅くなっちゃったね!」
紅清様が小走りに駆け寄ってくれた。
「……紅清さまぁっ」
「あ! ごめん! 縛って待たせすぎたから泣いちゃったの!?」
しゃべったら涙が溢れてしまいそうで、俺はぶんぶんと首を振った。
「……自分が情けなくて、反省してただけですっ」
「あらあら、気にしすぎだよ、玄夜。誰だって好奇心が抑えられないことってあるさ!」
そう言うと、紅清様は軽く腰を落とし、俺の背中と膝の裏に腕を差し入れた。
次の瞬間――ふわっと世界が浮いた。
「ひゃっ! ――えぇっ!? …こ、紅清様っ!?」
驚きで声が裏返る。
紅清様が、ひょいっと俺を横向きに抱き上げたのだ。
「お茶って気分じゃなさそうだから、場所を変えて話そうか。俺が本当に怒ってないし、気にしてもいないってこと、ちゃんと伝えてあげるからね」
「やっ!? えっ!? けど!? ……こ、こんなの、こんなのぉ!?」
――“お姫さま抱っこ”ってやつじゃないですかぁ~!!
顔が一瞬で熱を帯び、耳まで真っ赤に染まる。
俺は華奢でも軽くもない成人男性の体形なのに、紅清様は軽々と抱き上げてしまう。
首に腕を回せば重さが減るかと思うけれど、両手首はセロテープで束ねられたままだ。
何かせねばと、あわあわと指先が開閉するばかりで役に立たない。
「あ、玄夜。その四つ折りの紙とってくれる?」
「は、はいっ!」
紅清様が俺の身体を少し傾けて、束ねられた手でも紙を取りやすくしてくれた。
指先で紙を摘まむと、紅清様は俺を抱き上げたまま歩き出した。
紅清様にお姫様抱っこをされながら、長い睫毛や、涼し気な目元を見上げていると、心臓が破裂しそうにドックン!ドックン!と脈打った。
――あぁ! もう、倒れそう!
思わず、四つ折りの紙をクシャっと強く握りしめたら、紅清様の真紅の瞳がこちらを向いた。
「玄夜、もうその紙を見ていいよ。何て書いてあるか読んでごらん」
「…は、はいっ!」
弾かれたように返事をして。
俺は慌てて紙を開いた。
急いで文面に目を走らせる。
「…………………えっ?」
主人に対して、不敬と言われかねない声が漏れた。
四つ折りの紙を開いて飛び込んできた文字が、あまりに現実離れしていたからだ。
嘘か、夢か、幻なのか。
理解が追いつかない。
そこには、品のある揃った文字列が二行。
《――もし勃起していたら、
最後まで責任とらせてね?》
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※サークル『擬人化色劇団』の作品は、色を擬人化した当サークル専属劇団員が演じている設定です。
→詳細はサイトへ
【CAST】
表紙:執事役 幹影玄夜(黒)
裏表紙:ご主人様役 朱鷺紅清(赤)
《赤×黒 他の主演作》
【完結】ドS天使の下僕になったオレは、絶頂調教で武器と化す~生贄と呼ばれた元兵士のふぁんたじぃで気持ちぃはじめて~
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