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箱から覗いてみました……
此処にサトリが居ますっ
しおりを挟むそのうち諦めたのか、海里が、
「まあ、どっちでもいいか」
と言い出した。
「……そうですか。
では、おやすみなさい」
偉くあっさりだな、と思いながら、海里がラグの上を譲ると言ってくれたので、あまりは、そちらの布団に、海里はキッチンの布団で寝た。
キッチン、寒くないかな、と思いながら寝返りを打つと、
「今、キッチン寒くないかなと思ったろう……」
という声が、耳許でした。
ひっ、とあまりは息を呑む。
サトリが居ますよっ、と思ったのだが、考えを読まれる以前の問題があった。
「なっ、なんで、此処に居るんですかっ」
と布団を跳ね除け、起きようとしたが、海里の大きな手で口を塞がれ、布団に押し戻される。
海里は口を押さえたまま、
「叫ぶな。
服部に聞こえる」
と隣の部屋に続く壁を窺いながら言ってくる。
だんだん夜目に慣れてきて、海里の動きが見えてきた。
いや、この体勢、ほぼ強姦魔ですが……と思いながら、フガフガと訴える。
「なにもしないって……っ」
「してないぞ。
これは夢だ」
そう、しれっと海里は言い出した。
いやいやいや。
絶対、夢じゃないですよっ。
上に乗られて重いですしっ、と思っていると、
「お前は俺が好きで好きでたまらなくて、つい、こういう夢を見てしまったのだ」
とロクでもないことを言ってきた。
そうか、夢か。
じゃあ、真夜中に鳴らしてもオッケーだな、と万が一のときに備えて、枕許に潜ませておいた防犯ブザーをつかむ。
今が万が一のときですっ! と紐を引っ張ろうとしたその手を、また、すぐに払われてしまった。
ああっ、と吹っ飛んでいったそれを追おうとすると、
「まだ持ってたのか、小賢しいな」
とその手も押さえ込まれてしまう。
「それ鳴らして、呼んでみろ。
服部を。
今度は服部に襲われるぞ」
「なんでですか~」
そう手の下でもごもご言うと、
「あいつ、絶対、お前に気があるぞ」
と言ってくる。
あるわけないじゃないかと思うのだが、
「何処がいいんだろうな」
と勝手に決めつけ、首をひねっていた。
「いいと思っていないのなら、触らないでくださいっ」
「いや、一般的にいいかどうかは知らないが、俺的には一番いい。
今まで見た、どんないい女よりお前がいいぞ」
それでいいじゃないか、と言ってくる。
なんか、嬉しいような、嬉しくないような???
それより、今まで見たいい女って、どんな女ですか、海里さん……と思ってしまう。
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