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#4-①
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「では、クルート公爵令嬢さまは次期公爵さまなのですか?」
アーシェンたちの歓迎の宴の場で、第三王子であるキールは不思議そうに聞いた。今年9歳になるというキールはいまだ幼さの残る顔立ちで、七番目の妃を母に持つ。この妃は帝国とは反対側で隣接するパールライト公国の第二公女だった。後ろ盾になったのはもしやパールライト公国か、と疑いながらもアーシェンはにっこり笑って言った。
「ええ。そうですよ。今回はパルテン王国の願いでこちらにお邪魔しましたがすぐに帰らねばならないのです」
「え…帰ってしまわれるのですか?」
「もちろんです」
「クルート公爵令嬢さま…とっても美しいから私の婚約者になっていただきたかったです」
「まあ、嬉しいですわ。でもそうですね、わたくしの婚約者のお顔すらまだ見ておりませんの。どこにいらっしゃるのでしょうね?」
「カミールお兄様ですか? お兄様なら、」
「キール、こちらへいらっしゃい」
キールの言葉を遮り、会話に割って入ってきたのは七番目の王妃、シリエネだ。アーシェンを敵とみなし、その敵から守らんとするかのようにシリエネはキールを抱きしめた。ちょうどホールのダンスが終わり、その場の貴族たちが入り乱れ始める。その流れに乗って、軽く会釈だけしたシリエネはキールを抱いたままどこかへと行ってしまった。
軽い定型文だけの挨拶を交わした王と王妃は高座に座ったまま、アーシェンのそばには案内人のひとりもいない。侍女の用意もなかった。その王の対応から、アーシェンに話しかけようという貴族もいない。遠巻きに品定めされる視線が飛んでくるばかりだ。その中で駆けてきたのがキールだった。こういう時、まっすぐな子供というのは末恐ろしい。
「お嬢様。影の配置、完了しました。王宮内にカミール殿下はおられないようです」
「そう。わかったわ。…ご苦労様」
ふう、とひっそり息をつき、アーシェンは玉座の前まで歩いた。静かにカーテシーをして執事に取次ぎを頼む。「カミール殿下はどこか」と。
「ふむ、まだ帰っておらんようだ。すまんな、アーシェン嬢。先の文書にも書いた通りカミールは手に負えんでな。そこを解決してもらいたくて婚約を結んだのだ」
「陛下、それは少し語弊がございます。いまだ、婚約は結んでおりませぬ。婚約の準備期間と文書には書かれていたはずです」
「おや? 令嬢は何も知らぬようだな。皇帝から届いた文書には令嬢を頼むと余を信頼して託してくれたようだが…。それにわが息子、キールに間違った情報を与えないでもらえるかな? 令嬢はクルート公爵令嬢であろう? 次期公爵だなどと身の程知らずもいいところだとは思わぬかね。令嬢も淑女ならば身の振り方、言動には気を付けるべきだ。そうだろう? それがわかったなら先の無礼は許してつかわそう」
ことごとくアーシェンの神経を逆なでするその言い方に、そばで仕えていたシュートは怒りよりも恐れを抱いた。刀にかけたその手を後ろ手に制したアーシェンの顔が、これ以上ないほどの冷たい笑顔を張り付けていたからだ。
「身の程を? わきまえる? そのお言葉、そっくりそのままお返ししますわ」
「…なんだと?」
「時に陛下。国際的な文書の改ざん、またはその頒布は大罪であることをご存じでしょうか」
「余を愚弄するつもりか? 令嬢ごときが。知らぬわけがなかろう!」
パルテン王の後ろに控えている宰相の顔色が一気に悪くなった。帝国から嫁いできたと伝えられていた令嬢と、自国の国王との会話ともあっていつの間にか音楽はなく、ホールの皆が耳を傾けている。
「こちらをご覧いただけますか?」
片方の掌を天井に向け、その合図に合わせてシュートは筒を開き、書簡を広げた。
「こちらが何か、陛下にはもうお分かりと存じますが…?」
「…」
急に黙り込んだパルテン王はその書簡を凝視する。
それは皇帝が送った文書の写しだ。最近開発された技術のひとつで、パルテン王国でも広く使われているためその信ぴょう性は高いはずだ。書くときに二枚の紙を重ねてペンを走らせる。するとどうだろう、下に敷いた紙にも全く同じ筆跡、まったく同じ位置で同じ内容が書かれているのだ。きれいに転写されたそれは不正ができないように青色で写される。
「陛下、この紙は本来帝国で厳重に保管すべきものですが、わたくしを信頼してくださった皇帝は特別に持たせてくださいました。さて…、先ほど陛下のおっしゃった内容と差異があるようですが…どうでしょう?」
あわあわと今にも倒れそうな青白い顔をした宰相の前で、パルテン王は黙ったままアーシェンを睨みつけた。
ざわざわとあたりが騒がしくなる。
「おい、どういうことだ? アーシェン嬢は嫁入りされたのではないのか?」
「いや、それにしては軽装過ぎるだろう」
「帝国の公爵令嬢だぞ? 嫁入りともなれば入国したその日にパレードからの婚約式が妥当だろうよ」
「なら次期公爵というのも事実か?」
「それは信じがたいが…もし、そうなら機嫌のひとつはとっておいた方がいいかもな。今クルート家の商売がこの国からなくなる大変なことになるぞ」
「なら…」
「アーシェン嬢、宰相が伝え間違えていたようだ。許せ…」パルテン王はこめかみに親指を突き刺し、不機嫌そうに言う。「カミールのことだったな。あやつなら亥の正刻の鐘が鳴るころ門をくぐるだろう。会いたければ待っているといい」
「陛下、…」
その隣に座る王妃は、顔の半分以上が隠れるほどの大きさの扇を広げてパルテン王に耳打ちした。その内容は聞こえなかったが、パルテン王の眉間のしわはより深くなった。
「侍女を三人用意しよう。あとで迎えをやる。それまで宴を楽しむがいい」
「陛下の温情、ありがたく頂戴いたしますわ」
より深く膝を折ってカーテシーをし、アーシェンはくるりと踵を返した。その瞬間、侯爵夫人を筆頭にアーシェンを取り囲んだ。
「初めまして、ごきげんよう。シルルク侯爵の妻ですわ。今日のお召し物は素晴らしいですね、どこで仕立てられましたの?」
「…今は時間がありませんの。またでよろしくて?」
「え、ええ。もちろんですわ。お茶会を開きますからぜひ、いらしてくださいな」
「そうですね、ぜひ。…時間があればお受けいたしますわ」
話しながらも歩きつつ距離をとり、離れたと思えばもうひとり。
「アーシェン嬢! 歓迎の意を込めて贈り物がございますの!」
「…まあ! 嬉しいですわ。ですが先ほども言いましたが時間がありませんの。それでは」
さすがにと思うが、二度あることは三度あり…。
「お美しい御髪ですこと。どんなケアをしてらっしゃいますの?」
「門外不出の技術ですわ。名も知りえない方にはお教えしかねますわね」
「あ、あら、失礼しましたわ。わたくし、」「お嬢、」彼女の言葉を遮るようにシュートは耳打ちする。
「殿下が門を通りました。自室に戻っているようです」
「やっぱりね」
欲深く大人げないパルテン王が正しいことを教えるはずがない。ニヤリとゆがんだ王の顔が雄弁に語っていた。亥の正刻とは夜の9時のことだ。今はまだ8時にもなっていない。パルテン王の言葉を鵜呑みにしていたらきっと次の日の朝になってもカミールに会うことはかなわなかっただろう。待ちぼうけを食らわせようという魂胆かと勘ぐればまさしくそうなのだから拍子抜けもいいところだ。
「何を餌にするのがいいかしら?」
「呼び出すおつもりで?」
「ええ」宴の場を後にし、吹き抜けになっている廊下に出たアーシェンはその歩みを遅くした。「ちょうどあそこにいいガゼボがあるじゃない。お茶はないけどね」
「…用意させます」
「ありがとう」
ふっと笑って、アーシェンはガゼボへの石畳を歩く。夜も更けて三日月の昇った頃だというのに、煌々と灯りは燃えて辺りを幻想的に彩っている。オレンジの明かりに照らされた花々はその存在を主張するかのように風に揺られ、はなびらを飛ばした。
その花びらを視線で追っていたアーシェンはピタリと足を止める。
「俺に会いに来たんだろ。…公爵令嬢?」
そのソファーには悠々とくつろぐ男がひとり、横たわっていた。
アーシェンたちの歓迎の宴の場で、第三王子であるキールは不思議そうに聞いた。今年9歳になるというキールはいまだ幼さの残る顔立ちで、七番目の妃を母に持つ。この妃は帝国とは反対側で隣接するパールライト公国の第二公女だった。後ろ盾になったのはもしやパールライト公国か、と疑いながらもアーシェンはにっこり笑って言った。
「ええ。そうですよ。今回はパルテン王国の願いでこちらにお邪魔しましたがすぐに帰らねばならないのです」
「え…帰ってしまわれるのですか?」
「もちろんです」
「クルート公爵令嬢さま…とっても美しいから私の婚約者になっていただきたかったです」
「まあ、嬉しいですわ。でもそうですね、わたくしの婚約者のお顔すらまだ見ておりませんの。どこにいらっしゃるのでしょうね?」
「カミールお兄様ですか? お兄様なら、」
「キール、こちらへいらっしゃい」
キールの言葉を遮り、会話に割って入ってきたのは七番目の王妃、シリエネだ。アーシェンを敵とみなし、その敵から守らんとするかのようにシリエネはキールを抱きしめた。ちょうどホールのダンスが終わり、その場の貴族たちが入り乱れ始める。その流れに乗って、軽く会釈だけしたシリエネはキールを抱いたままどこかへと行ってしまった。
軽い定型文だけの挨拶を交わした王と王妃は高座に座ったまま、アーシェンのそばには案内人のひとりもいない。侍女の用意もなかった。その王の対応から、アーシェンに話しかけようという貴族もいない。遠巻きに品定めされる視線が飛んでくるばかりだ。その中で駆けてきたのがキールだった。こういう時、まっすぐな子供というのは末恐ろしい。
「お嬢様。影の配置、完了しました。王宮内にカミール殿下はおられないようです」
「そう。わかったわ。…ご苦労様」
ふう、とひっそり息をつき、アーシェンは玉座の前まで歩いた。静かにカーテシーをして執事に取次ぎを頼む。「カミール殿下はどこか」と。
「ふむ、まだ帰っておらんようだ。すまんな、アーシェン嬢。先の文書にも書いた通りカミールは手に負えんでな。そこを解決してもらいたくて婚約を結んだのだ」
「陛下、それは少し語弊がございます。いまだ、婚約は結んでおりませぬ。婚約の準備期間と文書には書かれていたはずです」
「おや? 令嬢は何も知らぬようだな。皇帝から届いた文書には令嬢を頼むと余を信頼して託してくれたようだが…。それにわが息子、キールに間違った情報を与えないでもらえるかな? 令嬢はクルート公爵令嬢であろう? 次期公爵だなどと身の程知らずもいいところだとは思わぬかね。令嬢も淑女ならば身の振り方、言動には気を付けるべきだ。そうだろう? それがわかったなら先の無礼は許してつかわそう」
ことごとくアーシェンの神経を逆なでするその言い方に、そばで仕えていたシュートは怒りよりも恐れを抱いた。刀にかけたその手を後ろ手に制したアーシェンの顔が、これ以上ないほどの冷たい笑顔を張り付けていたからだ。
「身の程を? わきまえる? そのお言葉、そっくりそのままお返ししますわ」
「…なんだと?」
「時に陛下。国際的な文書の改ざん、またはその頒布は大罪であることをご存じでしょうか」
「余を愚弄するつもりか? 令嬢ごときが。知らぬわけがなかろう!」
パルテン王の後ろに控えている宰相の顔色が一気に悪くなった。帝国から嫁いできたと伝えられていた令嬢と、自国の国王との会話ともあっていつの間にか音楽はなく、ホールの皆が耳を傾けている。
「こちらをご覧いただけますか?」
片方の掌を天井に向け、その合図に合わせてシュートは筒を開き、書簡を広げた。
「こちらが何か、陛下にはもうお分かりと存じますが…?」
「…」
急に黙り込んだパルテン王はその書簡を凝視する。
それは皇帝が送った文書の写しだ。最近開発された技術のひとつで、パルテン王国でも広く使われているためその信ぴょう性は高いはずだ。書くときに二枚の紙を重ねてペンを走らせる。するとどうだろう、下に敷いた紙にも全く同じ筆跡、まったく同じ位置で同じ内容が書かれているのだ。きれいに転写されたそれは不正ができないように青色で写される。
「陛下、この紙は本来帝国で厳重に保管すべきものですが、わたくしを信頼してくださった皇帝は特別に持たせてくださいました。さて…、先ほど陛下のおっしゃった内容と差異があるようですが…どうでしょう?」
あわあわと今にも倒れそうな青白い顔をした宰相の前で、パルテン王は黙ったままアーシェンを睨みつけた。
ざわざわとあたりが騒がしくなる。
「おい、どういうことだ? アーシェン嬢は嫁入りされたのではないのか?」
「いや、それにしては軽装過ぎるだろう」
「帝国の公爵令嬢だぞ? 嫁入りともなれば入国したその日にパレードからの婚約式が妥当だろうよ」
「なら次期公爵というのも事実か?」
「それは信じがたいが…もし、そうなら機嫌のひとつはとっておいた方がいいかもな。今クルート家の商売がこの国からなくなる大変なことになるぞ」
「なら…」
「アーシェン嬢、宰相が伝え間違えていたようだ。許せ…」パルテン王はこめかみに親指を突き刺し、不機嫌そうに言う。「カミールのことだったな。あやつなら亥の正刻の鐘が鳴るころ門をくぐるだろう。会いたければ待っているといい」
「陛下、…」
その隣に座る王妃は、顔の半分以上が隠れるほどの大きさの扇を広げてパルテン王に耳打ちした。その内容は聞こえなかったが、パルテン王の眉間のしわはより深くなった。
「侍女を三人用意しよう。あとで迎えをやる。それまで宴を楽しむがいい」
「陛下の温情、ありがたく頂戴いたしますわ」
より深く膝を折ってカーテシーをし、アーシェンはくるりと踵を返した。その瞬間、侯爵夫人を筆頭にアーシェンを取り囲んだ。
「初めまして、ごきげんよう。シルルク侯爵の妻ですわ。今日のお召し物は素晴らしいですね、どこで仕立てられましたの?」
「…今は時間がありませんの。またでよろしくて?」
「え、ええ。もちろんですわ。お茶会を開きますからぜひ、いらしてくださいな」
「そうですね、ぜひ。…時間があればお受けいたしますわ」
話しながらも歩きつつ距離をとり、離れたと思えばもうひとり。
「アーシェン嬢! 歓迎の意を込めて贈り物がございますの!」
「…まあ! 嬉しいですわ。ですが先ほども言いましたが時間がありませんの。それでは」
さすがにと思うが、二度あることは三度あり…。
「お美しい御髪ですこと。どんなケアをしてらっしゃいますの?」
「門外不出の技術ですわ。名も知りえない方にはお教えしかねますわね」
「あ、あら、失礼しましたわ。わたくし、」「お嬢、」彼女の言葉を遮るようにシュートは耳打ちする。
「殿下が門を通りました。自室に戻っているようです」
「やっぱりね」
欲深く大人げないパルテン王が正しいことを教えるはずがない。ニヤリとゆがんだ王の顔が雄弁に語っていた。亥の正刻とは夜の9時のことだ。今はまだ8時にもなっていない。パルテン王の言葉を鵜呑みにしていたらきっと次の日の朝になってもカミールに会うことはかなわなかっただろう。待ちぼうけを食らわせようという魂胆かと勘ぐればまさしくそうなのだから拍子抜けもいいところだ。
「何を餌にするのがいいかしら?」
「呼び出すおつもりで?」
「ええ」宴の場を後にし、吹き抜けになっている廊下に出たアーシェンはその歩みを遅くした。「ちょうどあそこにいいガゼボがあるじゃない。お茶はないけどね」
「…用意させます」
「ありがとう」
ふっと笑って、アーシェンはガゼボへの石畳を歩く。夜も更けて三日月の昇った頃だというのに、煌々と灯りは燃えて辺りを幻想的に彩っている。オレンジの明かりに照らされた花々はその存在を主張するかのように風に揺られ、はなびらを飛ばした。
その花びらを視線で追っていたアーシェンはピタリと足を止める。
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