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第1章 幼少期
お披露目パーティー 6話
しおりを挟むヒルデブランド家、レオンの家か。
「ご挨拶申し上げます。国王陛下、並びに王妃殿下方、王子殿下方。サージ・ヒルデブランドと申します」
サージ宰相。父上の右腕として名高い人だ。
「…サージ、お前そのような口調が使えたのか」
…父上が少し驚いたような、少しからかっているような口調で声をかける。
「陛下、私はいつもこうですよ?」
そうおどけて返したのはサージ宰相だ。
「はぁ、いい。元に戻せ気持ち悪いぞ」
父上がため息をつきながらそう告げる。
普段がとても気になるな…
「公共の場でよろしいのですか?」
「良い、許す」
「では、今から息子の紹介をさせてもらっていいかな?」
口調がさっきよりも砕けたけどさっきとあまり大差ない気がする。敬語が外れたくらいだし。父上にとっては何か違うのかな?
「早くしろ」
・
「んじゃあ、こっちにいるのが僕の息子のレオンだ。ほら、挨拶して」
サージ宰相がそう言ってレオンの背中を軽く押した。
「…ご紹介に預かりました、レオン・ヒルデブランドと申します」
少し自分の父親に驚いた様子を見せながらお辞儀をした。
「レオン、頭を上げよ。先ほどは息子らが世話になった。これから仲良くしてもらえれば嬉しい」
レオンが頭を上げたのを確認して父上は口を開いた。
「はい、こちらこそよろしくお願い致します」
父上の言葉にレオンは動じることなく笑顔で返していた。
大抵の人は大人でも父上に声をかけられると怯えたりするから。
あまり物怖じしないタイプかな。
父上も同じようなことを思ったのかサージ宰相に声をかけた。
「はははっ!将来は有望だな、サージ」
…父上が声を上げて笑うなんて珍しいな。
視線がものすごく集まっている。
「…カイゼルが声を上げて笑うのは珍しいな」
サージ宰相も少し驚いている。
「?そうか?息子ができて、今日お披露目できて興奮しているのかもな」
父上が少しニヤリと笑った。
「はははは!カイゼルが最近嬉しそうにしていたのはそう言うことか!」
そうなんだ。父上、嬉しかったんだ。俺達が生まれて。
そう思いながら父上の方へと顔を向けると少し顔を赤くしていた。
「陛下、照れているのですか?」
その様子を見ていたらし母上が父上に声をかける。
その声は少しからかっているような楽しげな雰囲気を孕んでいた。
「…うるさい」
父上が小さく抵抗する。
威圧感が1ミリたりともない。
…そういえば父上と母上は恋愛結婚だっけ。
もともと婚約者同士ではあったらしいけど。
ふたりとも相思相愛だなと思うところを良く見るし。
まぁ、仲良いことは良きことだ。
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