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第1章 幼少期

お披露目パーティー 7話

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そんなこんなでヒルデブランド家の挨拶が終わり、次の番になった。

次はブラッドリー公爵家か、アルフレートの家だ。

「ご挨拶申し上げます国王陛下、並びに王妃殿下方、王子殿下方。カミエル・ブラッドリーと、申します」

カミエル近衛騎士団長。団長を勤めるだけあってとても強いって噂がたくさんある。

そんなカミエル近衛騎士団長の声は少し笑いを含んでいる。

「はぁ、お前もか、カミエル。今すぐにその口調を戻せ」

父上の声には呆れの雰囲気がにじみ出ていた。

「はいは~い、さっきサージとのやり取りは聞こえてたからな!面白そうだしやってみたんだ。」

アルフレートの性格にそっくりだな、
いや、アルフレートが似たのか。

「…そんなことだろうと思った」

…父上、この人に振り回されてそうだな。
この少しのやり取りだけでも何となくそう思った。

…本当に冷血国王だなんて呼ばれるのが不思議なくらいなんですけど。

「んじゃ、俺の息子紹介するな。アルフレートだ」

その言葉と共にアルフレートが一歩前に出てきた。

「ご紹介に預かりました、アルフレート・ブラッドリーと申します」

さっきの元気溌剌とした雰囲気は鳴りをひそめ凛とした雰囲気を纏っていた。

「ふむ、先ほどサージの息子にも言ったが、息子たちが世話になった。これからもよろしく頼むぞ」

「はい。光栄でございます」

さっきと全然キャラが違う…

そんなアルフレートの態度を見て父上がカミエル近衛騎士団長に向かって口を開いた。

「おい、本当にお前と血が繋がっているのか?お前と違ってとても礼儀正しいぞ」

「繋がってるぞ!?れっきとした実の親子だ!ひどくね!?」

…なんか前世の高校生みたいなやり取りだな。悪友とかそんな感じの。

父上の雰囲気がいつもよりも楽しそうだ。

一方、アルフレートはというと、さっきからおろおろしている。

うん、うん。心配だよな。無礼を働いて何かされないか。

「アルフレート」

そう口を開く。

それに反応してアルフレートがこちらを向く。

「大丈夫だよ」

「…!おう!」

その一言でアルフレートは笑顔になった。

「何が大丈夫なんだ?」

その様子を見ていた父上に問われる。

「秘密です」

ふふっという笑い声を混ぜてその問いに答える。

「…そうか、」

少し腑に落ちていないような声だが、納得してくれたみたいだ。

そこら辺でブラッドリー公爵家の挨拶が終了し、次の番になった。

次は…マクシミリアン公爵家か。ウィリアムの家だ。

「ご挨拶申し上げます、国王陛下、並びに王妃殿下方、王子殿下方。リーフ・マクシミリアンと申します」

魔術師団長を勤めているリーフ魔術師団長だ。実力もとても高いとか聞いたことがある。
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