元双子、生まれ変わって愛されることを知る

みお

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第1章 幼少期

お披露目パーティー  10話

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皿に乗っていたものが食べ終わり、父上に声をかける。

「父上、少しレオンたちのところへ行ってきてもいいですか?」

「あぁ、いいぞ」

快く許可がもらえたのでシュンの手をとり、レオンたちのところへ歩み寄る。

幸いレオンたちは三人かたまって話をしていた。

「レオン!アルフレートにウィリアムも!」

「さっきぶり!」

ふたりで声をかける。

すると、驚いたようにこちらに顔を向けられた。

「なんで驚いてんの?」

声に出して聞くと、3人とも我にかえったようだ。

「…いえ、今日はもう話せないと思っていましたから」

3人を代表してレオンが言う。

「敬語、いらない」

シュンが少しムスッとしながらレオンの言葉へ返す。

「…は、はい。いや、わかった。これでいい?」

やった!

「「うん!」」

思わずシュンとふたりで大きな声で言ってしまった。

まぁ、いいか。

「じゃあ次はウィリアムだね!」

「うぇ!?僕ですか?」

シュンがそう言うと、自分に矛先が向くと思っていなかったのか、ウィリアムがビックリした声を出す。

「うん!ほら、言ってみて!」

シュンが楽しそうでなにより。

「えっと…これからよろ…しく。…これでいい?」

「! うん!よろしく!」

あぁーーー、可愛い。シュンが今日も可愛い。

「なぁ、さっき3人でなに話してたんだ?」

さっきから疑問に思っていたことについて訪ねる。

「あぁ、さっきは、今の状態について整理してたんだ。前世でどうやって死んで、記憶が戻ったのはいつだったかとか、」

あぁ、そういうのも大切だな。そっか。

「…僕達も言った方がいい?」

シュンが言う。

「そうだね、情報が欲しいから」

その問いにたいしてウィリアムが答える。

「そうか、じゃあ言わせてもらう。俺達の死因は事故死だ。トラックにはねられた」

「「「…」」」

そう思いきり言ってみると、三人は驚いたように固まってしまった。

「ん?3人ともどうしたの?」

シュンも疑問だったのか、そう三人に問いかける。

「…僕たち全員事故死だ」



「そっか、まぁ全員若くして死んでるから事故か想像したくないけど殺人かと思ってたから」

レオンが代表して答えたのに対してそう返す。

「…あの、死んだ日にちは覚えてる?」

「あ~、確か○月✕日だよ」

「「「!!?」」」

シュンの返答に三人は驚いてまたもや固まった。

「「?」」

「俺達が死んだのもその日なんだけど…」

アルフレートが静かに言う。

「「…マジ?」」

「「「マジ」」」

…どういうこと?

「じゃあ、場所は?」

「東京の✕○」

今度は俺が答える。

「…場所も同じだ…」

ウィリアムが言う。

「僕達は誰かがはねられたあとにはねられました。トラックが止まらなかったので…」

レオンが静かに言う。

「そうか、…この話しはこれくらいにしよう。気持ちが沈むだけだ」

回りの空気が一気に淀んだので、空気を返るためにそう声をかける。

「「「「そうだね!/そうだな!」」」」

そのあとはしばらく雑談をした。

せっかく親しくなったんだしと、前世の名前をあだ名として呼ぶことを決めてパーティーは解散になった。

















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