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第2章 学園
学園編 2話
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ちょうど手を上げてシュンをぶとうとしている第2王妃と、
ぎゅっと目をつぶっている傷だらけのシュンだった。
ブチッ
それを認識した瞬間、俺の中のなにかが切れた。
「なぁ、シュンになにしてんの?」
自分でも驚くほど冷たく、低い声が出る。
「王太子殿下!?あ、…その、殿下はなぜここに?」
「俺が今何してるのか聞いたんだけど?」
「っ…!」
第2王妃が俺の言葉に怯むのが感じられた。
その間にシュンと第2王妃の間に入り、第2王妃からシュンを遠ざける。
「シュン、大丈夫?今、傷治すから」
そう言って治癒魔法を発動させる。
その間、シュンは震えながら俺の服の袖をつかんでいた。
「ハル、なんでいるの?」
傷がおおかた治ったところでそう問われた。
「シュンが俺とした約束を破るわけないじゃん。それがおかしいと思ったから。」
「そ、う…」
少しほっと、安堵したような表情を見せるシュン。
「もう少し待っててね、すぐ終わらせるから」
頭を一なでして、第2王妃の方へ体を向ける。
「さっきの答え、教えてくれない?」
「っ…」
「ねぇ、早くしてくんない?」
さらに畳み掛ける。
「…殿下には関係ありませんわ!」
は?なに言ってんのこいつ。
「関係ない?俺とシュンが?」
「ええ!」
「あるに決まってんだろ、異母とはいえど、兄弟だぞ」
心のなかで
「前世は双子なんだよ」
と付け足す。
「シュン、これいつから?」
シュンともう一度向き合い問いかける。
「…記憶が戻ったときにはすでにされてた」
シュンのその返答にさらに怒りがわき上がってくるのを感じる。
「もういい。父上には報告しておく。シュンもここには戻さない」
そう言ってシュンの手をとり、この8年間で使えるようになった瞬間移動を使って父上の執務室絵と飛ぶ。
ちなみに瞬間移動は伝説級の魔法であり、創造魔法を使って造り出したものだ。
「父上、執務中に失礼します」
景色が変わったのと同時に声をかける。
「っ!?王太子殿下!?どこから!?」
驚きの声を上げたのは父上の側仕えであるハレンだ。
お披露目パーティーの時に料理を取りに行ってくれた人で、父上の乳母兄弟らしい。
「ハレン、うるさいぞ。」
「いや!急に現れて驚かない方が無理でしょう!?なんでそんなに落ち着いてるんですか!」
「レイハルト、何かあったのか?」
父上がハレンの抗議を無視して俺らに声をかけた。
かわいそうとかは思わない。シュンの一大事だもん。
「第2王妃がシュンにに虐待と思われる行為をしておりました」
「詳しく話せ」
俺の言葉に父上の雰囲気が鋭くなる。
ハレンも居佇まいを正した。
ぎゅっと目をつぶっている傷だらけのシュンだった。
ブチッ
それを認識した瞬間、俺の中のなにかが切れた。
「なぁ、シュンになにしてんの?」
自分でも驚くほど冷たく、低い声が出る。
「王太子殿下!?あ、…その、殿下はなぜここに?」
「俺が今何してるのか聞いたんだけど?」
「っ…!」
第2王妃が俺の言葉に怯むのが感じられた。
その間にシュンと第2王妃の間に入り、第2王妃からシュンを遠ざける。
「シュン、大丈夫?今、傷治すから」
そう言って治癒魔法を発動させる。
その間、シュンは震えながら俺の服の袖をつかんでいた。
「ハル、なんでいるの?」
傷がおおかた治ったところでそう問われた。
「シュンが俺とした約束を破るわけないじゃん。それがおかしいと思ったから。」
「そ、う…」
少しほっと、安堵したような表情を見せるシュン。
「もう少し待っててね、すぐ終わらせるから」
頭を一なでして、第2王妃の方へ体を向ける。
「さっきの答え、教えてくれない?」
「っ…」
「ねぇ、早くしてくんない?」
さらに畳み掛ける。
「…殿下には関係ありませんわ!」
は?なに言ってんのこいつ。
「関係ない?俺とシュンが?」
「ええ!」
「あるに決まってんだろ、異母とはいえど、兄弟だぞ」
心のなかで
「前世は双子なんだよ」
と付け足す。
「シュン、これいつから?」
シュンともう一度向き合い問いかける。
「…記憶が戻ったときにはすでにされてた」
シュンのその返答にさらに怒りがわき上がってくるのを感じる。
「もういい。父上には報告しておく。シュンもここには戻さない」
そう言ってシュンの手をとり、この8年間で使えるようになった瞬間移動を使って父上の執務室絵と飛ぶ。
ちなみに瞬間移動は伝説級の魔法であり、創造魔法を使って造り出したものだ。
「父上、執務中に失礼します」
景色が変わったのと同時に声をかける。
「っ!?王太子殿下!?どこから!?」
驚きの声を上げたのは父上の側仕えであるハレンだ。
お披露目パーティーの時に料理を取りに行ってくれた人で、父上の乳母兄弟らしい。
「ハレン、うるさいぞ。」
「いや!急に現れて驚かない方が無理でしょう!?なんでそんなに落ち着いてるんですか!」
「レイハルト、何かあったのか?」
父上がハレンの抗議を無視して俺らに声をかけた。
かわいそうとかは思わない。シュンの一大事だもん。
「第2王妃がシュンにに虐待と思われる行為をしておりました」
「詳しく話せ」
俺の言葉に父上の雰囲気が鋭くなる。
ハレンも居佇まいを正した。
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