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お仕置き!? 3
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「オレ以外で冬木が反応したことが許せない。どうして触れさせたんだ」
洸夜の指がつつ……とオレ自身をなぞりあげる。
「式場のトイレで! バイト中なのに!」
根本を握り込まれた俺はぐずぐずと鳴き声を漏らす。
少しだけ優しい表情になった洸夜がひとつだけキスをくれた。
「言い訳してみろよ……」
「連れ込まれたんだ。いきなりで、どうしようもなかった。尻を揉まれただけで……触らせてなんか無い。三日もしなかったから、つい反応しただけ。どうして急にエッチしなくなったんだよぉ……妄想だって視えなくなって……俺、俺っ……」
えぐえぐ泣きじゃくるとクイっと顎を持ち上げられた。
はぁ、と荒野のため息が額にかかる。
「冬木、オレ大学何年だっけ?」
「え。四年だろ」
「じゃ、今週卒論の口頭諮問だったってわかってもらえるよね」
「あ……」
目を見開いて絶句した俺を洸夜が呆れ顔で前髪を上げながら覗き込んできた。
「卒業がかかってるから、口頭諮問の準備をする前にたっぷりやらしいことしておいたつもりだったんだけどな。妄想は止められなかったけど」
「え? だって、急に視えなくなって」
「それ、お前が自分の中のぐるぐるに集中しすぎて、視てなかっただけなんじゃないの?」
洸夜の口調がいつものものに戻ってきた。
「そう。なのか……?」
「全く。オレがいくら好きって言っても冬木はなかなか理解しないんだな」
そう言いながらロープを解いてくれた。
途端に俺の股間から白濁が噴き上げて、洸夜の顔に降りかかった。
「う、わ……ベタベタする」
拭った手についたモノの量に顔を顰めた洸夜だったけれど、そのあとようやく心からの笑顔を見せてくれた。
あぁ、大好きだよ。俺の大事な愛しい人!
そうして俺たちは改めて抱きしめあい、たっぷりとお互いを堪能し合った。
最後には洸夜から俺の腰に両足を巻き付けて。
「冬木、好き。好き。ずぅ~っと、オレは冬木だけなんだからな」
って、微笑んでくれる。
あぁ、でも大好きなのは俺の方が上だと思うよ。
って言ったら、また眉を吊り上げて怒られた。
でもそれが嬉しくてたまらない。
なんて可愛いんだ。
俺の洸夜……。
大好きだよ。何度言っても足りないんだ。
<了>
2022.04.30
=後日=
小林 「よ! この間のバイトお疲れさん。お前がワインをダメにするわ、式場のお客さんにこぼすわで、絶対怒られると思ったのにさぁ……」
冬木 「そうだよな。お前のバイト先に迷惑をかけてしまったな」
(しゅん……)
小林「次の日ヘルプで入ってくれた人、な! あの人の評判めちゃ良かったんだヨォ。春には就職だからもうきてって言えないけどさ。あの人の接客に感心してうちの子の結婚式もここで頼むって言ってきたお客さんがいたってもぉ、感謝されまくり! 俺の株もついでに上がっちゃって西條様さまだよぉ~」
冬木「……」
(それは、洸夜のことだな。トイレでのあのあと、俺ので汚れたスーツを誤魔化すために置きっぱなしにしていたワインをぶっかけたんだった……で、お前は危なっかしい、すぐおかしな奴を釣り上げるって言われて……当然な顔して洸夜も翌日俺のバイトについてきたんだった。評判良かったのか……洸夜こそ変なやつに目をつけられていないか、俺は心配だよ……)
冬木「それよりお前偉かったな」
小林「へ? なにが?」
冬木「俺はお前が、元カノをさらうとか新郎に掴みかかるとか、そんなことをするかとヒヤヒヤしていた」
小林(ふ、と真顔になって)「……俺は過去を追いかけない男だ」
冬木(軟派なお馬鹿と思っていたが、意外とキリッとしているやつだな。見直した)
小林「そういえば、披露宴に来てたって人からお前のこと根掘り葉掘り聞かれたわ~」
冬木「?」
小林「気に入られて良かったな! この春からうちの大学に来るとか言ってたぞ、教授職で。俺らの学部だったりして。ハハ……」
冬木「気に入られるといいことでもあるのか?」
小林「え~、やっぱいいことあるんじゃないの? 研究とかさ、論文とか、就職とか?」
冬木「別に。俺は行き先もう決まってるから」(洸夜に永久就職するって)
(しばらくどうでもいいことを駄弁ったのち)
小林「あ……あれは文学部の穂乃果ちゃぁん……」(すれ違った女子学生の背中を目で追いかけている)「じゃあ、また明日なっ、冬木」
(元気に手を振ってさってゆく小林とそれを見送る冬木)
冬木「切り替えが早い、というのも男らしさなのかな?」(と、ひとり呟く)
……急に、冬木の背筋がピンと伸び、耳が真っ赤に変化する。
(小林と入れ違いに洸夜が現れる)
洸夜「誰が、誰に気に入られたんだって?」
冬木(少しだけムッとして)「わからない」
洸夜(開いているコートの下、そのシャツ越しに冬木の鎖骨のあたりを伸ばした指で強めに突く)
「またお仕置きが必要なことになったりしないよね? 就職したら自由な時間が少なくなるからなぁ。冬木のこと、オレにしっかり縛り付けておかないと……)
冬木(黙ったまま、両腕で洸夜の体を抱き締める。周りを行き交う学生たち。立ち止まりまじまじと見てくる者も……)
洸夜「ふっ? 冬木?!」
冬木「ほら、ガッチリ縛り付けられてる」
洸夜「~~っ! ……これじゃ俺が拘束されてるの間違い、だッ」(赤面)
。。おしまい。。。
洸夜の指がつつ……とオレ自身をなぞりあげる。
「式場のトイレで! バイト中なのに!」
根本を握り込まれた俺はぐずぐずと鳴き声を漏らす。
少しだけ優しい表情になった洸夜がひとつだけキスをくれた。
「言い訳してみろよ……」
「連れ込まれたんだ。いきなりで、どうしようもなかった。尻を揉まれただけで……触らせてなんか無い。三日もしなかったから、つい反応しただけ。どうして急にエッチしなくなったんだよぉ……妄想だって視えなくなって……俺、俺っ……」
えぐえぐ泣きじゃくるとクイっと顎を持ち上げられた。
はぁ、と荒野のため息が額にかかる。
「冬木、オレ大学何年だっけ?」
「え。四年だろ」
「じゃ、今週卒論の口頭諮問だったってわかってもらえるよね」
「あ……」
目を見開いて絶句した俺を洸夜が呆れ顔で前髪を上げながら覗き込んできた。
「卒業がかかってるから、口頭諮問の準備をする前にたっぷりやらしいことしておいたつもりだったんだけどな。妄想は止められなかったけど」
「え? だって、急に視えなくなって」
「それ、お前が自分の中のぐるぐるに集中しすぎて、視てなかっただけなんじゃないの?」
洸夜の口調がいつものものに戻ってきた。
「そう。なのか……?」
「全く。オレがいくら好きって言っても冬木はなかなか理解しないんだな」
そう言いながらロープを解いてくれた。
途端に俺の股間から白濁が噴き上げて、洸夜の顔に降りかかった。
「う、わ……ベタベタする」
拭った手についたモノの量に顔を顰めた洸夜だったけれど、そのあとようやく心からの笑顔を見せてくれた。
あぁ、大好きだよ。俺の大事な愛しい人!
そうして俺たちは改めて抱きしめあい、たっぷりとお互いを堪能し合った。
最後には洸夜から俺の腰に両足を巻き付けて。
「冬木、好き。好き。ずぅ~っと、オレは冬木だけなんだからな」
って、微笑んでくれる。
あぁ、でも大好きなのは俺の方が上だと思うよ。
って言ったら、また眉を吊り上げて怒られた。
でもそれが嬉しくてたまらない。
なんて可愛いんだ。
俺の洸夜……。
大好きだよ。何度言っても足りないんだ。
<了>
2022.04.30
=後日=
小林 「よ! この間のバイトお疲れさん。お前がワインをダメにするわ、式場のお客さんにこぼすわで、絶対怒られると思ったのにさぁ……」
冬木 「そうだよな。お前のバイト先に迷惑をかけてしまったな」
(しゅん……)
小林「次の日ヘルプで入ってくれた人、な! あの人の評判めちゃ良かったんだヨォ。春には就職だからもうきてって言えないけどさ。あの人の接客に感心してうちの子の結婚式もここで頼むって言ってきたお客さんがいたってもぉ、感謝されまくり! 俺の株もついでに上がっちゃって西條様さまだよぉ~」
冬木「……」
(それは、洸夜のことだな。トイレでのあのあと、俺ので汚れたスーツを誤魔化すために置きっぱなしにしていたワインをぶっかけたんだった……で、お前は危なっかしい、すぐおかしな奴を釣り上げるって言われて……当然な顔して洸夜も翌日俺のバイトについてきたんだった。評判良かったのか……洸夜こそ変なやつに目をつけられていないか、俺は心配だよ……)
冬木「それよりお前偉かったな」
小林「へ? なにが?」
冬木「俺はお前が、元カノをさらうとか新郎に掴みかかるとか、そんなことをするかとヒヤヒヤしていた」
小林(ふ、と真顔になって)「……俺は過去を追いかけない男だ」
冬木(軟派なお馬鹿と思っていたが、意外とキリッとしているやつだな。見直した)
小林「そういえば、披露宴に来てたって人からお前のこと根掘り葉掘り聞かれたわ~」
冬木「?」
小林「気に入られて良かったな! この春からうちの大学に来るとか言ってたぞ、教授職で。俺らの学部だったりして。ハハ……」
冬木「気に入られるといいことでもあるのか?」
小林「え~、やっぱいいことあるんじゃないの? 研究とかさ、論文とか、就職とか?」
冬木「別に。俺は行き先もう決まってるから」(洸夜に永久就職するって)
(しばらくどうでもいいことを駄弁ったのち)
小林「あ……あれは文学部の穂乃果ちゃぁん……」(すれ違った女子学生の背中を目で追いかけている)「じゃあ、また明日なっ、冬木」
(元気に手を振ってさってゆく小林とそれを見送る冬木)
冬木「切り替えが早い、というのも男らしさなのかな?」(と、ひとり呟く)
……急に、冬木の背筋がピンと伸び、耳が真っ赤に変化する。
(小林と入れ違いに洸夜が現れる)
洸夜「誰が、誰に気に入られたんだって?」
冬木(少しだけムッとして)「わからない」
洸夜(開いているコートの下、そのシャツ越しに冬木の鎖骨のあたりを伸ばした指で強めに突く)
「またお仕置きが必要なことになったりしないよね? 就職したら自由な時間が少なくなるからなぁ。冬木のこと、オレにしっかり縛り付けておかないと……)
冬木(黙ったまま、両腕で洸夜の体を抱き締める。周りを行き交う学生たち。立ち止まりまじまじと見てくる者も……)
洸夜「ふっ? 冬木?!」
冬木「ほら、ガッチリ縛り付けられてる」
洸夜「~~っ! ……これじゃ俺が拘束されてるの間違い、だッ」(赤面)
。。おしまい。。。
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