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アンバランサー・ユウと世界の均衡「星の船」編
ハーデースとの対話(1)
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わたしたちは、光の筒の中を下降していった。
「まあ、これも一種のえれべーたーだね。下まで、直通かな」
とユウ。
「ようやく、禍つ神、いや、ハーデースに会えるねえ。どんな感じなのかなあ」
ジーナが言う。
「きっと、いかつくて、ひげを生やして、髪がぼさぼさでさあ……」
ジーナが、自分のなかの禍つ神のイメージで
「あたしたちをギロリと睨んで、『よく来たな、お前たち、生きては帰さぬ』なんて――うわっ!」
急に、足元の床が抜けた。
わたしたちのからだは、すとんとそのまま、筒の中を急降下する。
「ジーナ、あんたのせいよ!」
「なにが!」
「あんたが、へんなこというから、怒ったのよ!」
「そうかな? そうなのかな?」
「あんなこと言ったら、それは怒るよ」
「わかった。呼び捨てはやめよう。神様だし、会ったら、ハーデースさま、でいくよ」
わたしたちは、光の筒の中を滑るように落下していく。
それにつれて、あたりが次第に明るくなり、透明な光の壁を通して、それまで見えなかったわたしたちのまわりの様子がみえるようになる。それは、禍つ神の座の円筒形の、内部の光景だ。
扉や、通路のような溝や、よくわからないばねのようなものや、管、金具、柱、さまざまなものが絡み合った、複雑な構造だ。そうした、ごちゃごちゃした小道具が、あちこちにある小さなあかりに照らされている。
「なに、これ?!」
カタン
わたしたちのからだが落下し、光の筒の中に突き出した、板のようなものにさわる。
すると、それが弾みとなって、筒の横にとまっていた、大きな赤い球体が、ころころと、設置されたレールの上を転がりだす。
カタン
また別の板にわたしたちのからだがさわる。
すると、こんどは、筒の横にある大きな黄色の球体が、転がりだす。
カタン
続いて、青い球体が転がる。
こんなふうに、わたしたちの落下につれて、いくつも仕掛けが動き出す。
転がった赤い球が、穴の中におち、何かにぶつかって
ぼおん!
と音をたて、跳ね返ると、また転がりはじめ、
カタン
小さな扉にぶつかり、それがまたべつの仕掛けを動かす。
ぼおん!
ぽおん!
ぼおん!
こおん!
あちこちで、球体が転がり、扉がはね、そして音が鳴る。
まるでなにかのからくりだ。
「ぴたごらすぃっち?」
ユウがまた意味不明のせりふを口にする。
円筒の中は、巨大で複雑なからくり仕掛けになっていたのだ。
わたしたちの落下が、そのしかけを動かし、にぎやかな音と動きが円筒に満ちる。
きれいだし、見ていてあきないけど。
でも、これになんの意味があるのか、それがまったくわからない。
やがて、わたしたちは、光の終点に到着する。
わたしたちが、光の筒から出て、床に降り立つと
……カタン。
ひとつ音をたてて、すべてのからくりも停止する。
そして、しん、と静まり返る。
動くものの気配は、もはやなにもなくて。
からくり仕掛けは、今も光にみちているが、それがなにか逆に……
「なんだか、ふしぎと切ないね」
とジーナが感想を漏らす。
わたしたちが、静まりかえったからくり仕掛けを見上げていると、
「ようこそ諸君……我がハーデースの間に」
声がした。
ふりかえる。
すると、わたしたちの前に、じわじわと真っ白な椅子が、にじみ出して形をとる。
精巧な装飾がほどこされた、玉座とも言えるような立派な椅子である。
「どうだろうか……少しは、楽しんでもらえただろうか?」
その空っぽの椅子から、姿なき声がする。
なにか……誰かがその椅子に座っている。
しかし、目を凝らしても、見えない。
輪郭だけが、視線を逸らすとちらりと視界をかすめる。
しかし、本体を見ようとすると、なにも見えなくなる。
でも、そこに強力な神の気配はあって……。
「せいいっぱい、工夫してはみたのであるが……」
「あなたが、……ハーデースさま?」
ジーナが、ぽかんとした顔でいった。
「そのとおりだ。余が、ハーデース、禍つ神である」
「すみませんが、なんだかよく見えません……」
「だろうな……余の姿は、この世界のものには視ることあたわず」
椅子の上の気配は、聞いてきた。
「で、どうだっただろうか、あれは」
といって、頭上のからくりを指さす。
(えっ? 視えないのに、なぜ指さしたかわかったかって?
ごもっともです。
でも、わかるんです。
どうしてか、わたしにも説明はできないけれど……。)
「楽しんでもらえただろうか?」
「びっくりしたけど……」
「うむ……」
「きれいだけど」
「うむ、うむ……」
「なんのためなのかがわかりません」
わたしは正直に言った。
「なんのためか? むろん、客人に一興を供するためである。常に準備は怠らぬ。だが……」
悲し気な表情が浮かんで
「だれも来ぬ……」
(なんで視えないのに、表情がわかるのかって?
すみません。ごもっともですよね。
でも、わかるんです、その悲し気な表情が。
顔がないのに表情がわかるって、それは、おかしいけれど……)
「そりゃあ、ここまで来られる人間なんていませんよ」
「諸君より前に、ここを訪れたものが、実はあるのだ」
「えっ?」
「ノモス……諸君が、『のっぺり』と呼ぶ存在である」
「来たんだ、あいつら、ここに……」
「無意味であった……根本的に、精神構造がちがうのであろう。なんの反応もしめさなかった。余は、失望した……」
心底残念そうに言う。
「他にも、客人のための余興を多く用意しておる。諸君らは、どのような趣向を望むか?」
「ハーデースさま」
ユウが、改まった口調で
「教えていただけませんか。あなたの目的と、そして、あの連中「ノモス」について」
ハーデースさまは、ゆらゆらと輪郭をゆらし、ユウに笑いかけ、
(なんで、姿が見えないのに、笑ったなんてわかるのか。
ごもっともです。
でも、ほんとうにそうなんですよ!)
「得たり。余はうれしいぞ、アンバランサー・ユウ。ここまで訪れたアンバランサーは、お主がはじめてである」
「えっ? 実はいいやつ?」
ジーナが小声でわたしに言う。
「獣人の娘ジーナよ、それはわからぬぞ。余は禍つ神であるがゆえに……」
ハーデースさまがいい、「ひゃっ」ジーナは首をすくめた。
そして、ハーデースさまとの対話が始まった。
「まあ、これも一種のえれべーたーだね。下まで、直通かな」
とユウ。
「ようやく、禍つ神、いや、ハーデースに会えるねえ。どんな感じなのかなあ」
ジーナが言う。
「きっと、いかつくて、ひげを生やして、髪がぼさぼさでさあ……」
ジーナが、自分のなかの禍つ神のイメージで
「あたしたちをギロリと睨んで、『よく来たな、お前たち、生きては帰さぬ』なんて――うわっ!」
急に、足元の床が抜けた。
わたしたちのからだは、すとんとそのまま、筒の中を急降下する。
「ジーナ、あんたのせいよ!」
「なにが!」
「あんたが、へんなこというから、怒ったのよ!」
「そうかな? そうなのかな?」
「あんなこと言ったら、それは怒るよ」
「わかった。呼び捨てはやめよう。神様だし、会ったら、ハーデースさま、でいくよ」
わたしたちは、光の筒の中を滑るように落下していく。
それにつれて、あたりが次第に明るくなり、透明な光の壁を通して、それまで見えなかったわたしたちのまわりの様子がみえるようになる。それは、禍つ神の座の円筒形の、内部の光景だ。
扉や、通路のような溝や、よくわからないばねのようなものや、管、金具、柱、さまざまなものが絡み合った、複雑な構造だ。そうした、ごちゃごちゃした小道具が、あちこちにある小さなあかりに照らされている。
「なに、これ?!」
カタン
わたしたちのからだが落下し、光の筒の中に突き出した、板のようなものにさわる。
すると、それが弾みとなって、筒の横にとまっていた、大きな赤い球体が、ころころと、設置されたレールの上を転がりだす。
カタン
また別の板にわたしたちのからだがさわる。
すると、こんどは、筒の横にある大きな黄色の球体が、転がりだす。
カタン
続いて、青い球体が転がる。
こんなふうに、わたしたちの落下につれて、いくつも仕掛けが動き出す。
転がった赤い球が、穴の中におち、何かにぶつかって
ぼおん!
と音をたて、跳ね返ると、また転がりはじめ、
カタン
小さな扉にぶつかり、それがまたべつの仕掛けを動かす。
ぼおん!
ぽおん!
ぼおん!
こおん!
あちこちで、球体が転がり、扉がはね、そして音が鳴る。
まるでなにかのからくりだ。
「ぴたごらすぃっち?」
ユウがまた意味不明のせりふを口にする。
円筒の中は、巨大で複雑なからくり仕掛けになっていたのだ。
わたしたちの落下が、そのしかけを動かし、にぎやかな音と動きが円筒に満ちる。
きれいだし、見ていてあきないけど。
でも、これになんの意味があるのか、それがまったくわからない。
やがて、わたしたちは、光の終点に到着する。
わたしたちが、光の筒から出て、床に降り立つと
……カタン。
ひとつ音をたてて、すべてのからくりも停止する。
そして、しん、と静まり返る。
動くものの気配は、もはやなにもなくて。
からくり仕掛けは、今も光にみちているが、それがなにか逆に……
「なんだか、ふしぎと切ないね」
とジーナが感想を漏らす。
わたしたちが、静まりかえったからくり仕掛けを見上げていると、
「ようこそ諸君……我がハーデースの間に」
声がした。
ふりかえる。
すると、わたしたちの前に、じわじわと真っ白な椅子が、にじみ出して形をとる。
精巧な装飾がほどこされた、玉座とも言えるような立派な椅子である。
「どうだろうか……少しは、楽しんでもらえただろうか?」
その空っぽの椅子から、姿なき声がする。
なにか……誰かがその椅子に座っている。
しかし、目を凝らしても、見えない。
輪郭だけが、視線を逸らすとちらりと視界をかすめる。
しかし、本体を見ようとすると、なにも見えなくなる。
でも、そこに強力な神の気配はあって……。
「せいいっぱい、工夫してはみたのであるが……」
「あなたが、……ハーデースさま?」
ジーナが、ぽかんとした顔でいった。
「そのとおりだ。余が、ハーデース、禍つ神である」
「すみませんが、なんだかよく見えません……」
「だろうな……余の姿は、この世界のものには視ることあたわず」
椅子の上の気配は、聞いてきた。
「で、どうだっただろうか、あれは」
といって、頭上のからくりを指さす。
(えっ? 視えないのに、なぜ指さしたかわかったかって?
ごもっともです。
でも、わかるんです。
どうしてか、わたしにも説明はできないけれど……。)
「楽しんでもらえただろうか?」
「びっくりしたけど……」
「うむ……」
「きれいだけど」
「うむ、うむ……」
「なんのためなのかがわかりません」
わたしは正直に言った。
「なんのためか? むろん、客人に一興を供するためである。常に準備は怠らぬ。だが……」
悲し気な表情が浮かんで
「だれも来ぬ……」
(なんで視えないのに、表情がわかるのかって?
すみません。ごもっともですよね。
でも、わかるんです、その悲し気な表情が。
顔がないのに表情がわかるって、それは、おかしいけれど……)
「そりゃあ、ここまで来られる人間なんていませんよ」
「諸君より前に、ここを訪れたものが、実はあるのだ」
「えっ?」
「ノモス……諸君が、『のっぺり』と呼ぶ存在である」
「来たんだ、あいつら、ここに……」
「無意味であった……根本的に、精神構造がちがうのであろう。なんの反応もしめさなかった。余は、失望した……」
心底残念そうに言う。
「他にも、客人のための余興を多く用意しておる。諸君らは、どのような趣向を望むか?」
「ハーデースさま」
ユウが、改まった口調で
「教えていただけませんか。あなたの目的と、そして、あの連中「ノモス」について」
ハーデースさまは、ゆらゆらと輪郭をゆらし、ユウに笑いかけ、
(なんで、姿が見えないのに、笑ったなんてわかるのか。
ごもっともです。
でも、ほんとうにそうなんですよ!)
「得たり。余はうれしいぞ、アンバランサー・ユウ。ここまで訪れたアンバランサーは、お主がはじめてである」
「えっ? 実はいいやつ?」
ジーナが小声でわたしに言う。
「獣人の娘ジーナよ、それはわからぬぞ。余は禍つ神であるがゆえに……」
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