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童貞ダンジョン

7他のダンジョンと違う?

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 それでも逆に「童貞狩りのランズ」として有名じゃ無かったら……俺に声を掛ける前に「童貞ダンジョン」には俺よりもっと強い童貞仲間が見つかったかも知れないと容易に想像出来た。


 だけどとにかく俺がランズと契約したんだ。このチャンスを少しでも冒険者として活かせるようにしたい。


 ランズのお陰で練習していた俺の魔法使いレベルも少しだけ上がったので、それだけでも俺にとっては大収穫だったし。


 そうしてダンジョンに着く頃にはランズに全面的に信頼を寄せて懐いてしまった俺もチョロいかもしれない。


「じゃあ……ロジェ、童貞ダンジョンに入ろうか」


「うん、ランズの足手まといにならない様に頑張るよ」


 随分と仲良くなった2人で早速童貞ダンジョン内部に注意深く進んで行く…



  「ランズ!!後ろから触手だ!!」

   「よしっ!!私が切り刻んだ後でロジェはファイヤーボールだっ!!」

「分かった!!」



 ランズは難なく敵を倒していくし、俺もランズに魔法の練習を付き合ってもらったお陰か、指示通りファイヤーボールを出して敵を退治できている。


「ランズ!!結構俺達順調だね!!」


「今の所はな……だが……どうもおかしい……ロジェ、ここのダンジョントラップは他のダンションとは違う様だ」」


  ダンジョンに入って順調に進んでいると思っていたけれど、ランズは少し前から何か考え込んでいる。



「ランズ?どう違うの??俺はダンジョンに入ったのが初めてだからよく分からないよ」



「いや……まだ私の直感がそう言っているだけで何が違うとは言えないが……確実に分かったらロジェに言う……」


   ランズは何をそんなに考えているのだろう……それが初ダンジョンの俺には不安に感じてしまうけれど、もし俺が他のダンジョンにも行った事があれば、ランズも俺に相談出来たのでは無いだろうか……。



   そう思ったら、ランズに申し訳ない気持ちになり、出来るだけ俺はランズの邪魔にならない様に振る舞わなければ。









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