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解錠

61ウインドカッター

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   これが人生において色々な経験の差なんだろうか。
   そう言うとランズも「ロジェよりは経験があるからな」と満更でもない感じで金粉を移し続けている。

   ランズは主に風魔法を使うけど、今使っている風魔法のウインドカッターは痛くないカッターで皮膚の表面についている金粉を上手く削いでくれていて俺の上半身もあっという間に金粉が無くなっていった。
   そしてウインドカッターのお陰なのか金粉効果のお陰なのか分からないけど、俺の身体の表面はうぶ毛も綺麗に削り取られて俺のお肌はツルツルになってしまった。

  ランズは構わずにどんどん俺の身体から金粉を削っていくけれど、どうしようそれ以上削るのは……恥ずかしい。


「あ、あのさぁ……ランズ……そのまま行くと、俺の股間とか、お尻にも金粉がついているだろ?……そこはもう良いんじゃないか?」


   そうなんだ。

    最初は俺の上半身があまりにもキラキラしていたから上半身ばかり目がいってしまったけれど、実は下半身にも結構金粉が落ちてしまってくっついていた。特に下半身の方は体液が粘液なのでくっつきやすかったのかもしれない。

   それもいつもの俺なら勿体ないと思うけど、今は大金持ちになった様なものなのだからそのまま泉に行って身体を洗いたいと思っていたのに。
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