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ダンジョンの外
77夜になった
しおりを挟む「こんばんは~」
夜になって向こう側では明るい音楽と陽気な声が聞こえてきたので緊張しながら冒険者狩り達のテント拠点にお邪魔した。
「やあやあ!!お2人さんっ昼間は俺達の仲間が失礼したね。今日は冒険者の経験とか関係なく無礼講で楽しんでくれよっ」
「有難う御座います。いつも2人で寂しい食事ばかりだったのでこんな大人数で食べられるなんてとても嬉しいです」
ランズも優しい雰囲気を出しながら朗らかに挨拶をする。
「さあさあ、こっちに座ってくれ!!それにしても2人とも美形だなぁ……ウッヒッヒ!!ここには肉も酒も沢山あるから腹がパンパンに膨れるほど食べて帰ってくれや!!」
そう言われて俺達は特別に作られたと思われるテーブルの席に促される。そこは他の席よりも料理やお酒もたんまり置いてある場所だった。
ランズは席に着くと静かに「ウインドミラージュ」と唱えた。この呪文は俺達2人の近くにいる人には効かないが、周りからは幻影が見えるらしい。食事をしてなくても食事をしているとか、お酒に酔ってなくてもベロベロに酔って見えるんだとか……事前にランズに教えてもらったけれど、かなり高等な呪文だからランズの凄さがわかる。
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