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ダンジョンの外
76ランズの考え
しおりを挟むそうだ。俺達が今拠点にしている街のギルド長は冒険者が少しでも安全に冒険ができる様に尽力してくれている人で、冒険者狩りに対しても対策をとっているに違いない。
「じゃあ、俺達はどうすればいい?俺とランズの2人だけだとあんな大人数では絶対に太刀打ちできないよ。ランズはこのまま夜の宴会に行ってみすみすお宝を渡した方が命が助かるからとでも言うのか?
あんなに死ぬかと思ったダンジョンで大きなお宝をゲットしたと言うのに、最後の最後で誰かに奪われるなんてそんなのあんまりだよ!!
それならば自分が命を落としてもお宝を何処かに隠して誰にも渡さずに死んだ方がマシだよ!!」
いつも冷静なランズだけど、やはり今回の判断は失敗だったんじゃないかと思って思わずランズに意見してしまった。
しかしランズは何度も頷いて俺の話をそのまま受け止めて返事を返してくれた。
「ロジェ、勿論お宝も命も失うつもりがないのは私も一緒だよ。私に良い考えがあるんだ。それはね……」
ランズは俺と同じ気持ちでいてくれていたのでホッとしてしまった。
そして俺はランズからの考えを聞いてからはランズのウインドウォールの中で夜の対策を練り、何度もシュミレーションをして夜までに備えておいた。
そして……
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