【完結】童貞ダンジョンに誘われた童貞の俺は信じられない程の大秘宝を手に入れる

街

98プレゼント

そう思いながら眺めていると、

「此方の妖精の羽根ピアスは全てガラス素材で作られておりますからお値打ちですよ」

「成る程……」

値段を見るとさっき見た小さな小物よりも半分くらいの値段で安いと思ってしまった自分に驚く……それとも最初から今流行っている妖精の羽根を買わせたい為に予め俺に高い小物を見せていたのかも……。

元々貧乏冒険者の俺はお金持ちになっても買い物する時は自分でも嫌になる位慎重になってしまう。

でも……この妖精の羽根ピアス。本物とは全然違う形だけどとても綺麗だった。ガラスのイミテーションでもキラキラしているし俺が片耳だけつけて……後のもう片方はランズにプレゼントしようか。

うん、そうしようか！！片方ずつでっ！！

ダンジョンではランズにお世話になりっぱなしだったし、俺の初めてのダンジョン成功記念と大秘宝発見した記念にランズにもプレゼントしたい！！

「すみません！！このピアスは片方ずつプレゼント用に包んでもらう事はできますか？」

「ええ、よくご存じですね。これは仲の良い人と片耳ずつつけるのも大変流行してますし、片方だけてブローチにもなるのです。勿論片方ずつラッピングできますよ！！」

店員さんはもう俺が購入しそうな客だと思ったのか満面の笑みを浮かべて応えてくれた。

ははは……騙されてやるよ！！
優しい店員さんっ！！